大会長挨拶


岐阜大学

応用生物科学部獣医学講座 教授

鈴木 正嗣


 今年度の大会は、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、オンライン開催とすることにいたしました。誠に残念ではありますが、岐阜の景観や物産等を直接お楽しみ頂くこともできません。しかし、その支障を補って余りある有意義な大会とすべく、実行委員一同、知恵を絞り企画や運用方式等を詰める所存です。

今回のテーマは「野生動物管理の変革期−これまでの10年・これからの10年」としました。2010年に岐阜大学で本学会と哺乳類学会が合同で大会を開催してから10年が経ちます。その間の10年においては、東日本大震災や豚熱の発生により、野生動物管理に関わる発想転換の必要性が明確となりました。また、鳥獣保護法から鳥獣保護管理法への改正も、法制度上の大転換として記憶に残る重大なできごとでした。これからの10年では、人口減少や過疎・高齢化が進み、それにともなう生物多様性の危機や被害等のさらなる深刻化が懸念されます。このような現実を踏まえ、本大会が「これまでの10年の振り返りにもとづき、これからの10年で果たすべき社会や法制度等の変革のあり方を考える」機会となればと考えております。

皆様の積極的なご参加を心から楽しみにしております。

大会詳細

学会詳細