岐阜大学模擬患者の会
MEDC Practices

模擬患者とはどんな役割なのでしょうか。

医学生などの医療系の学生や医療者に対する教育、また学生の実技・技能試験などにおいて患者役になってくださるかたを「模擬患者」と呼びます。岐阜大学では主に医学生に対する実習や試験においてご活躍いただいでいます。

実際にどんなことをするのでしょうか?

現在岐阜大学模擬患者の会の皆さんには下記のような場面でお手伝いいただいています。

  • 「医師-患者関係」授業
    この授業の1つのテーマとして、学生は患者さんとのコミュニケーションに関して学びます。学生は実際に初めて診察にきた患者さん(初診)への医療面接(問診)を体験することでより学びを深めます。この体験の患者役として模擬患者さんにお手伝いしていただきます。患者役をするために、簡単なシナリオを覚えていただきます。

  • 「臨床前実習」
    医学科4年生の後半から、岐阜大学医学部附属病院での実習が開始されます。その実習に参加する前に、基本技能の実習を実施します。模擬患者さんには「初診時の医療面接実習」で患者役になっていただきます。この実習で学生はどんな項目の問診が必須であるかを学ぶだけでなく、患者さんとのコミュニケーションの基本を学びます。患者役をするために、簡単なシナリオを覚えていただきます。

  • 「臨床実習前OSCE」試験
    「臨床前実習」を修了後、技能試験を実施します。模擬患者は初診時の医療面接の技能を評価する試験で患者役を行います。

  • 「臨床実習後OSCE」試験
    すべての病院実習を修了した6年生が卒業試験を受けるだけの能力があるかどうかを評価する試験があります。その試験において模擬患者は患者役となり、学生の問診に答えたり、身体診察を受けたりします。学生はこの試験で、問診、身体診察、診断など総合的な能力を評価されます。

岐阜大学模擬患者の会

1998年に発足した会で、現在は女性37名、男性13名が会員として所属しております。基本的にはボランティアで活動いただいております。それぞれの会員さんの生活スタイルや環境によって、無理のないペースでご活躍いただいでいます。

模擬患者になるためには

岐阜大学医学教育開発研究センターが開催する、「模擬患者養成講座」に参加していただき、簡単な面接を行い会員に認定させていただきます。

模擬患者養成講座
令和3年4月14日(水)  オンライン開催 Zoom(申込は終了しました)

医療者教育にご協力いただける方へ

医学教育開発研究センター(MEDC)では、模擬患者だけではなく、医学生のコミュニケーション実習(10~11月に実施)にご協力いただける市民の皆様も募集しております。ご関心のある方は、下記リンクよりご登録をお願いします。ご登録いただいた方へMEDCよりあらためてご連絡させていただきます。【こちらから】