より効果的かつ適切な野生動物保護管理システムの構築を目指します
鳥獣対策研究部門は、平成29年3月を持って終了しました。
<活動業績一覧>
<中間外部評価>
<外部評価(最終)(暫定版)>
<野生動物管理に関わる事業対す政策提言>
近年、県内中山間地域を中心に、野生動物による農林業や生活への被害、自然生態系に与える影響が急速に拡大し、社会問題化している。このため、各地において防護柵の設置や有害駆除等の対策が実施されている。しかし、いずれの対策も場当たり的に実施されているにすぎず、十分な効果が得られているとは言い難い。そこで、県内行政機関の関係部局間の連携を強化すると共に、問題の現場である市町村の各機関、地域住民、関係者(狩猟者、NPO等)との協力関係を構築し、対策実施のための体制づくりを進めることによって、より効果的かつ適切な野生動物保護管理システムの構築を目指すことを目標とする。
上記の目標を達成するために、行政機関および各関係機関と連携し、持続的な野生動物保護管理システムの構築に関する研究課題に取り組む。また、大学が有する科学的知見や分析能力を活用して、対策の効果検証と現行施策の評価を行い、より効果的な野生動物保護管理施策の実現に向けた助言と施策提言を行うシンクタンク機関としての役割を担う。
(1)岐阜県における野生動物管理体制及び被害対策の課題と解決に関する調査研究
@野生動物の管理・被害対策の現状と課題を調査・分析し、県内の状況把握を実施する。
A理想的な野生動物管理・被害対策手法に関して、持続性の高いシステムづくりを行い、
『岐阜モデル』を構築する。
B効果的な野生動物管理・被害対策手法に関して、調査手法などの科学的な手法を実施する体制を構築する。
C上記の調査などを踏まえて、野生動物管理・被害対策に関する業務への政策・施策提言や助言を行う。
(2)地域の野生動物管理・被害対策を担う人材の育成に関する研究と実践
@既存の制度を拡充した野生動物管理・被害対策の人材育成プログラムの策定とその普及を図る。
A大学・県内教育機関等との連携による教育研究の充実と活性化のシステムを構築する。
外部の有識者・専門家から構成された「外部評価委員会」を設置し、本研究部門が取り組む研究課題の進捗状況ならびに目標達成についての外部評価を、中間期(3年目の平成26年度を予定)および最終年度(平成28年度)に実施する。
自然生態系の変化や政治・社会制度の変革、自然災害、その他の予測不能・不確実な事態に対応するために、順応的管理の理念に従い、本基本方針の内容・あり方について適宜検証と検討を加え、各関係機関との協議を経て、現実の課題に即したものへと改善を行う。
<活動業績一覧>