高山市立北稜中学校(2024年1月18日)

2024年1月18日(木)、「ぎふ理系女子はばたき応援プロジェクト」の取組の一環として、高山市立北稜中学校にて出前授業を開催し、2年生23名が参加しました。

出前授業では、岐阜大学工学部・高井千加 准教授「身近な粉を調べてみよう~粉を見て、触って、楽しんで~」と題して、冒頭で岐阜大学の学部紹介、中学校や高校と大学との違い、自身のキャリアの築き方について話しました。続いて、2種類の粉の重さや熱の伝わり方を比較して、身近な素材であるシリカからできた粉の構造を作り変えることで、部屋の温度を保つことができる断熱材やディスプレイの光源を効率よく取り出せる光拡散板などとして利用できる可能性があることなど、生活や環境に結びつけながらわかりやすくご説明いただき、粉の構造や機能について理解を深めました。

次に、高井先生が持参したカブトムシの幼虫や糞を見せながら、コロナ下に子どもと取り組んだカブトムシの飼育がきっかけで糞の形状から雄雌を分類できる因子を見つけたことを紹介し、多角的な視点から物事を考える力を身につけること、時間がかかったとしても自分のやりたいこと(得意分野)を生かせる道を諦めずに探し続けてほしい、と生徒にメッセージを送りました。
生徒たちは「幼虫が糞をするところをみたい」と興味津々にカブトムシの幼虫を観察しました。

参加者アンケートでは、「大学には色々な学科があって、看護や教育、動物に関わる学科など様々だと知った」「大学では授業の方式が違い、自分で考えて研究するのだと知ってすごく興味がわいた」「理系が得意じゃないから考えないのではなく、これから色々と学ぶなかで考えて選びたいと思った」「自分のやりたいことを実現させたい。何歳になってもあきらめずに目標に向かいたいと思った」「粉体技術はすごい。シリカのナノサイズの粒は断熱性が高く、壁やガラスに使えると聞いて驚いた」などの感想が寄せられました。

高井千加先生(岐阜大学)による出前授業

粉の温度を比較する中学生

カブトムシの幼虫が糞をするところを観察

2024年01月31日