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レポートの書き方。






大学生としてのレポートの書き方

レポートの書き方(冒頭序文)

レポートを書くことを求められる講義・実験実習は数多くあり、学習効果を高めるため、あるいは学習到達度を測定するための有用性を誰もが認める課題の一つです。しかし、日本では、大学に入るまでにまったくといっていいほどレポートの書き方に関する教育がなされていません。レポート作成に関する教育を受けていない学生が、レポート作成術に関する本を買うこともなく、自己流で書いたレポートのほとんどは、提出ルールを守っておらず、高校までの感想文と同じレベルです。大学では、「答えは一つ。覚えろ」と言われてきた高校までの世界から、急激に「答えは一つではない。考えろ」という世界に入ります。この転換を理解するために必要なことは、次の視点です。高校までは基本的に点数で表されるテストのみで評価されてきたと思います。しかし、これからは考えたことや新しく発見したことを他人に伝える能力によって評価される機会が急激に増加します。つまり、大学でのレポートは、あなたの能力を伝えるテストの代わりになるものです(これ以外にも、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力なども、同様にテストの代わりになっていきます)

レポートには様々な書き方(ゴールへの道筋)があります。ここに示せるのは、その一例にすぎません。他にもレポートの書き方に関する書籍が多数あるので、参考にしましょう。他の先生には他の先生の基準がある場合があります。他の先生の書籍・HP等も参考にして、標準的なスタイルを身に付けよう。大学は学び方などを自分で学んで行く場所です。少しでも、その道しるべとして下さい。卒業論文や学術論文は、レポートとはレベルが異なるためここでは対象としませんが、レポートがその基礎となります。

(書籍内容を一部公開しています。以下の項目は、旧版の拙書のものです)

1. レポートをなぜ書くかを理解せよ
レポートを書くのは、成績をもらうためと思っている人がいるようだが、それはレポートのごく一部分です。言い換えれば、手段でしかない。もちろん、とりあえず書いてみるというレポートも否定はしない。しかし、レポート作成の本質は、講義や自習などで得た情報や知識をまとめ、考える作業空間として利用することにあります。ここを理解してレポートを書くかどうかで、レポート作成時のあなたの学習効果が大きく異なることになります。

もう少し、違う言葉で説明すると、学習した内容(読書、実験、体験等)について、紙(ある時は、PC画面)という平面で、項目だてしたり、論理を構築する過程を通じて、整理し、理解を深めることが目的です。そうなると最終的にレポートは、学習内容の単なる羅列とはならないし、感想文とも異なっているはずだ。

つまり、レポートは、見聞きしたこと、頭で考えたこと、調べたこと、体験したことから「問題を整理し、考えを深めること」が1番の目的です。そして、どの程度、問題を整理でき、深化させることができたかを「伝えること、表現すること」が2番目の目的だと私は考えています。



2. レポートは誰が読むかをイメージせよ
レポートを読むのは、大学の場合、教員です。常に誰が読むのかを意識し、文章のレベルや語彙の選択を考えなければなりません。経験的に言って、良いレポートは最初に拾い読みで一読した時の評価と見直した時の評価があまり変わりません。それほど読み手を意識した内容のレポートは評価が高いということです。

また、出題者が“何を”求めているのか(後述:「レポート課題を把握せよ」を参照)を正しくイメージする必要がある。例えば、読み手が教員でも、課題が「小学生に読ませるための経済の説明をレポートとして提出しなさい」であった場合に、大学生レベルで文章や用語を選択しては、課題の求めに応じていない。
※ただし、教員も個々の人間なので、評価基準が少しずつ異なっていることがある。



3. レポートの課題を把握せよ
(書籍に記述、充分、済み)



4. レポートに関連する項目を書き出せ
勘違い、メモ取り間違いよる事実誤認がある場合、レポート自体の論理もおかしくなる。
メモは正確に取り、レポートに活かそう。メモの内容に少しでも疑問がある場合は、裏を取ろう。



5. レポートに関連する資料を探せ



6. 文章書き
逆ピラミッド構造が良いと書籍の中では紹介しているように、パラグラフを意識しろ。
 結果を考察したりする場合は、「Cである+A+B+だからC’である。」というなニュアンスだが、方法や説明を書く場合は、グループ分けの方法(Latch)を概念を少し応用して、書くと良いだろう(かなり無理があるが、、、)。パラグラフの文頭と文末が、ある程度呼応する形の形式を意識しよう(強調部分、急に良い例が浮かばない)。結果を書くところは書籍を参照してください。

Location (場所)これは今は特に思い当たらない。ないかも

Alphabet(序列)これは、パラグラフ内ではなく、パラグラフ自体の階層を序列下して表記するときかな?考え中。
Time(時間)これは、時系列にしたがって記述する必要がある結果を書く必要があるときに使う。また、実験の手順などを述べる際にも利用すると良い。ただし、すべてを実験や調査の時間の順序に書けば良いというものではない。複数の実験や調査がある場合は、それぞれの実験や調査が独立して時系列に並べる(この方法の記述の場合は、必ずしもパラグラフの最初と最後は呼応しなくてよい)。

 岐阜大学応用生物科学部(旧農学部)は教育研究内容の充実においてめざましい発展を遂げてきた。岐阜大学応用生物科学部の前身となる農学部は、大正12年12月に岐阜高等農林学校が設置されたところから始まる。昭和19年4月には、岐阜農林専門学校と名称変更を行い、昭和24年5月に法律第150号国立学校設置法により岐阜農林専門学校を包括して岐阜大学を創設、農学部が設置された。このように農学部は岐阜大学発足時より歴史を刻んできた。数々の大学院研究科の設置など経て、平成16年4月に、応用生物科学部に3課程(食品生命科学課程、生産環境科学課程、獣医学課程)を設置された。学び・究め・貢献する大学・学部として、教育研究の充実に向けて自己改革を行っている。

 調査は、すべて岐阜県岐阜市内の居住者を対象に行った。、、、、、、(云々)、、。アンケート項目は、●●●で、、、、、、、、、、、とした。回答率は、、、、、、、、、、、、、、であった。2051名の回答者の内、全項目に回答した有効回答2039名のデータを以下の解析に利用した(これはやや呼応している形式)。

Category(属性)つまりカテゴリーや分類や比較や定義の説明を書くとき。

日本の大学は、大きく分けると、国公立大学と私立大学に分けることができる。国公立大学は、国立大学法人や県立、市立であり、、、、、、、。私立大学は、宗教を基礎とするものや明治期の私学塾を基礎とするものなど、、、、、、。近年は、国立大学が法人化したこと、また授業料も国立と文系私立との間の差がほとんどないことから国立大学と私立大学の違いは年々減少していると言える。

 一般に国立大学と呼ばれる大学は、国立大学法人法によって設立された大学である。国立大学が文部科学省によって完全に統括されていたが、行政改革の一環として、すべての国立大学を国立大学法人法によって法人化した。大学独自の運営協議会により、トップダウンの経営を行えるようになった。しかしながら、運営交付金等の資金を文部科学省から提供されており、授業料や研究獲得資金のみによって、経営されているわけではない。

Hierarchy(階層)

 これは、パラグラフ内ではなく、パラグラフ自体の階層について意識した方が良い。 どのレベルの重要性を持つパラグラフなのか、そして複数のパラグラフをまとめて見た時、小さな章として区分して理解できるかなど。


悪い例)


改善例)




7. 図表作成
■表をもちいてデータを示したら、グラフ(図)はださない。
ただし、実験レポートの基礎データとして、実験データを付表的に貼付する例はある。

■レポートに関係ない(つまり本文で触れない)写真(図表でも同様)をただ印象やイメージで貼ってはいけない(私なら評価を下げる)。挿絵は、レポートには不要です。しかし、これは結構多い。

悪い例)
国産材のスギの需要についてレポートをまとめている内容に対して、スギの森の写真がなんの説明もなく、本文の言及もなく貼ってある場合(写真がレポート読者にとってのノイズです)。

■写真も図として扱えば一般的に問題ない。



8. 意見交換
■友人同士でレポートを読み合おう。
その後、レポートの言いたいことが言えていないとか、意味がわからない点を指摘しあおう。



9. 推敲・校正
■デジタルファイルの提出でも、必ず印刷して確認しろ。
フォントが突然変わっていたりすると、不自然だし、推敲していないことがバレバレ。
特に、章立てした時に、ゴシック体などのフォントが、あとの本文にも一部続いてる人をよくみかける。

初心者が、PC画面上で文章を推敲するのは難しい。
まずは、印刷物に赤ペンを持って、推敲に挑むことをお薦めする。

■誤字が悪いのは、誤字が悪いのではなく、誤字で情報が伝えられなくなること。
つまり、誤字を用いている限り、あなたの主張が正しく読み手に伝わることはない。
できるだけ正しい日本語を使うことが、結果、レポートの内容を伝えることができ、
かつその評価を得ることができる。
例)個体と固体、科学と化学、課程と仮定と過程と家庭、更正と更生と校正と較正

■友人に読んでもらう。

■レポートとは関係ないが、印刷物となる初稿などでは、読み合わせをして、校正することもある。
(最近は文字をデジタルで流すので、それほど入力ミスは起きないが、図表のタイトルなどが一番注意が必要)



10. 引用文献

■インターネットでしか得ることができない情報のみ、インターネットサイトを引用文献に挙げる方が賢明です。それでも、引用したい人は以下を参考にして、引用文献のリストを作って下さい。

■引用と転載を区別して。
いい加減なレポートの多くはインターネットのデータ(文字や写真)をコピー&ペーストしたものであるが、それは引用ではなく転載である。転載の場合、著作権も侵害してしまう。
以下の著作権も参照

■インターネットの情報の引用の際に、アドレスだけでは不十分です。
以下の点が重要です。

1.著作者が一番必要です。←本で言えば、作者です。
2.情報公開日(記載があれば)←本で言えば、出版年
3.サイトのタイトル(サブタイトル)←本で言えば、タイトルです(サブタイトルは、本で言えば、章でしょうか?)
4.サイトアドレス←本で言えば、出版社や出版地です。
5.情報取得日(あなたが取得した日)←本では該当しませんが、インターネットの情報はいつまでもあるとは限らず、また更新修正も容易なため、いつの情報であるかを示す必要がある。

また、インターネットの情報は、印刷物として保管しておく方がよい(いつ消えてしまうかもわからないから)。
インターネットの情報をデジタルで保存する方法としては、
「紙copi」http://rakusai.org/
「ネタの種」http://www.justsystem.co.jp/neta/
がある。スクラップブックの電子版だと思ってもらえば、イメージしやすいと思う。
どちらも基本的に作者は同じだが、販売やユーザーサポート等で違いがある。
(私は両方持っている、、、。)



11. 書式・体裁
■下線(アンダーライン)を自分で引くな。読みにくい。
書き手が強調したいことを読み手に強制するな。
強調したい部分は、論旨が明確であれば、おのずと目にとまる。
特定用語を括弧(「」、『』)でくくる程度なら許される。


12. 提出
■Wordなどのデジタルファイルで、レポートを提出する際に注意すべきこと
メールで送信する場合に、Wordファイル本文に、学籍番号と氏名等が記載していないと、
教員が確認のために、画面上で閲覧した場合も、印刷した場合でも、
誰の提出物かわからない。メール本文だけでは不十分だ。

■レポートのタイトルは1ページ目だけにしろ。
印刷すると、どこで1枚目に戻れたのか、沢山のレポートの中では判然としない。
2ページ以降はヘッダに氏名ぐらい入れてもいいかも。



13. レポートは返してもらう
■レポートの評価は教員によって異なることがある。
スタイルを重視する人、自己の意見を重視する人など、教員には様々な人がいます。
本来はその基準が明確に示されているべきですが、なかなか、、、(教員は、レポートの簡単なひな形を示すべきだと思う。特に初歩学習者には。ただし、学生はひな形をコピーして、主語・述語の関係もままならないことにならないように)。

■レポートを返却してもらっても、評価が低い理由がわからない場合は教員に尋ねよう。『どのような視点を持つと課題について、より考えを深めることができるか』など。



14. 最後に

(以上。項目内の詳細説明は書籍版を利用してください。)



大学生のためのレポート作成に関するWebサイト

他のレポートの書き方も参照しよう

Eテキスト「レポートの書き方」(梶山 皓:獨協大学)
レポートの書き方(宮内泰介:北海道大学大学院文学研究科)
レポートの書き方(小田宗兵衛:京都産業大学)
レポート書き(学生への指針)(医学部医学教育開発研究センター:岐阜大学)


大学生のためのレポートの書き方(参考図書)

大学生のためのレポートの書き方(参考図書) この中で、1冊は、購入してみよう。

●『レポートの組み立て方』、木下是雄著、ちくまライブラリー(筑摩書房)ISBNI:4480051368、1990年、1260円
この本は、文系向けに書いたと書かれているが、どんな分野の学生でも大学生1年生に、お勧めする。
(大学生時代にこんないい本があることを知っていれば、、、。とほほ、、、。)。文庫版もあります。

レポートの組み立て方「推奨レベル「☆☆☆☆☆」


●『理科系の作文技術』、木下是雄著、中公新書(中央公論社)、ISBN:4121006240、1981年、735円
この本は、前掲の『レポートの組み立て方』を書く前に、理科系向けに書かれた名著。
やや、内容が古くなった感はあるが、基本が身に付くすばらしい内容。
「推奨レベル「☆☆☆☆」



●『これからレポート・卒論を書く若者のために』、酒井聡樹著、共立出版、ISBN-13桁:978-4320005747(10桁4320005740)、2007年、1890円

学術に関するレポートを書くには最適。卒論の導入として、最良の本である。とくに、はじめに(序論)を書く際に良い道しるべとなるでしょう。
画像なし「推奨レベル「☆☆☆☆」



●『レポート・小論文の書き方』、江川純著、日経文庫(日経出版社)ISBN:4532107601、1998年、871円?
この本は、表現手法の初歩勉強に良い。レポートを書くのに必要なポイントがまとまっていて読みやすい。
「推奨レベル「☆☆☆.5」


●『大学生のためのレポート・論文術』、小笠原義康著、講談社現代新書(講談社)、ISBN:4061496034、2002年、716円?
この本は、手軽にレポートの書き方を修得したい場合に、結構いいが、やや説明が多い。
「推奨レベル「☆☆.5」


●『インターネット完全活用編―大学生のためのレポート・論文術』、小笠原義康著、講談社現代新書(講談社)、ISBN:4061496034 、2003年、756円
この本は、このページにたどり着かないようなパソコンが苦手な人にはお勧めかもしれない。
「推奨レベル「☆.5」


●『論文の書き方』澤田昭夫、講談社学術文庫(講談社)、ISBN:4061581538、1977年、945円
この本は、内容はすばらしいが、社会系の人しか耐えられない内容かもしれない。
「推奨レベル「☆☆」

<<その他にも>>
日本語ライティングの世界


●『説得できる文章・表現200の鉄則(第3版)』、永山義昭・雨宮拓・黒田聡著、日経BP出版局監修、ISBN:4822291545、2000年、1680円
インターネット時代に即した文章表現なども載っている。伝えるためにはどのような文章表現を取ればいいか、的確に指摘している。
ただし、この本を読んでもレポートを作成する具体的な方法はわからない。
「推奨レベル「☆☆☆」


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※1:これらの本は、このページをつくる参考のために購入し、持っていますので、見たい方は加藤まで。ただし、貸しません。
必要なら、買いましょう(価格は変更されることがあります)。

※2:これ以外にも多数、レポート作成術の本はあります。アマゾン(amazon.co.jp)などで探してみて下さい。
googleなどでも「大学生 レポート 書き方」などのキーワードで検索すれば、多数、参考になるページが見つかるでしょう。
例)岐阜大学医学部の中にあるレポートの書き方のページ

※3:論文で要求される文章レベルは、これらのノウハウ本とは比べモノになりません。
まずは、指導教員の指示を仰ぎましょう。
次に、若手研究者のお経-- これから論文を書く若者のために --というHPなどを参考にしましょう。
お経とついていますが、宗教がらみではありません(笑!)。




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