このサイトについて
本サイトでは、食に関する防災教育(食の防災教育)を実施したい栄養教諭をはじめとする教師、管理栄養士、そして管理栄養士や教師をめざす学生を対象に、食の防災教育(授業)の計画時に支援するための「食の防災教育プログラム」とその指導案及び教材を提供しています。
本サイトで提供している「食の防災教育プログラム」とその指導案や教材は、全国の小・中学校や特別支援学校等の栄養教諭・学校栄養職員(479名)と学校全体の防災教育の内容について把握されている教諭(240名)を対象に実施したニーズアンケート調査結果(食の防災教育に関する学習内容と教材のニーズ等)をもとに開発しました[1][2][3]。
「食に関する防災教育プログラム」は、プログラム目標である「災害時に子ども達が食べて生き延びるために必要な主体的に行動する態度の育成をする」を達成するため、次の3つの小目標を設定しました。
- 小目標1:健康管理・衛生管理に関することを身につける
- 小目標2:災害時の食事・調理に関することを身につける
- 小目標3:災害時への備えに取り組む態度を養う
このプログラムの学習内容は、ニーズ調査でニーズの高かった項目を中心に、小目標ごとに2〜4つの学習内容を考案し、さらに1つの学習内容につき、2種類の学習活動(モジュール)を考案しました。小目標1から小目標3の各学習内容のモジュールを組み合わせて授業を実施すると、「食の防災教育プログラム」のプログラム目標が達成できます。
このプログラムでは、具体的な学習活動を「モジュール」という単位で示していますが、その学習活動の所要時間は示していません。各モジュールの実施時間は、実践を行う方に決めてもらうことにすることで、限られた授業時間数内で食の防災教育が効果的に行えることをめざしました。
「食の防災教育プログラム」で扱う学習内容は、上述したニーズアンケート調査の結果、食の防災教育を実施するのに適した年代として最も回答が多かった小学校高学年を対象にしています。開発した指導案と教材は、小学校高学年向きになっていますが、それ以外の学年の子供たちに実施する場合には、本サイトの指導案や教材を対象学年の子供たちが理解できるように改良してお使いください。
最後に、本サイトが、自然災害に遭ったときに、子どもたちが食べて生き延びるために主体的に行動できる態度の育成のお役にたてることを願っております。
本サイトに掲載されている情報は、日本学術振興会・科学研究費基盤研究(C)JP21K11577 「ICTを活用した教科等横断型の食に関する防災教育プログラムの開発」(2021年度〜2025年度)の成果であり、本サイトの開発もこの助成の支援を受けています。なお、本研究の成果は著者自らの見解等に基づくものであり、所属研究機関、資金配分機関及び国の見解等を反映するものではありません。
指導案の内容について
各指導案に記載されている「3.食育の視点」は、文部科学省(2019)が作成した「食に関する指導の手引(第2次改訂版)」の、6つの食育の視点(食事の重要性、心身の健康、食品を選択する能力、感謝の心、社会性、食文化)のどれに該当するかを示しています。
「4.学習内容の目標」は、平成29年告示の学習指導要領において、育成をめざす資質能力の三つの柱(知識・技能、思考力・判断力・表現力等、学びに向かう力・人間性等)のどれに該当する目標であるかを示しました。
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お問い合わせ
食防災プログラムや本サイトで提供しているコンテンツについての質問やお気づきの点等がございましたら、下記の問い合わせ先までご連絡ください。
Mail:Nutr.Disaster.Edu(at)gmail.com
※ (at) は @ に置き換えてください
参考文献
[1] 山田天希、吉本優子、神田聖子、今井亜湖、吉井健悟、小切間美保、藤倉純子:栄養教諭・学校栄養職員を対象とした教科等横断的な食の防災教育プログラム開発にむけたニーズ調査、第69回日本栄養改善学会学術総会講演要旨集、80(5)、栄養学雑誌、p179、2022年9月。
[2] 神田聖子、山田天希、吉本優子、今井亜湖、吉井健悟、小切間美、藤倉純子:小・中学校教諭を対象とした教科等横断的な食の防災教育プログラム開発にむけたニーズ調査、第69回日本栄養改善学会学術総会講演要旨集、80(5)、栄養学雑誌、p179、2022年9月。
[3] 山田天希、吉本優子、今井亜湖、神田聖子、小切間美保、藤倉純子、吉井健悟:教科等横断的な食に関する防災教育プログラムの開発と有用性の検討、第70回日本栄養改善学会学術総会講演要旨集、81(5)、栄養学雑誌、p210、2023年9月。
謝辞
本サイトの開発にあたり、多くの皆様のご協力・ご支援をいただきました。
食の防災教育プログラムの開発にあたりニーズ調査にご協力・ご支援をいただきました各都道府県の教育委員会、学校栄養士協議会、栄養教諭・学校栄養職員および教諭の皆様、本サイトの食の防災教育プログラムの学習内容のモジュールを活用した食の防災授業の実践およびアンケート調査に快くご協力をいただいた、千葉県習志野市立谷津小学校、岐阜県大垣市立綾里小学校、岐阜県大垣市立西小学校、堺市立三原台小学校、堺市立高倉台小学校、京都市立御所南小学校、京都市立御所東小学校、京都府綾部市の小学校、姫路市立林田小学校の校長先生および教諭の先生方、食の防災教育研究の授業実践や本サイトについて専門家として貴重なご意見をいただきました栄養教諭の近藤江里子先生、植草真由美先生、清水諒子先生、谷川まい先生、野秋恵理子先生、本部佐織先生、上田麻理子先生、中西結月香先生、平田早紀子先生、八竹美輝先生、吉村弘太先生、食の防災教育研究の授業実践にBOSAIカードX(クロス)カードをご提供いただいた開発者の神戸学院大学 伊藤 智先生、災害支援や防災について授業をしていただいた特定非営利活動法人さくらネット代表理事 石井布紀子氏に心より感謝申し上げます。
本サイトの開発および本サイトで紹介している食の防災教育プログラムの開発には、ゼミ生であり、栄養教諭免許を取得した多くの卒業生・修了生に協力していただきました。食の防災教育プログラムのモジュール評価、指導案や教材作成をしてくれた山田天希さん、指導案や教材作成をしてくれた下大迫美和さん、中西結月香さんに心より感謝申し上げます。本サイトの開発では、基となるサイト開発およびサイトに掲載する指導案や教材の校正や料理動画の追加作成をしてくれた卒業生の秋本華さん、作成した指導案、教材や料理動画の校正をしてくれたゼミ生の加藤千捺さん、伊藤みなみさんに心より感謝申し上げます。また、作成した指導案や教材の校正をしていただいた研究室の元助手の小谷清子先生に心より感謝申し上げます。
最後に、本サイトの食材・備品のイラストの制作していただいたNONA工房、本サイトのウェブデザインをしていただいたnatsukinaoki様にも心より感謝申し上げます。