3つの小目標のモジュールをそれぞれ1つ以上組み合わせると「災害時に子どもたちが食べて生き延びるために必要な主体的に行動する態度の育成」を目標とした食に関する防災教育プログラムとなります。

このプログラムを実際に設計・実施してくださった小学校の実践事例を紹介します。

実践校A 習志野市立谷津小学校

子どもたちは、各自でパッククッキングでご飯を炊き、給食のご飯と食べ比べながら給食のカレーを食べました。また、備蓄食品の種類、保管方法(ローリングストック法)や準備する際の留意点について意見を出し合いました。

実践内容パッククッキングの実践・食糧備蓄リストの作成

授業を設計した人栄養教諭

授業回数2回(45分/1単位時間)

指導案

1回目の授業(2単位時間)

授業の概要
教科等家庭科
実践者栄養教諭、家庭科教諭、学級担任
授業目標災害時を想定し、工夫して衛生的に食べる方法を考えることができる。/パッククッキングを実践することで、実生活への適応を考えることができる。
授業内容災害時の衛生と災害時に衛生的に食事をするために大切なことを学びました。実践としてパッククッキングでご飯を炊く活動を行い、給食の時間(カレーライス)に喫食しました。
パッククッキングの調理実習をしている様子
選択したモジュール

2回目の授業(1単位時間)

授業の概要
教科等学級活動社会科の授業との連携
実践者栄養教諭、学級担任
授業目標家族のことを考えて、我が家の3日間の備蓄食品リストを作ることができる。
授業内容ローリングストック法や備蓄食品の特徴や備えるべき量について学び、家族のために我が家の備蓄食品リストの作成を行いました。
備蓄食品リストを作成している様子
選択したモジュール

実践校B 大垣市立綾里小学校

子どもたちは、栄養教諭の手作りの手洗いチェッカーを使って、衛生について学習しました。また、ロイロノートを活用して栄養バランスの良い備蓄食を考えました。

実践内容災害時の手洗い・備蓄食品を組み合わせたバランスの良い食事

授業を設計した人栄養教諭

授業回数2回(45分/1単位時間)

指導案

1回目の授業(1単位時間)

授業の概要
教科等学級活動
実践者栄養教諭、学級担任
授業目標手洗いチェッカーを使用し、自分の手洗いの汚れの残り方を確認することで,手洗いの仕方を見直し、災害時に衛生的に食べるための工夫について知識を得る。
授業内容手洗い評価キットを使用し、災害時を想定してウェットティッシュで手を拭き、手の菌の残り具合を手洗いチェッカーで確認をしました。また、手の衛生から安全に食べるための、食べ方の工夫について学ぶ活動を行いました。
手洗いチェッカーを用いて、手の汚れを確認している様子
選択したモジュール

2回目の授業(1単位時間)

授業の概要
教科等学級活動社会科との連携
実践者栄養教諭、学級担任
授業目標災害時の食について知り、備蓄食品を組み合わせる活動を通して、災害時も自らの健康のため、バランスの良い食事を考えようとする意欲をもつ。
授業内容ロイロノート上で、備蓄カードを使用し栄養バランスの良い備蓄食品の組合せを考える活動を行いました。また、備蓄食品に親しむために、乾パンの試食を行いました。
デジタル防災カードを用いて、1食分の食事を考えている様子
選択したモジュール

実践校C 綾部市の小学校

子どもたちは、このウェブサイトの食材・備品イラストを使って非常用持ち出し袋の中身を考えました。また、栄養教諭の先生のデモンストレーションをとおしてパッククッキングについて学びました。

実践内容非常用持ち出し袋の中身・パッククッキング

授業を設計した人栄養教諭

授業回数2回(45分/1単位時間)

指導案

1回目の授業(1単位時間)

授業の概要
教科等学級活動
実践者栄養教諭、学級担任
授業目標非常用持ち出し袋の中身を考えよう。
授業内容非常用持ち出し袋にあると便利な物や1人1人に合った非常用持ち出し袋を作成することが必要であることを学びました。ロイロノートとデジタル食材・備品イラスト(本サイト上)を用いて、ライフステージの異なる人を想定し、その人に合った非常用持ち出し袋の中身を考える活動を班活動として行いました。
デジタル防災カードを用いて、非常用持ち出し袋の中身を考えている様子
選択したモジュール

2回目の授業(1単位時間)

授業の概要
教科等学級活動
実践者栄養教諭、学級担任
授業目標パッククッキングについて知ろう。
授業内容災害時にはライフラインが遮断する可能性があることやそれに伴う影響を学び、ライフライン遮断時に便利なパッククッキングについて学びました。授業中に栄養教諭がパッククッキングの実演を行いました。
栄養教諭がパッククッキングの実演をしている様子
選択したモジュール

実践校D 京都市立御所南小学校

子どもたちは栄養や家族のことを考えながら、本サイトでも提供している食材・備品イラストとロイロノートを使って「我が家の備蓄食品リスト」を作成しました。

実践内容我が家の備蓄食品リストの作成・備蓄食品の栄養バランス

授業を設計した人栄養教諭

授業回数2回(45分/1単位時間)

指導案

1回目の授業(1単位時間)

授業の概要
教科等学級活動
実践者栄養教諭、学級担任
授業目標災害時に必要な備蓄食品について理解し、家庭内で準備しておく水や食品の組合せを考えられるようにする。
授業内容ロイロノート上でデジタル食材・備品イラストを用いて、児童自身の家庭を想定して「我が家の備蓄食品リスト」の作成を行いました。
デジタル防災カードを用いて、備蓄食品リストを作成している様子
選択したモジュール

2回目の授業(1単位時間)

授業の概要
教科等学級活動
実践者栄養教諭、学級担任
授業目標災害時に必要な備蓄食品について、量や好みだけでなく栄養バランスや家族の体調も意識しながら組合せを考えられるようにする。
授業内容1回目の授業で考えた「我が家の備蓄食品リスト」について栄養バランスや家族のことを考慮しながら改良を行いました。
児童が作成した備蓄食品リスト
選択したモジュール

実践校E 堺市立三原台小学校

子どもたちは、年1回の防災教室で水の大切や備蓄食品の保管方法(ローリングストック法)を学びました。また、本サイトで提供している食材・備品イラストを使って、栄養バランスのとれた食事のとり方について学びました。

実践内容水の大切さとローリングストック法・備蓄食品の栄養バランス

授業を設計した人栄養教諭

授業回数2回

指導案

1回目の授業(1単位時間)

授業の概要
教科等防災教室
実践者栄養教諭
授業目標水の大切さと備蓄食品の保管について知ろう。
授業内容災害時における水の重要性と備えるべき水の量を学び、備蓄方法(ローリングストック法)や備蓄場所について学びました。
防災教室にて栄養教諭が講義をしている様子
選択したモジュール

2回目の授業(1単位時間)

授業の概要
教科等学級活動
実践者学級担任、栄養教諭
授業目標災害時における備蓄食品を使った食事について、健康的に過ごす方法を知ろう。
授業内容備蓄食品の栄養を確認し、食材・備品イラスト(本サイト上)を組み合わせて夕食の献立を考える活動を行いました。
食防災カードを用いて、災害時の食事を考えている様子
選択したモジュール

実践校F 姫路市立林田小学校

子どもたちは、BOSAIカードXを使って、ローリングストック法や栄養バランスの良い備蓄食品を準備する学習やパッククッキングの動画を視聴してご飯を炊く方法を学びました。

実践内容備蓄食品の栄養バランス・パッククッキング

授業を設計した人栄養教諭、担任

授業回数2回(45分/1単位時間)

指導案

1回目の授業(1単位時間)

授業の概要
教科等学級活動
実践者栄養教諭、学級担任
授業目標栄養バランスの良い備蓄食について考えよう。
授業内容災害に備えて家庭での備蓄食品の準備やローリングストック法について学び、BOSAI カードXを活用して、三色の食品群をもとに、栄養バランスの良い食品・食事の組み合わせを考える学習活動を行いました。
BOSAI カードXを活用して、三色の食品群をもと栄養バランスの良い備蓄食をつくる学習活動を説明している様子
選択したモジュール

2回目の授業(1単位時間)

授業の概要
教科等学級活動
実践者栄養教諭、学級担任
授業目標災害時に衛生的に食事を作る方法を考えよう。
授業内容前回の授業で考えた食品・食事の組み合わせ、家庭科での調理実習や自然学校での飯ごう炊飯を振り返りながら、災害時に衛生的に食事を作る方法を考えました。また、三色の食品群をもとに、栄養バランスの良い食品・食事の組み合わせを考え、パッククッキングの方法を動画で学びました。
選択したモジュール