2026年度が始まりました。岐阜大学 循環器内科・腎臓内科には新年度から6名の新しいメンバーを迎えました。まず循環器内科では、吉田珠美先生が産休育休を経て復帰してくれました。ブランクを感じさせない仕事ぶりで早速活躍中です。一柳肇先生は中濃厚生病院循環器内科での1年間の研鑽を終えて、大学に戻ってきてくれました。この一年間でこれまでの何倍ものPCI症例を経験してきたとのこと。今後は不整脈治療との二刀流で活躍してくれることでしょう。専攻医2年目の張本実結先生は大阪のベルランド総合病院での初期研修、1年間の循環器内科専攻医をへて、専攻医2年目を連携先の岐阜大学に来てくれました。これで、大阪からの専攻医連携は4年連続4人目になります。岐阜大学ならではの経験をしていただければいいなと思っています。専攻医1年目の小栗理嵩先生は長良医療センターでの初期研修後に、岐阜大学内科専攻医プログラムを選択してくれました。同じく、専攻医1年目の山元啓吾先生は西濃厚生病院での初期研修後に、岐阜大学内科専攻医プログラムを選択してくれました。2人ともこれからの成長ぶりが楽しみです。
腎臓内科には専攻医4年目の西山壮先生が郡上市民病院から戻って来てくれました。即戦力として期待しています。専攻医1年目の鴇田知大先生は、岐阜大学での初期研修を経て、腎臓内科医として岐阜大学内科専攻医プログラムを選択してくれました。研修医時代の後半から引き続きの勤務となり、もうすっかりおなじみになりました。
なお、昨年9月末をもって、長らく岐阜大学循環器内科での再生医療研究や、病棟医長として活躍してくれた、山田好久先生が中濃厚生病院に循環器内科部長として転出されました。本年3月末には遠藤奨先生、田邊俊介先生、柏子見茉緒先生が退職されました。新天地での活躍を期待したいと思います。
昨年から、呼吸器内科は独立しましたが、私たち循環器内科・腎臓内科はこれまで通り呼吸器内科とも連携しながら、臨床、研究、教育に取り組んでまいる所存です。これからもどうぞよろしくお願いします。
不整脈領域では心房細動に対するパルスフィールドアブレーションの経験が順調に増加しています。某社の教育施設にも指定されており指導的立場でがんばっています。虚血性心疾患診断においては、QFR(Quantitative Flow Ratio)を導入し、冠動脈造影画像から機能的虚血の診断が可能となりました。昨年より導入した、石灰化病変に対するショックウエーブ IVL(Intravascular Lithotripsy)は順調に経験を重ね、いまやロータブレーター(Rotational atherectomy)、ダイアモンドバック(Orbital atherectomy)とならんで、石灰化病変の治療には不可欠な治療法として定着しています。診断においては、心原性ショック時の補助循環として使用可能となったImpellaは昨年より本格的に運用再開となり、その後順調に経験を重ねています。弁膜症に対するカテーテル治療は、これまでは経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)とリウマチ性僧帽弁狭窄症に対する経皮経静脈的僧帽弁交連切開術(PTMC)でしたが、今年度からはマイトラクリップを用いた、経皮的僧帽弁接合不全修復術(M-TEER)が開始になる予定です。また、2026年3月に新たに保険適応となった、難治性高血圧例に対するカテーテル治療、腎デナベーションも実施に向けた準備を進めています。岐阜県唯一の心アミロイドーシス治療導入施設として、岐阜県全域からご紹介をいただいております。
緊急連絡にはこれまで通り、循環器内科のホットライン「ハート♡コール(058-230-6183)」で対応しています(医師、医療機関からのみ受け付けております。)
金森准教授を中心とする当科におけるオートファジー研究については医学部のホームぺージでも特集していますので、ぜひともこちら(https://www.med.gifu-u.ac.jp/research/grad/autophagy/)をご参照ください。
渡邊医師が心臓リハビリテーションスタッフと取り組んでいる汗中乳酸モニタリングは実用化に向けた取り組みが始まっており、理学療法士の山岸さんが海外学会で発表予定です。AIを用いた医用画像診断に関する研究では、増田医師の血管内超音波に関する研究「Automated coronary artery segmentation/tissue characterization and detection of lipid-rich plaque: An integrated backscatter intravascular ultrasound study.が論文掲載となり(Int J Cardiol. 2025 Dec 15:441:133744. doi:10.1016/j.ijcard.2025.133744.」ました。増田先生は本研究で晴れて学位取得です。また、Cedars-Sinai Medical Center留学中の佐橋医師の論文「Opportunistic Screening of Chronic Liver Disease with Deep-Learning-Enhanced Echocardiography」(NEJM AI. 2025 Mar;2(3):10.1056/aioa2400948.)がNew England Journal of Medicineの姉妹誌、NEJM AIに掲載されたことは、昨年度のうれしいニュースの一つでした。山本医師が取り組んでいる心不全のAI診断に関する研究は日本循環器学会学術集会で発表sいてくれました。今後の論文化、実用化に向けてもう一息です。林先生の冠動脈石灰化による肺がん患者の心血管イベントの予測についての研究はまもなく論文掲載です。 石黒医師は国内留学先の榊原記念病院で行った2つの臨床研究について、その論文掲載に向けて最終段階まで来ています。不整脈領域では高杉医師の指導の下、石原医師、一柳医師らが海外学会で発表を続けています。
多施設共同研究「僧帽弁輪石灰化にともなう僧帽弁狭窄症の日本人における自然歴」の論文「Mitral Annular Calcification-Related Mitral Stenosis: 5-Year Outcomes and Prognostic Determinants in the JAMAC Study」は循環器系のビッグ3雑誌の一つであるJ Am Coll Cardiolに掲載されました(J Am Coll Cardiol. 2026 Feb 2:S0735-1097(25)10408-7.)。(Impact factor 22.3!!)岐阜大学と学術交流協定を結んでいる南フロリダ大学の医学生(2024年はShelbyさん、2025年はAllisonさん、そして2026年は2月にLaurenさん、5-7月にはLucasさん)は毎年循環器内科を希望し、来日してくれるようになりました。湊口医師、吉田明弘医師らが指導に当たってくれています。
最近は検査技師さんや理学療法士さんが当科の大学院での研究を希望してくれる方が増えてきました。ご興味のある方はご連絡ください。
私たちの教室は循環器内科・腎臓内科を包括した内科学講座です。岐阜大学内科専門研修プログラムには、循環器内科と腎臓内科をサブスペシャリティーとして研鑽するプログラムがあり、それが私たちの「循環器内科・腎臓内科レジデンシープログラム」です。
当科で内科医としての研鑽を積んでいただければ、内科各領域の経験を積みながら循環器、腎臓内科、さらには他の内科領域の各分野について研鑽することができます。
循環器内科に関しては、身体所見や心電図、心エコー図といった基本技能から、心臓カテーテル検査、経皮的冠インターベンション、下肢血管内インターベンション、ペースメーカ留置、カテーテルアブレーション、TAVIといった専門的な手技まで幅広く経験してもらい、「総合力」のある循環器内科医となってもらうことができます。心筋症や心不全、肺高血圧などを多く経験できるのも当科の特徴です。専門施設での研修や海外留学にも力を入れています。
一昨年から始まった、研修医向けの心エコーハンズオンセミナーを今年は2026年6月13日(土)に開催します。若手医師や検査技師の学習の場として、「心エコーカンファランス」を毎月オンライン開催しています。参加ご希望の方はご連絡ください。なお、2026年4月15日には第60回記念特別企画として、Cedars-Sinai Medical Centerの佐橋勇紀先生の凱旋講演会を開催します。
これら医局の活動については本ホームページのトップページに表示されているFacebookをご参照ください。
当科で研鑽した医師や共に働いたメディカルスタッフの皆さんには様々な分野、立場で大きく羽ばたいていってもらいたいと願っています。 循環器内科医、腎臓内科医である前に内科医であれ、内科医である前に医師であれ、医師である前に社会人であれ、それが私の目指す人間教育です。
そして、私たちとともに「セレンディピティ(serendipity)」を体験していただきたいと思います。
教授のごあいさつ(2025)
教授のごあいさつ(2024)
教授のごあいさつ(2023)
教授のごあいさつ(2022)
教授のごあいさつ(2021)
教授のごあいさつ(2020)
教授就任のごあいさつ(2019)