医療者教育学専攻の沿革
岐阜大学大学院医学系研究科には現在4つの専攻が設置されており、その中のひとつが”医療者教育学専攻”です。1980年代からの医療者教育の学術的発展に伴い、世界では医療者教育学の修士課程を修了することが、専門家の一つの証となりました。90年代には欧米に7校しか存在しませんでしたが、2020年現在では、ハーバード大学など含め、世界に160校以上の医療者教育学関係の修士課程が設立されました。我が国からも留学者が海外で学んでくる状況が続いておりました。私どもでは、国内でもそれを学べるようにすることを願い、文部科学省に嘆願を重ねてまいりました。そして2019年に我が国初の医療者教育学専攻修士課程を岐阜大学に設置することが認められ、晴れて2020年には6名の一期生を迎え入れることができました。
修士課程について
本専攻のミッションは、あらゆる医療系専門職の教育について、その開発・実践・研究をリードすることです。そしてグローカル(Globalization + Localization)な視点から、医療の質向上に寄与する医療者教育を展開し先導すべく、多職種の人材と連携し、医療者教育のコンピテンシーを有する優れた人材の育成を目指します。
本修士課程は2年間の課程で、忙しい医療系大学教員や医療機関の指導者でも、柔軟に学べるよう非同期のオンライン学習と同期型の対面の授業を織り交ぜて履修を進めます。現代の医療者教育者に相応しい経験を積んでいただけるよう、特色あるカリキュラムを敷いています。本専攻は、6つの研究分野、すなわち、医療者能力開発学、医療者教育プログラム開発学、医療系倫理・社会医学教育学、総合病態内科学、地域医療教育学、医師育成学、から構成されていますが、岐阜大学の他、全国の他分野のエキスパート、さらには海外の協定校の講師をも擁する指導陣となっています。そして明日の医療者教育のオピニオンリーダーの育成に取り組んでいます。
日本初の医療者教育学修士課程で獲得できる指導者のコンピテンシーの他、アドミッションポリシー、カリキュラムの特色、科目のラインアップについて、岐阜の写真とともに動画でご紹介させて頂いております。ぜひご覧ください。
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