岐阜大学医学部 放射線科

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寄附講座

先端画像開発講座

寄附者

岐阜県厚生農業協同組合連合会

スタッフ

特任准教授 野田 佳史(留学中)
特任助教  萩田 光代

地域医療放射線医学講座

寄附者

高山赤十字病院

スタッフ

特任准教授 金子 揚
特任助教  加藤 亜希子

放射線量子医学研究講座

寄附者

大垣市民病院

スタッフ

特任講師 Abdelazim Elhelaly
特任助教 伊東 政也

研究内容

近年の生命科学・分子イメージング技術の進歩により腫瘍内に放射線抵抗性を示す慢性的な低酸素領域や、低酸素と常酸素を繰り返す周期的低酸素領域の存在が明らかとなり、それに伴う放射線治療・診断技術の新たな問題点が浮き彫りになってきました。例えば放射線抵抗性を示す広範な低酸素領域の存在がその一例です。化学療法や放射線治療の治療効果はCTやMRIなどの組織の形態情報に基づく画像診断が適用されていますが、腫瘍サイズに基づく診断には数か月を要するため、効果が得られない場合には患者は大きな時間的損失を被ります。もし化学療法や放射線の治療効果を早期に予測できれば、より効果の高い治療法の選択や副作用の軽減に大いに貢献できると考えられます。

「超偏極=Hyperpolarization」とよばれるMRIの感度を劇的に上昇させる方法を用いて、従来法では可視化が不可能であった生体内分子やレドックス分子を活用した代謝イメージング研究を推進しています。 超偏極技術には様々な方法がありますが、特にフリーラジカルのエネルギ-を利用してMRIの感度を向上する動的確偏極(Dynamic Nuclear Polarization)を応用した生体代謝イメージングを推進していきます。我々は本技術の基礎研究~臨床応用まで展開するトレンスレーショナルリサーチを推進し、病気の早期画像診断や治療効果の早期予測へ役立てたいと考えています。