より効果的かつ適切な野生動物管理に関する教育と普及を目指します。
当部門の居室は、研究ラボ3階ユニット10 です(2019/9/6より)。
以下のリンク先「44」の建物です。
https://www.gifu-u.ac.jp/campus_map/tatemono20190910.jpg
電話番号は変更ありません。以下の通りです。
TEL:058-293-3416
平成24年4月27日に知事と岐阜大学長とで協定を締結し、野生動物の総合的な調査や研究を行い、第二種特定鳥獣管理計画やニホンザル被害対策指針作成等県の施策に反映してきたが、鳥獣に応じた被害対策について、さらに研究を進め、今後も政策や施策の提言等を行うシンクタンク機能を推し進めると共に的確かつ効率的な野生動物の保護管理施策を推進する。
鳥獣対策を一層推し進めていくためには、鳥獣対策に関する正しい知識や情報を地域へ普及し地域住民が主体となって実践できる体制を作っていく必要があるため、当該研究成果を市町村や住民へ広めていくとともに、鳥獣対策に取り組む人材を育成し、野生動物の被害を軽減することで人と野生動物の共存を図る。
旧「鳥獣対策研究部門」はこちら
(1)鳥獣対策の調査研究
・県民への普及に向けた鳥獣対策の調査研究及び効果検証
(2)教育と普及
・住民主体の鳥獣対策の普及、鳥獣対策に取り組む人材の育成
・大学、県内教育機関等における教育研究の充実と活性化
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<学術論文>
・Ikeda, T., Nakamori, S., Ando, M., Shirakawa, T., Okamoto, T. & Suzuki, M. Seasonal diel activity patterns of three sympatric ungulates in forested area in central Japan. Mammal Study(Original Paper). in Press. https://doi.org/10.3106/ms2021-0031
・Higashide, D., Kuriyama, T., Takagi, S., Nakashima, Y., Fukasawa, K., Yajima, G., Kasada, M. & Yokoyama, M. 2021. Effectiveness of signs of activity as relative abundance indices for wild boar. Wildlife Biology 2021: wlb.00869. Original Paper. https://doi.org/10.2981/wlb.00869
・池田 敬、松浦友紀子、高橋裕史.2021.台風による大規模風倒地がニホンジカの生息状況に与える可能性:北海道支笏湖畔における調査結果.野生生物と社会(データペーパー). 印刷中
・東出 大志、池田 敬、七條 知哉、野瀬 紹未、栗山 武夫、高木 俊、横山 真弓.2021.ニホンテンによるイノシシ幼獣の捕獲事例.哺乳類科学(報告). 印刷中
・Ikeda, T., Asano, M. & Suzuki, M. 2021. The potential negative impacts of the classical swine fever virus on wild boar population in Gifu prefecture, Japan. Journal of Veterinary Medical Science 83: 846-849. https://doi.org/10.1292/jvms.20-0675
・池田 敬、岡本 卓也、長谷部 貴栄、東口 阿希子、淺野 玄、森部 絢嗣、國永 尚稔、鈴木 正嗣.2021.野生動物管理に関する講座の効果と受講生の経験や職業に応じた適切なプログラムの提案.野生生物と社会(原著論文). 印刷中
<学会発表>
・池田 敬、東出 大志、淺野 玄、七條 知哉、鈴木 嵩彬、野瀬 紹未、鈴木 正嗣.「イノシシは活動時と休息時にどういった環境を利用するのか?」.第26回「野生生物と社会」学会岐阜大会.口頭発表.
・鈴木 嵩彬、池田 敬、野瀬 紹未、東出 大志、七條 知哉、鈴木 正嗣.「野生イノシシの移動を抑制するための柵およびその隙間における哺乳類の横断状況」.第26回「野生生物と社会」学会岐阜大会.口頭発表.
・野瀬 紹未、池田 敬、東出 大志、七條 知哉、鈴木 嵩彬、鈴木 正嗣.「豚熱(CSF)の発生が捕獲者に及ぼした影響と捕獲者の豚熱に対する認知度の評価」.第26回「野生生物と社会」学会岐阜大会.口頭発表.
・飯塚 健太、池田 敬、東出 大志、鈴木 正嗣.「イノシシ個体群における自動撮影カメラを用いた生息密度推定手法の比較検討」.第26回「野生生物と社会」学会岐阜大会.口頭発表.
・高崎 日向子、東出 大志、池田 敬、野瀬 紹未、岩澤 淳、鈴木 正嗣.「外来種アライグマと在来種タヌキの餌資源をめぐる直接的競合」.第26回「野生生物と社会」学会岐阜大会.ポスター発表.最優秀ポスター賞
・池田 透、鈴木 嵩彬.「アライグマ防除はなぜ思うように進まないのか?」.第26回「野生生物と社会」学会岐阜大会.ポスター発表.
・久保田 彩水、武山 絵美、東出 大志、横山 真弓.「移入後10年が経過した島嶼におけるイノシシの個体数推定」.第26回「野生生物と社会」学会岐阜大会.ポスター発表.
・池田 敬.「イノシシ個体群への豚熱の影響に関する研究」.第26回「野生生物と社会」学会岐阜大会.大会テーマセッション発表.
・鈴木 正嗣、池田 敬.「2018 年に発生した豚熱の現状とイノシシの個体数管理」.第26回「野生生物と社会」学会岐阜大会.大会テーマセッション企画.
・Shichijo, T., Ikeda, T., Higashide, D., Suzuki, T. & Suzuki, M.「Who can enter the pig farm?」.The 14th Asian Society of Conservation Medicine/27th Japanese Society of Zoo and Wildlife Medicine.Poster Presentation.
・池田 敬、東出 大志、野瀬 紹未、七條 知哉、淺野 玄、鈴木 正嗣.「岐阜県におけるイノシシの行動圏と分散距離から考える豚熱対策の提案(予報)」.日本哺乳類学会2021年度大会.ポスター発表.
・七條 知哉、池田 敬、東出 大志、野瀬 紹未、鈴木 嵩彬、鈴木 正嗣.「ヌタ場におけるイノシシの行動に気象条件が及ぼす影響」.日本哺乳類学会2021年度大会.ポスター発表.
・野瀬 紹未、池田 敬、東出 大志、七條 知哉、鈴木 嵩彬、鈴木 正嗣.「感染症に関する狩猟者のリスク認識−イノシシの感染拡大が続く豚熱(CSF)の事例から」.日本哺乳類学会2021年度大会.ポスター発表.
・鈴木 嵩彬、野瀬 紹未、池田 敬、東出 大志、七條 知哉、鈴木 正嗣.「日本で再発生した豚熱における新聞報道の変遷」.日本哺乳類学会2021年度大会.ポスター発表.
・池田 透、鈴木 嵩彬.「フィージビリティスタディを基盤としたアライグマ対策意思決定システムの開発」.日本哺乳類学会2021年度大会.ポスター発表.
・高木 俊、栗山 武夫、東出 大志、杉本 太郎、朴 侑希、横山 真弓.「兵庫県におけるRESTモデルを用いたシカ・イノシシの密度推定とその事業化に向けての課題」.日本哺乳類学会2021年度大会.ポスター発表.
・横山 真弓、鈴木 正嗣、東出 大志、杉本 太郎、大沼 学、武山 絵美.「豚熱(CSF)対策に求められるイノシシのモニタリング手法と管理体制」.日本哺乳類学会2021年度大会.自由集会発表.
<継続課題>
・自動撮影カメラによるイノシシの生態学的情報の収集(岐阜市:2017年度〜)
・ツキノワグマのモニタリング調査年齢査定(県内全域:2019年度〜)
・イノシシの行動圏調査(美濃加茂市:2020年度〜)
・イノシシのヌタ場での行動調査(岐阜県・愛知県:2020年度〜)
・県内全域における野生動物広域カメラモニタリング(岐阜県全域:2021年度〜)
・鳥獣関係行政担当者5圏域研修会(県内全域:2017年度〜)
<終了課題>
・ニホンザルの罠による捕獲を行っている集落の住民対策の達成度と捕獲状況、被害抑制効果の検証捕獲体制の最適化と普及について(県内各地:2017年度)
・シカの管理捕獲における調査手法の検討、人為的攪乱がシカの行動に及ぼす影響の解明、シカの効率的捕獲を目指した体制の構築について(本巣市:2017年度〜2020年度)
・シカの分布における下層植生衰退指数と自動撮影カメラの比較、3種の有蹄類(シカ、イノシシ、カモシカ)における広域的なモニタリング調査(高山市・下呂市・郡上市:2017年度〜2020年度)
・カモシカの錯誤捕獲に対する回避手法の検討(下呂市・長野県小諸市・群馬県嬬恋村・熊本県:2019年度〜2021年度)
※プロ・ナトゥーラ・ファンド活動助成で実施
・上石津におけるサルの出没状況(大垣市:2018年度)
・くくりわなを用いた効率的なシカ捕獲方法(郡上市小川県有林:2018年度、2019年度)
・住民主体のサギ対策(可児市:2018年度、2019年度)
・麻酔銃を用いた中大型獣類の市街地出没対応体制の検討(2019年度)
・IoT 時代の新たな無線通信技術である LPWA 省電力かつ広範囲で利用可能な通信システムを用いた捕獲支援システムの開発(高山市・県内各地:2019年度)
・豚熱が狩猟者に及ぼす影響調査(岐阜県含め21府県:2020年度)
・2017年度活動業績
・2018年度活動業績
・2019年度活動業績
・2020年度活動業績