フォーラム参加者の声
第9回岐阜大学芸術フォーラム(2001年12月23日開催)
長崎純子さん(京都大学大学院生)
年に一度の大イベントと思い込んで、張り切り、珍しく時間通りに集合場所に姿を現した私でしたが、実はアットホームな雰囲気で毎月行なわれているものだと知ったのは駅から大学までの車中でした・・・。
フォーラムを進める中で見えてきた今回の共通テーマは、「枠」でしょうか。車の走る音や風のざわめき、そして日常の風景でさえ、感じる枠をどこに設定するかによっては音楽や芸術となりうるわけです。ということは、「枠」というのは個々の「感性」なのかな?
学ぶことだけでなく、感じることを磨くのもステキだな、と思った一日でした。
金川晃子さん(京都大学大学院生)
フォーラム、とても楽しかったです。
何より、あの時の皆さんの楽しそうな顔が忘れられません。
あんなに楽しく何かができるってすばらしいことだなって感じました。
また参加させてください。
「何ちゃって音楽」だったかな、今度は私も体験してみたいです。
平沼博将さん(大学講師)
野村幸弘さんとはゆっくり美術教育について話ができてよかったです。講義の準備でしばらく休んでたアタマの部分が活性化した感じ。片岡祐介さんと野村誠さんの連弾即興演奏、「ニンゲンってすごい・・・」って感動しました。
浅井賢二さん(名古屋テレビ)
昨日は面白いフォーラムにお誘いいただきありがとうございました。夜の部に参加できず、皆さんとお話できなかったのが残念です。
語りすぎる映像、語りすぎる音楽、語りすぎるパフォーマンスが多い中で、想像をたくましく出来る時間でした。また、学生時代の遠い記憶も少し懐かしく思い出しました。いつもより分かりやすく、“てにをは” まで描きこむのがテレビ屋の習性で、そうではない“モノ”は新鮮に感じます。
片岡夫妻と野村幸弘氏の「場所の音楽」のビデオを拝見し、2つの映画を思い起しました。ひとつはアイルランドのアザラシ妖精伝説を題材とした「フィオナの海」。ケルト風を思わせる単調な音(音楽)や暗いシェードのような空と雲からの連想でしょうか。
もうひとつは寺山修司の一連の映像。フィックスのミディアムショットの風景の中を異形の者がフレームイン・アウトして行く感じ、BGMはメロディーを故意にはずした音。野村幸弘さんの映像は構図がかっちりしていて、最近のTVが直ぐに走ってしまうズーミングやパーン、寄りの映像等がなく面白く感じました。
さて、フォーラム10回の軌跡も拝見でき、興味深く思いました。様々なコラボレーションの輪が広がるといいですね。
ひとつ、勝手な印象ですが、10回である種のパターンが出来ていて、それは当然なんでしょうが、パターン化は問題も孕みます。イベントとしてもっと注目を集めても良いと思うのですが、場所や参加者の変更・更新も必要かな、と少し感じました。
田中真介さん(京都大学体育指導センター助教授)
佐藤友美さん(中日新聞文化事業部)
「不作為」の行為がとても印象的でした。たとえば楽譜。片岡夫妻の楽譜と永原さんの鼓の「ぽてちてた?」「おひゃりはら?」。両方ともいわゆる西洋音楽の楽譜ではなく、音楽の再現性が目的ではない記号なんですね(間違っていたらすみません)。そのアバウトさが、肩の力のぬけぐあいが、ちょうど心地よい感じ。また片岡夫妻のマリンバの演奏と木のざわめきと、はってあるチラシのはためく音、飛んでくトンビ。はたまたインスタレーションしてある自転車に降り積もる大雪。
野村幸弘さんが「打合せをしないことにしてるんでー」とおっしゃっておられましたが、まさにねらいどおり。偶然性がとても良いほうに流れていると感じました。ただし毎回そうなのかはわかりませんが。はずしてしまう時もあるんでしょうか?
田中真介さん(京都大学助教授)
雪の芸術フォーラム、今回の刺激はまた独特でした。片岡祐介さんと由紀さんのパーカッションには舌を巻きましたるるるるる。楽譜それ自体が、作品の作り方そのものから素晴らしかった。永原順子さんも「気持ちよかったー」「力得ました!」と言っていました。それに、ユキヒロ自転車芸術家の熱い開店操業案内には参りました。「観客批評団」の構想はそれ自体がアートの試みになっていて、いい作品になりそうだなと思いました。寒風/春の雪の中、しょうぎ作曲の醍醐味/根源にある芸術思想に肌で触れることができて、とても得難い、いい時間になりました。
永原順子さん(京都大学大学院生)
二日前に田中真介先生にフォーラムを紹介されて飛びついた私。お話をうかがった限りでは、場違いじゃなかろうかという一抹の不安を抱きながら「音の出るもん持ってきたらみんな喜ばはるよー」という先生のお言葉を便りに背中に鼓一式を担いでいる。岐阜大学の美術棟にはすでに数名いらっしゃって、次々に紹介していただき、ふっと「ほらもう準備できてるんです」と野村幸弘さんが指さされた方を見ると自転車が。なんだかもうそれだけで違う所にいるみたいでわくわくしてきました。いえ、それまで自転車がそこにあるのさえ(緊張で?)わかっていなかったと思います。突然目の前に降って湧いたような感じでした。
前回のフォーラムの記録ビデオを拝見しているうちに、うわーすごく楽しそうだなあと。コンピュータで無作為に選んだ音の羅列でも、人はそれを音楽と捉えてしまう。だから雨だれとか風とか鳥の羽ばたきとか自然の音も音楽・・・いや逆でしょうか。「ことがら」が人のまわりに無数にあってそれを「知る」「判断する」のは人。そういう原点を直に感じられたビデオでした。宴のシーンもです。人の叫び声も音楽。メロディはもちろん、他のいろんな楽器になれてしまう。
そして外で片岡さんご夫妻によるマリンバの演奏。楽器の組み立てから見られてうれしい。楽譜も葉っぱとか書いてあって楽しそう。きっと盗んでも誰も演奏できないのでしょうね。「たまに」とか書いてある・・・。どんどん変わっていくメロディにとまどいつつもあっという間に終曲。あとの「メイキング」話でああいう作曲の方法もあるんだーと感動。「紙がなくなったので終わり」というのも気に入りました。何時間で作らはったのでしょうねー。
そしてお恥ずかしながら能の楽器をわたしがご披露いたしました。わたしはもっぱら決まった曲のお稽古で、創作のかけらもないというのが残念でした。今度笛で適当に吹いてみようかなあ(内緒で)と思っております。皆様の目が興味に輝いておられたのがくすぐったくもあり、嬉しくもありました。脇に抱えるドラム、お椀の兄弟!?楽器と競演させていただいてはっぴー。
小倉正彦さん(NHKカメラマン)
先日は、どうもありがとうございました。なかなか普段の生活では会う機会のない方々と交流する機会ができて、非常にいい経験になりました。
失礼な話、最初に私が想像していたフォーラムというのは、私が学生時代に身近にいっぱいいた、わがままな自称アーチストばかりの集まりだと勝手に想像していたのですが、実際はそうではなく、成熟した(?)大人の方々が集まっていて、正直感心しました。
普段、私のいるようなテレビ(報道)の世界にいると、いかに見ている人にわかってもらえるか、どれだけのニュースバリューがあるか、ということばかりを考えてしまっていることが多いのです。それに比べて(比べようもないのですが)、フォーラムにいらっしゃっていた方々は、芸術が作られる環境や、作った人間のそのときの状態などを非常に重要視しているな
ぁ、と思いました。つまり、それは芸術の作られる過程に非常にこだわっているということでしょうか。
このフォーラムには、ただ次から次へと消費されるものを作る工場とは違う、芸術家の感性がのんびりと泳げる広い海のようなものを感じました。まったくもってうらやましい環境です。
金嶋大輔さん(フリーター)
芸術フォーラム記録ビデオ、のんびり観ました。
内容は、自分が参加した、またはフォーラムでビデオを観たものなのですが、改めて家で観ると、感じ方が変わっておもしろいです。
1つの作品という感じが強く残りました。
1回から10回までを続けて観ると、毎回、季節とともに色が違っていて興味深いです。幸弘先生の編集は、カット割にリズムがあるところが僕のお気に入りです!
やっぱフォーラムおもしれぇー!!
内田勝さん(岐阜大学地域科学部助教授・英文学)
飯田茂実さん(詩人・小説家)
星屋和子さん(ギャラリスト)
今回は少人数とのことですが、初めての参加。人の話をていねいに聞き、話題を共有できるという、場の雰囲気は、とても心に残るものがありました。上京して音楽の仕事に就きたいという言うスミさん、チャンス、チャレンジですね。エールを送ります。音楽療法の指導者片岡さんのお話は、私の頭の中にずっとひっかっかっていた疑問を、取り払っていただきました。私にとって、また新しい発見と出会いの場所となりました。
佐藤雄二さん (朝日新聞記者)
鷲見祐司さん(作詞・作曲家)
フォーラム最高です!
毎回必ず新しい出会いがあり、自分の世界がどんどん広がっていくような気がしています。自分の制作過程においてもそのことが刺激となっていることは言うまでもないと思います。先回は「くろくふ」の今尾真琴さんと足立知大さん、神秘的な舞を見せてくれた小足さん、造形作家の平松伸之さんと画家のジャガ一郎さん、朝日新聞記者の佐藤雄二さんとの新しい出逢いがありましたが、フォーラムでは毎回必ず新しい人と作品に出逢うことができて、素晴らしい場所だと思います。
僕は農学部を卒業しましたが、在籍中はたまに、どうして自分のやりたいことと関係ないことをやっているんだと不満を覚える時もありましたが、フォーラムに参加していくうちにほとんどそのようなことは思わなくなっていました。農学の言葉を借りて言うとすれば、自分が"多様性"になることで、いろいろな方面からのアプローチができるようになるんだと思いました。
これからもいろんな人と作品に触れられることを楽しみにフォーラムに参加したいと思います。
第25回岐阜大学芸術フォーラム(2004年4月24日開催)
玉田真一さん(名古屋芸術大学講師)
4月24日に開催された第25回岐阜大学芸術フォーラムにはじめて参加させて頂きました。イタリア近代美術を研究し、イタリア語を教えている関係上イタリア関連の方々とはお会いする機会はあるのですが、なかなか現代芸術関連の方々、特にクリエーターの方々と知り合う機会はほとんどありませんでしたので、短時間とはいえ多分野のクリエーターの方々とお話できたことは本当に有意義なものとなりました。
そして単なる音楽愛好家の1人として多くのジャンルの音楽をCDによって聞くことはあってもなかなかコンサートまでは足を運ぶことは近年ありませんでした。しかしこのフォーラムに参加させて頂き、「回転の音楽」の上演を目の前で体験させて頂いたことは素晴らしいものとなりました。テーブルの回転、演奏の回転、観客の緩やかな回転、そしてどこかで聞いたことがあるようなメロディーの名前を必死にになって探している脳の回転という「回転」をキーワードとしたこのえも言われぬ体験は環境の素晴らしさとも相まって、まるでマルセル・デュシャンの視覚装置の作品を自分の中で追体験しているように感じられました。
牛島安希子さん(愛知県立芸術大学院生)
本当に素晴らしい体験ができ誠にありがとうございました。今後ともぜひ参加させて頂きたいと思います。あのような心地のよい空間で様々な方面で活躍されている方とお話ができ、とても刺激されました。
「回転の音楽」ですが、観客と奏者が同じ方向を向いているセッティングはまるで美術館で作品を鑑賞しているようで、とても自然というか、強制されない鑑賞だと思いました。私は音楽に惹かれていつものように椅子にじっと座って凝視する、というスタイルで聴いていたので、せっかく回転できるスペースがあるのだから自分も回転しながら聴けばよかったと、ちょっと悔やんでいます。。。
中庭という場所も建物に囲まれていて、回転の音楽に合っていると思いました。この間は風はありましたが天気がよく、野外ライブ日和でしたね。風の音や吹奏楽の練習する音など聴こえてきても邪魔だという気がせず、むしろ五感が解放されてリラックスして音楽が聴けました。
映像+音楽作品の「窓」「アウトサイド」「踏切」ですが、フィレンツェの日常の風景が撮影・編集・音楽の力でこんなに興味深い作品になることに素直に感動しました。三作品がそれぞれ異なった手順で作られたという点もそれぞれの作品の特徴となってこちらに伝わってきました。個人的に映像に音楽をつけるということに興味があるので、3パターンのやり方の違いなど、とても参考になりました。そして演奏者の方々が素晴らしいですね。次回の片岡さんの音楽講座がとても楽しみです。
今回のフォーラムでたくさんの素敵な方々との出会いのなかで、みなさんが積極的に活動されていることを知ることができました。
この貴重な場を是非これからも盛り上げていきたいと思います。
高柳好弘さん(愛知県立芸術大学院生)
本当に楽しく刺激的な企画で、とても感化されました。 作品の素晴らしさももちろんですが、メンバーの方々や、そこに集まる人たちの温かさ、とてもリラックスして居続けられる居心地の良さなど、本当に幸せな時間でした。
第26回岐阜大学芸術フォーラム(2004年5月8日開催)
山田綾さん(岐阜女子短期大学助手)
食について、ですがあんなにいっちょまえのことを言っておきながら料理は苦手です・・・・
おいしいものを食するのは大好きなのですが。
作るのは苦手なのに、去年冬にアートポートで行ったPHスタジオ企画のバーパラダイスをけっこうお手伝いしたり、夏にあった遊びの倉庫アジトではアジトカフェを企画・運営したりと、ちょこちょこカフェなどに関わっています。たいていはそういうのに詳しかったり、好きな人がいて、その人を手伝う感じです。アジトカフェは、こどもがアジトに遊びに来てもジュースばっかり飲んでいたりするのが悲しいのと付き添いの親御さんがゆっくりできたり、遊び疲れた子供たちの休憩場所を提供したいと思ってつくりました。子供相手だと、お金を取りにくいのですが・・・イタリアはどうなんでしょう?例えば、スペインでは食事をゆっくりと取ってその時間を大事にすると聞きます。
岐阜大学キャンパスはとてもいい環境で、本当に感動しました。ゆったりと敷地を取っているし、美術棟は低層で、茂登山先生もおっしゃるように二面から開けていてその開きが、いろんな人を受け入れ、また包含するような印象を受けました。
山田さんの言うように、「食」は芸術フォーラムにとって、とても重要な要素なのですが、なかなかそこまで手が回っていない、というのが、現状です。「食」の充実のために、お力、お知恵をいただける方がありましたら、是非、ご一報下さい。
なお茂登山清文さんには、朝日新聞4月30日付けの夕刊、「アップデート」で、この芸術フォーラムを取り上げていただきました。記事を読んでいただけると幸いです。(野村幸弘)
熊田朋恵さん(G-netメンバー)
昨日は楽しい一日をありがとうございました。
リズムのおもしろさ、大勢で音を奏でるおもしろさ
自分自身も参加できたことが本当にたのしかったです。
私が今G-netのスタッフとして活動しているのも
芸術フォーラムでG-netの加藤美奈と会ったことがきっかけで
とても感謝しております。
G-netが発行するフリーペーパーORGANも現在4号発行に向けて動いております。
ORGANは10代後半から20代くらいまでの岐阜に住む人をターゲットに
作っています。
岐阜に住む人に岐阜の素敵な場所、いいものをもっと知って欲しい、
そして誌面を通じてなにかがうまれる雑誌にしていきたいと思っています。
次回の芸術フォーラムには編集長をしている蒲も参加させていただこうと
思っています。
G-netというのは、岐阜を中心に活動しているグループで、活動の詳細を知りたい方は、
http://www.gifist.netをご覧下さい。(野村幸弘)
高山葉子さん(愛知県立芸術大学院生)
坂野嘉彦さん (作曲家)
今回のフォーラムは参加人数こそ少ないものの、とても面白いものだったと思います。
我々を出迎えてくれた宇治山田さんのインスタントインスタレーションは前回のフォーラムので上演された「回転の音楽」の影のような作品であたかもフォーラムが回転してるような印象を受けました。
片岡さんの音楽講座もMIDIから、民族音楽のリズムまで示唆に富んだ物でした。特にクラーベという南米のリズムを使った音楽講座は私にとって印象的でした。というのもクラーベというリズムは知識として知っていたものの、実際に体験するとなると沢山の人数を必要とします。こういった人の集まる場所でないと体験できない音楽はデジタルになれてしまった耳や体にはとても新鮮でした。また「場所の音楽」のまとまった上映など普段色々な場所で行われているビデオ上映会とは違う、ピリッとした表現の意志を体感しました。
フォーラムは「表現」のライブハウスなのだと思います。往々にして発信する側と受け取る側のコミュニケーションが薄くなる事が多い現代芸術においてダイナミックに意見交換が出来る希有な場所なのだと思います。
沼田里衣さん(神戸大学院生)
電車とバスに揺られて、久しぶりにお天気の岐阜大に行って来ました。岐阜大って本当に緑豊かで、伸び伸びとしていていいですね。とても気持ちよくて、静かなピクニックに行ってきた気分でした。
シロツメクサの上で、クラリネットとダンス、気持ちよかった・・・アマ〜イ伸びやかな響きにゆったりとした踊り・・・はだしの下に緑、紺の衣装と白い壁・・・うわ〜ん。
ビデオ作品(「以前の音楽」)もとても面白かったです。鍵盤ハーモニカのホースと一緒に足もぶらぶら、美術館でとんてんぽんきん(片岡祐介のパフォーマンス)っていうのもなんだかおかしかったし、やっぱり強烈だったのは、片岡さんのあの相手の音楽に対する間の取り方でした。なんじゃこれは???というほど不思議な感覚でした。音を出していない間に、体の中でものすごい理解しがたい複雑なリズムが駆けめぐっていたように思います。私は音楽療法をしているので、あれはとても印象的でした。
他にも、原っぱに石膏の白いキノコをいっぱい植えた話、フリーペーパー発行にまつわる話(どちらもおしゃべり)、前庭での坂野さんによる演劇の音楽について、片岡さんのリズム講座(”一生かかって自転車買った”というふうにしてリズムを覚える話、etc)など、色々と楽しみたくさんでした。
今度は、私の音楽療法のビデオも見ていただけたらな〜と思っています。小鳥の形をしたビィィーーという刺激的な音の笛が大好きな、ウィリアムズ症候群の11歳の男の子との、即興を中心としたセッションビデオです。まだまだ一生懸命やっていますという感じで、本当につたないものですが、自己紹介もかねて見ていただけたら、と思っています。また皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!
第27回岐阜大学芸術フォーラム(2004年6月26日開催)
エノモトカオリさん(写真家)
この間はどうもありがとうございました。
突然お邪魔したのにもかかわらず、かなり楽しませて頂きました。
今まで音楽をやってる方はあまり知らなかったので、色々な討論が繰り広げられるのを不思議な感覚で聞いてました。ものの見方、聞き方・・・いろいろ考えながら帰りました。
とても新鮮でした。
またぜひお邪魔させていただきます。
高柳好弘さん(愛知県立芸術大学院生)
先日のフォーラムもまた、楽しい時を過ごせて幸せでした。
早いもので、春の25回目から数えて今回でもう3回目のお邪魔です。
今までは聴衆に徹していましたが、今回はついに参加させて頂き、とてもいい経験になりました。
またそれと同時に、結成したての Hipo
Workとして初の活動の場となったわけで、曲を聴いていただいた御意見から、多方面の方々から活動に向けて様々なアドバイスを頂くことができて、一同とても嬉しく感激しております。
また、坂野嘉彦さんの「神名備」では、C管クラリネットとメロディオンとの絶妙なバランスが印象的でした。さらに琴に対するメロディオンが、あたかも雅楽器の「笙」を連想させ面白かったです。
毎回思うのですが、野村幸弘さんはじめ、参加されている皆様とのお話がとてもいい栄養になるんです。集まる人々はいい人ばかりで、肩の力の抜けた雰囲気は独特の安らぎがあります。この環境が、自然な芸術を生むんですね。昼過ぎから夜遅くまで、じっくりゆったりのんびりと過ごす。これは必然だと思いました。
次回も楽しみにしています。
Hipo Workとして何が出来るかは未知ですが、力を抜きつつ楽しみます(笑)
ありがとうございました。
片岡浩介さん (奈良先端科学技術大学院大学助教授・分子生物学)
沼田里衣さん(神戸大学院生)
今回、発表させていただいた、音楽療法の沼田です。
今回は、自分が発表できたことで、ものすごくいい刺激になりました。
フォーラムでは、どう音楽を作っていくか、という音楽面では片岡祐介さんから色々なアイディアをいただき、すごく参考になりました。色々な可能性がまだまだあることを知り、もっと自由に、楽しんで音楽を作ろう!という気持ちになりました。また、子供とどう接するかという倫理的、あるいは価値観の問題では、あまり突っ込んだ議論はできませんでしたが、その後、考えるすごくいい刺激になりました。これは私の研究の内容の一部でもあるので、また色々と話し合ってみたいなあ、と思います。
それから、自分が求めていることは、「コミュニケーション音楽」なんだな、とはっきり分かりました。すでに出来上がった音楽の形式を聞いたり、自分で音楽を作ったりすることよりも、コミュニケーションとしての音楽の様態の複雑さや多様性にものすごく興味があります。これは、自分自身の問題とも深く関わっていると思うのですが、相手の音楽に対して自分がどう音を出してかかわるかという方法は無限にあるわけで、音楽としてのいろいろなコミュニケーションの様態を、もっともっと楽しめるようになったらいいなあ、と思いました。芸術こそ治療である、という考え方もあるし、その方面をどんどん考えていきたいな、と思います。
その後の音楽療法では、相手の女の子の方とはとてもいいセッションができたし、男の子の方もノリはいまいち合わなかったのですが、向こうが勝手に色んな楽器を持ち出して演奏し始めて、おかしかったです。私としては、前よりも自由な雰囲気が作れてよかったなあ、と思ってます。
というわけで、今回は自分の発表のことばかり書いてしまいましたが、またビデオを持って岐阜大に行きますので、よろしくお願いします!!
第28回岐阜大学芸術フォーラム(2004年7月17日開催)
田村健さん(岐阜大学4年)
先日のフォーラムではお世話になりました。
初参加でしたが、皆さん、気軽にお話ししてくださったので、楽しい時をすごせました。途中はじまった美術棟前での演奏会。あまりにも当たり前のように始まり、当たり前のようにその場にあった気がする、そんな不思議な時間。
場所が先にあったのか、音楽が先にあったのか、みたいな。
自分の音楽に対するイメージがだいぶ変化したようにも思います。
夜のスライド写真と演奏も、言葉では言い表せないような不思議なひと時でした。これはやっぱりその場で実際に見ながらでないとわからない感覚ですね。
抽象的な感想でごめんなさい。ともあれ、すごく楽しかったので、また時間があえば参加させてもらえればと思います。
第30回岐阜大学芸術フォーラム(2004年9月25日開催)
林正子さん(岐阜大学地域科学部教授)
古川秀昭さん(岐阜県美術館館長)
25日、短い時間でしたが大変楽しい思いをさせていただきました。
片岡由紀さんの「俳曲」、木陰と木影で味わえてたことも嬉しかったです。虫の音ではなく
なぜか私は空の鳥のことばかり想い巡らせていました。
坂野さんと片岡さんの音楽講座はそれぞれ、強烈な印象で残っています。
オリジナルって一体何か、音楽や美術では模倣と創造、展開、構成など
それぞれオリジナルであるのではないか、など自問自答しています。
坂野さんは自分の作品を自覚的に編曲、変曲、再構築するのですから、それぞれは
新しいのでしょうね。
とは言っても、突き詰めれば人間の側には、オリジナル性は本来持ち合わせていないとも
いえますね。
片岡さんとのピアノの連弾はとても豊でしたね。人も楽器も音もなんだか私が
思っているよりも世界ははるかに豊なのだ、と深ーーーく実感しました。
聞くことをすっかりあきらめていた尾関さんのガムラングループ・・・初めて出会う音と形でした。
岐阜大の林正子さんの言われるように私も初めてなのにとても懐かしさを覚えました。
10月23日は参加できませんが、また出席します。
ほんとうに、ありがとうございました。
第34回岐阜大学芸術フォーラム(2005年1月29日開催)
原 真理子さん(神戸)
週末は本当にありがとうございました。
ほんと、楽しくって ’おなかいっぱい’な気分です。
感想、書いてみました(言葉にならないこの満たされたような感じをどう表現したらいいか、悩みました)。
はじめて参加させていただいた芸術フォーラム。一言で言い表せないほどのいろいろな刺激(インスピレーションというのでしょうか)をいただきました。楽しかったです!
まずは、空気の澄んだ、岐阜大のキャンパス。そして美術棟から見る風景。岐阜大の美術棟の中庭にもう使わないガラクタのようなものたちがオブジェとして並べられていて、背後の夕暮れの空にとってもなじんでいて、心に焼き付けたくなるような神聖な風景でした。
野村幸弘さんの話の中で、映像作品「場所の音楽」や、その場所で当たり前のものを発展させて何かを作っていく活動にも興味を感じました。今自分がいない場所や、いったことのない場所、見たことないものに刺激を求めてるだけじゃなく、今いる場所のいつも見ている風景から、何か違うものを見出していけたら、いいなと思います。私も生まれ育って今も住んでいる神戸の街並みや風景やそこにある音を少し新しい気持ちで見直してみようかな。
野村幸弘さんと野村誠さんがイギリスで撮影された映像とタイで撮影された映像。とくに「動物との音楽 Music with Pets」の発想はもちろんのこと、カメラのアングルも即興的というか臨場感たっぷりというか、カメの歩く姿を背後からドアップで映すなど、(私自身が動物好きというのもあるかと思いますが)見ていてどぎまぎしました。2人の手にかかると動物たちも立派なアーティストになっちゃうんですよね。しょうぎ作曲もタイ・ヴァージョンはタイスマイルたっぷりでほんわかしてて、こちらまで笑みがこぼれそうでした。
そしてそして、坂野嘉彦さん作曲の曲の初演も、野村誠さんの鍵盤ハーモニカ1日1小節作曲も、片岡祐介さん邸でのリハーサルも、即興大会からも、ほんとにたくさんの刺激と元気をもらいました。その一つ一つに本当に重みがあって、時間がたつにつれ、また私の中でいろんな意味を持ってくるような気がしてます。是非、また参加させてください!
古川 秀昭さん (岐阜県美術館館長)
ご案内ありがとう。
また残念ですが明日も参加できません。
ほんとうにたまにしか参加できないのですが、参加した時は
いつも刺激的な時間とみなさんのいい顔に出会えてよかったと思います。
明日もそうだと思うと残念・・・・
「火影の音楽」、両野村さんのイギリス、タイの映像作品いつかまたで会えることを
期待しています。