概　要

コミックスを医療者教育の現場に活用する「グラフィック・メディスン」の動向を参照しながら、日本の医療者教育および健康と医療にまつわる状況をより良くしていくためのマンガ文化の活用の可能性を探る。「グラフィック・メディスン」は2007年に英米で提唱された概念であり、2018年には日本グラフィック・メディスン協会も発足した。さまざまな立場から医療に関心を寄せる者たちが集い、医療従事者、人文学研究者、表現者、患者とその家族をつなぐ交流活動の場を作り上げることを目指している。
本ワークショップは３部構成として、日本の医療者教育におけるマンガの活用の可能性について展望する。
（１）英語圏の「グラフィック・メディスン」の動向（医療者教育の取り組みを中心に）
（２）日本におけるグラフィック・メディスン導入の可能性（患者視点の闘病エッセイマンガの活用を中心に）
（３）マンガを活用した医療者教育の可能性を探る（ワークショップ型）