WS-6
障害のある医療系学生の社会的バリアを考える ~聴覚障害を例に~
概 要
2024年3月の文科省による「障害のある学生の修学支援に関する検討会報告(第三次まとめ)」で大学が理解すべきとされた「障害の社会モデル」の考え方では、障害のない学生を前提として構築された大学等の仕組みが障害のある学生にとってのバリアになっているとされる。このバリアは「社会的障壁」と呼ばれ、障害がある者の日常生活及び社会生活を難しくさせる物理的な環境や制度、ルール、考え方が含まれる。医学教育でも既存の環境や制度が障害のある人の学びを妨げていないか見直すことが求められてきた。
本ワークショップでは、CBTやOSCEの共用試験の合理的配慮申請件数が肢体不自由全体についで多く、かつ外から気づきにくい障害である聴覚障害のある学生を例に、医学教育の在り方を検討する。社会モデルの考えを基礎に、障害の有無にかかわらず学べるインクルーシブな医学教育構築に向け何をどのようにしたら良いか、考える機会としたい。
第90回医学教育セミナーとワークショップ
Seminar 科学史・科学論の視点から見た医学史・医学概論
MEDTaaalk1 カンファレンスの観察社会学 ‐個別指導と全体的教育の二律背反等を事例として
MEDTaaalk2 コミュニケーションを測ること、評価すること
MEDTaaalk3 医療者と患者のコミュニケーションを異文化コミュニケーションの視点で考えてみよう
MEDTaaalk4 臨床研究コーディネーター(Clinical Research Coordinator : CRC)のレジリエンス
WS-1 効率よく臨床医学を学ぶカリキュラムの構築 ~もっと臨床を Mehr Übung~
WS-2 Narrativeを活かした学習者支援 -フィードバックからメンタリングまで-
WS-3 キャリアデザインシミュレーション ビヨンド!~系統的キャリア教育を考えてみませんか~
WS-4 歯学教育における災害歯科保健教育の方向性とあり方を考えよう
WS-5 対話型鑑賞で支える多職種連携 -話し上手でなくてもいい、医療者として必要な対話力を身につけるために-
WS-6 障害のある医療系学生の社会的バリアを考える ~聴覚障害を例に~