WS-5
対話型鑑賞で支える多職種連携 -話し上手でなくてもいい、医療者として必要な対話力を身につけるために-
概 要
対話型鑑賞はアート作品を観察しながら「見たことや気づいたことを根拠を示しながら言語化し、対話しながら鑑賞を深める」ことを中心とした鑑賞手法であり、国内外の医学教育にも取り入れられてきた。現在、多職種連携が医療現場を支える不可欠な要素であることに疑いの余地はないが、円滑で効率的なコミュニケーションを支えるために「どこ(事実)からそう(解釈)したという明確な論理構築や情報の吟味」や「チームメンバーの視点や使用する言葉の違いを受け入れる柔軟性」などが必要であることは以前から言われてきた。抜本的な解決手段が見つかっていないこれらの問題は、対話型鑑賞を通じて培うことが期待できる能力や姿勢の一部分に対応しており、実際に多職種連携やチームビルディングにおいて協調的な能力につながる有用性についての報告も示され始めている。
今回のワークショップでは、対話型鑑賞を実際に体験する中で、普段の多職種連携の実情や課題を振り返り、アップデートするための活用法についてともに議論したい。
第90回医学教育セミナーとワークショップ
Seminar 科学史・科学論の視点から見た医学史・医学概論
MEDTaaalk1 カンファレンスの観察社会学 ‐個別指導と全体的教育の二律背反等を事例として
MEDTaaalk2 コミュニケーションを測ること、評価すること
MEDTaaalk3 医療者と患者のコミュニケーションを異文化コミュニケーションの視点で考えてみよう
MEDTaaalk4 臨床研究コーディネーター(Clinical Research Coordinator : CRC)のレジリエンス
WS-1 効率よく臨床医学を学ぶカリキュラムの構築 ~もっと臨床を Mehr Übung~
WS-2 Narrativeを活かした学習者支援 -フィードバックからメンタリングまで-
WS-3 キャリアデザインシミュレーション ビヨンド!~系統的キャリア教育を考えてみませんか~
WS-4 歯学教育における災害歯科保健教育の方向性とあり方を考えよう
WS-5 対話型鑑賞で支える多職種連携 -話し上手でなくてもいい、医療者として必要な対話力を身につけるために-
WS-6 障害のある医療系学生の社会的バリアを考える ~聴覚障害を例に~