出前授業

山県市立美山中学校(2023年12月16日)

2023年12月16日(土)、「ぎふ理系女子はばたき応援プロジェクト」の取組の一環として、山県市立美山中学校にて出前授業アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み・偏見)研修を開催しました。
全校生徒、保護者、教員を対象に、山県オープンスクール(授業公開)の取組にあわせて実施し、約50名が参加しました。

出前授業では、岐阜薬科大学薬化学研究室永澤秀子教授「なぜ私が理系研究者の道を選んだのか」と題して、理系に進むきっかけとなった小学生時代の理科の実験との出会い、世界中の人々の生命や健康に貢献できる創薬研究の素晴らしさ、子育てしながら築いてきたこれまでのキャリアと今後の目標などについて熱く語りました。
質疑応答では、生徒から「これまで大変なこともあったと思いますが、どうやって乗り越えましたか?」との質問に対して、永澤教授は「困難もあったが、たくさんの仲間に相談するなかで解決策を見つけて乗り越えることができた」と答えました。

続いて、岐阜大学男女共同参画推進室落合絵美助教「無意識の思い込み/偏見(バイアス)って何だろう?」と題して、アンコンシャス・バイアスについて具体的な事例を紹介しながら説明したほか、思い込みにとらわれることなくチャレンジすることの大切さについて語りました。

参加者アンケートでは、「楽しそうに研究のお話をされていて研究の面白さが伝わってきた」「好きなことは変わっても良いと聴いて安心した」「苦手意識のある理系への興味が高まった」「思い込みや決めつけで判断せずに相手を尊重できるようになりたい」「自分のことをポジティブに考えられるようにしたい」「一生忘れられない授業になった。夢に向かって努力していきたい」などの感想が寄せられました。

永澤秀子先生(岐阜薬科大学)による出前授業

熱心に受講する中学生

バイアス研修の様子

2024年01月31日

高山市立北稜中学校(2024年1月18日)

2024年1月18日(木)、「ぎふ理系女子はばたき応援プロジェクト」の取組の一環として、高山市立北稜中学校にて出前授業を開催し、2年生23名が参加しました。

出前授業では、岐阜大学工学部・高井千加 准教授「身近な粉を調べてみよう~粉を見て、触って、楽しんで~」と題して、冒頭で岐阜大学の学部紹介、中学校や高校と大学との違い、自身のキャリアの築き方について話しました。続いて、2種類の粉の重さや熱の伝わり方を比較して、身近な素材であるシリカからできた粉の構造を作り変えることで、部屋の温度を保つことができる断熱材やディスプレイの光源を効率よく取り出せる光拡散板などとして利用できる可能性があることなど、生活や環境に結びつけながらわかりやすくご説明いただき、粉の構造や機能について理解を深めました。

次に、高井先生が持参したカブトムシの幼虫や糞を見せながら、コロナ下に子どもと取り組んだカブトムシの飼育がきっかけで糞の形状から雄雌を分類できる因子を見つけたことを紹介し、多角的な視点から物事を考える力を身につけること、時間がかかったとしても自分のやりたいこと(得意分野)を生かせる道を諦めずに探し続けてほしい、と生徒にメッセージを送りました。
生徒たちは「幼虫が糞をするところをみたい」と興味津々にカブトムシの幼虫を観察しました。

参加者アンケートでは、「大学には色々な学科があって、看護や教育、動物に関わる学科など様々だと知った」「大学では授業の方式が違い、自分で考えて研究するのだと知ってすごく興味がわいた」「理系が得意じゃないから考えないのではなく、これから色々と学ぶなかで考えて選びたいと思った」「自分のやりたいことを実現させたい。何歳になってもあきらめずに目標に向かいたいと思った」「粉体技術はすごい。シリカのナノサイズの粒は断熱性が高く、壁やガラスに使えると聞いて驚いた」などの感想が寄せられました。

高井千加先生(岐阜大学)による出前授業

粉の温度を比較する中学生

カブトムシの幼虫が糞をするところを観察

2024年01月31日

本巣市立糸貫中学校(2024年3月12日)

2024年3月12日(火)、本巣市立糸貫中学校にて出前授業を開催し、2年生82名、教員5名が参加しました。

出前授業では、岐阜薬科大学薬化学研究室永澤秀子教授が、「なぜ私が理系研究者の道を選んだのか」と題して、キャリア教育の一環として話をされました。
はじめに生徒たちが、科学や薬学を身近に捉えられるように、ノーベル賞受賞者や元素記号一覧表を用いて質問(クイズ)をしました。次に、がんと命を救う創薬研究、隣の研究室にいたインフルエンザ新薬(ゾフルーザ)の開発者、学生時代の話、子育てをしながら築いてきたキャリアなど様々な話をしました。さらに、夏の研修会の岐阜高校の生徒(1名糸貫中出身)、研究室で実験をする大学生、イスタンブールで面接をしたアジアの学生たちの紹介がありました。
最後に先生から「好きは変わっていい」「夢中になれる仕事を選ぶ」とメッセージをいただきました。先生が感想を述べた生徒に質問をしたり握手をしたりして、体育館は和やかな雰囲気に包まれました。

参加者アンケートでは、「仕事は楽にお金が稼げればよいと思っていたけど、好きなことや楽しいと思える仕事をしたいと思った」「自分の周りの小さい世界だけでなく、外国や様々な県に行き様々な経験をし、好きなことを追求したい」「勉強や頑張りたいことは最後までやりきり、支えてくれる親や友達、先生を大切にしたい」「高校生が大学で体験している写真を見て、やってみたいと思った」「理科の化学変化が好きで、話を聞くだけでワクワクした」「永澤先生の自分を追求する『挑戦』の生き方に憧れをもった」などの感想が寄せられました。

永澤秀子先生(岐阜薬科大学)による出前授業

「世界に目を向けてみよう」と語る永澤先生

質問や感想を伝える中学生

2024年04月12日

山県市立伊自良中学校(2024年3月21日)

2024年3月21日(木)、山県市立伊自良中学校にて出前授業を開催し、2年生26名と教員が参加しました。

出前授業では、清島 真理子 岐阜大学名誉教授「生き方を学ぼう」と題して、中学生の頃の興味関心や医学の道を志した理由、大学で学べる分野や仕事のやりがいなどについて約45分間の授業を行いました。

清島先生は、「自信が持てる仕事、社会に役立つことができる仕事、継続できる仕事」をご自身の進路選択の際に意識したことや、保護者や学校の先生など周囲の人々のアドバイスに耳を傾けつつも「自分で決めること」の大切さについて熱く語りました。

質疑応答では、生徒から「勉強は好きでしたか?」「勉強のコツは何ですか?」「なぜ皮膚科を選んだのですか?」などたくさんの質問が寄せられ、清島先生はひとつずつ丁寧に回答しました。最後に、生徒代表から「進路や皮膚科について今まで知らなかったことを学ぶことができた」との感想が述べられました。

参加者アンケートでは、「自分の知らなかったことを知ることができた」「理系に進学したい考えがより強くなった」「色々な視点から職業を決めることができることが分かった」「理系分野で活躍されている先生のお話を聞くことができ生徒にとって有意義な時間となった」などの感想が寄せられ、充実した内容の出前授業となりました。

清島真理子先生による出前授業

熱心に受講する中学生

2024年04月12日