第88回医学教育セミナーとワークショップ
Seminars and Workshops in Medical Education
WS-3 国公私立大学医学部・歯学部教務事務職員研修共同企画
学習ポートフォリオ評価:基本と現状
企 画
猪田宏美(岡山大学病院)/油川ひとみ(東京医科大学)/藤崎和彦・早川佳穂(MEDC)
日 時
5月23日(木)13:00-15:45
対 象
教員、事務職員
定 員
20名
アソシエイトポイント
A 0.25
概 要
そもそも、ポートフォリオは、複数の書類をひとまとめに持ち運べるケースを意味している。医療者教育においては、ポートフォリオ評価は、学生が学習過程で残したレポートや試験の結果、プレゼン資料、活動の様子を残した動画や写真などを収集し、個々の学習のプロセスや個人の成長を用いて学習評価に役立てる方法である。従来のペーパー試験だけは測れない、個人の総合的な能力を評価することができるとされる。近年、ポートフォリオは、学習管理システムと紐づいており、作成や運用にかかる手間は減ってはきているものの、学習者にとっては、面倒な事務作業と捉えられることが多い。ポートフォリオ評価は、医療系学生の卒前および卒後教育で多用されているが、その教育的な意義を十分に発揮するためには、導入前に十分な説明を学生に実施し、長期間にわたる運用においては、教員がポートフォリオを活用した形成的評価に関わる必要がある。今回、学習ポートフォリオ評価の基本を学び、現状について考えることを目的とする。