Frederick Warne and Co.(London)版 1893年刊 |
ここ数年、若松賤子(1864−96)訳(本邦初訳)『小公子』を演習のテキストに使ってき ました。その縁で、少し紹介しておくのも、何らかの意義があるかと思い、このようなコ ーナーを設けました。 |
若松賤子訳『小公子』本文
・若松賤子訳『小公子』のテキストを、準備ができたものから順に掲載していきます。当 分、β版ということにします。
・はじめはルビなし本文で、随時、ルビつき本文も掲載の予定です。
・底本は、『女学雑誌』227〜237号(1890年8月23日〜11月1日)・266〜299号(1891年 5月23日〜1892年1月9日)です。
・研究用のコピーはご自由に。 質問・意見などもお待ちしてます。(芳名帳を御利用ください)
第1回 227〜228号(22KB) 縦書き( 66KB) ルビつき(33KB)
第2回 229〜231号(29KB) 縦書き( 83KB) ルビつき(45KB)
第3回 232〜235号(25KB) 縦書き( 72KB) ルビつき(21KB)
第4回 236〜237号(13KB) 縦書き( 44KB) ルビつき(37KB)
第5回 266〜268号(22KB) 縦書き( 77KB) ルビつき(38KB)
第6回 269〜273号(36KB) 縦書き(116KB) ルビつき(64KB)
第7回 274〜278号(43KB) 縦書き(138KB) ルビつき(74KB)
第8回 279〜280号(16KB) 縦書き( 56KB) ルビつき(28KB)
第9回 281〜282号(19KB) 縦書き( 62KB) ルビつき(34KB)
第10回 283〜284号(14KB) 縦書き( 48KB)
第11回 285〜289号(36KB) 縦書き(118KB) ルビつき(72KB)
第12回 290〜292号(20KB) 縦書き( 68KB)
第13回 293〜294号(18KB) 縦書き( 60KB)
第14回 295〜296号(11KB) 縦書き( 39KB)
第15回 297号( 9KB) 縦書き( 32KB)
第16回 298〜299号(13KB) 縦書き( 43KB)
*縦書き版は、高杉親知さんの日本語フィルター(縦書きフィルター)によるものです。 使用を御快諾いただいた高杉さんに御礼もうしあげます。
ダウンロード用
本文全文(HTML) 322KB
本文全文(HTML)-lha 148KB
*ウィンドウズ機
・インターネット・エクスプローラの方は右クリックして、「対象をファイルに保存」を選んでください。
・ネットスケープ・ナビゲータの方も右クリックして、「リンクを名前をつけて保存」を選んでください。
*マッキントッシュ
・マウスボタンを押しつづけるとメニューが出ますので、あとは上記のようにしてみてください。
n'Guinさん、御教示感謝します。
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英文テキスト
***各サイトの注意書きはよくお読みください。何らかのトラブルがあっても佐藤は責 任を持てません。***
バージニア大学の電子テキストデータベース
再版本の忠実な電子化。挿絵も入っています。ただし、接続に時間がかかることがありま す。昼間の方が比較的早く接続できるようです。
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〇若松賤子のお父さん
賤子は、元治元年(1864)、会津藩士松川勝次郎正義の長女として会津若松に生まれました。で、このお父さん、翌年、藩主松平容保(かたもり)の命で公用人物書という役職につきます。実はこれ、隠密。そのため、島田という仮姓を名乗りました。そこでしづ子も幼名は「島田かし子」というのだそうです。
〇間違っていた原書
翻訳家として活躍した賤子ですが、その作品のなかに『祝ひ歌』というのがあります。定説(?。参照:ディケンズ・フェロウシップ会報 第十三号)。
)では、ディケンズ作『クリスマス・キャロル』の訳書ということだったのですが‥‥‥
この二つ、「訳」などとはとんでもない。まったく別の作品。こんなのは定説とは言えませんが、なぜか長らくそのように言われてきました。ディケンズの作品があまりにも有名だったため、また、児童文学だったということからまともに検討されてこなかったのかも知れません。
で、本当の原書は、ケイト・ダグラス・ウィギン作『バード家のクリスマス・キャロル』。ウィギンの名は『少女レベッカ』『レベッカの青春』で御記憶の方も多いかと思います。
でも、私も偉そうなことは言えません。このことは『日本古書通信』平成3年8月号を見て初めて知ったのですから。
〇殺されたお母さん
『日本近代文学大事典』の「若松しづ子」のところに『小公子』の荒筋が記されています。いわく、英国のドリンコート侯爵の遺児セドリックは、母がアメリカ人というだけで侯爵家を継ぐことができなかったが、母の死後、ドリンコート家に引き取られ‥‥‥
このなかだけで、どれほどの間違いがあるでしょうか。
1)セドリックはドリンコート侯爵の遺児ではなく、孫である。
2)侯爵家を継げなかったのは、セドリックの父・キャプテン=エロル。
3)継げなかった理由は、アメリカ人の女性(セドリックの母)と勝手に結婚したため。
4)「母の死後」‥‥‥絶句。物語の最後までセドリックの母は生きている!
ちょっと困りますねぇ。
〇暴走族?「小公子」
数年前、車で町中を走っていると、信号待ちに。ふと前の3ナンバーの車をみると、トランクの右端に「小公子」と書いたステッカーが貼ってある!
これには驚きました。そんな族がいるのだろうか‥‥‥ と、左端をみると Cedric のロゴ。なるほど、やられた。日産セドリック友の会、なんでしょうかね。
ウソのような本当の話です。
■若松賤子■
明治人物ファイル 若松賤子
オフィス・コシイシ。賤子の生涯が詳しく紹介されています。顔写真もあります。
若松 賤子 〜女性の自立と男女平等を求めた文学者。
會津メーリングリスト別館より。賤子の生涯と思想がわかります。顔写真もあり。
若松 賤子
いやしの郷会津発見伝より。顔写真あり。巌本真理(vl)さんて、賤子の孫だったのか。
若松賤子
文学者掃苔録図書館より。お墓です。死の様子などが記されています。
藤田美実『明治女学校の世界』
ISIS内の松岡正剛「千夜千冊」より。明治時代の女学校の様子が分かります。賤子も出てきますよ。
若松賤子「忘れ形見」
青空文庫より。作品「忘れ形見」の電子テキストが見られます。
横浜市
活躍地ということで。
フェリス女学院大学
職場の後身ということで。公式ホームページ。後藤先生@東北大、御教示感謝!
■『小公子』■
小公子/バーネット
Dear Mr. Iwanami...より。あらすじや、味わうべきポイントなどが記されています。
バーネット『小公子』ロンドン 1886年刊
京都外国語大学附属図書館。ロンドン版の表紙。私のもっているのと色・図柄が異なります。
小公子セディ
亀石浩司さん。若い方はこちらでお馴染みでしょうか。各回のタイトルを見るだけで荒筋がつかめます。
日産セドリック
日産。やっぱり車名セドリックは『小公子』がルーツだった!
Little Lord Fauntleroy (Puffin Classics)
amazon.com から。現在販売されている本です。画像をクリックすると大きい画像が表示されます。
■原作者・バーネット■
フランシス・エリザ・ホジソン・バーネット
緑さん。バーネットの本格的な年譜があります。他の作家も充実。
バーネット夫人の部屋
ライオネルさん。どんどん発展しそうな予感がします。
みれのお気に入り
宇野みれさん。こちらも思いれがおありです。
今日は何の日 1998年11月24日 バーネット夫人誕生(1849)
Lumiereさん。やはり原作者に敬意を表さねば。
■参考■
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