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ゲノム解読
ワサビではこれまで、遺伝学的な研究は皆無でした。そのため、品種間の遺伝的な違いや多様性の
程度などの情報もなかったため、品種改良も経験と勘に基づいて行われてきました。
具体的には、人工交配ではなく、放任栽培により自然交雑で得られた実生苗を選抜する方法が
とられています。そのため、聞き取りなどで作成した系譜も、「種子親はどちらか」、
「品種間の遺伝的分化の程度は?」さらに「本当に交雑由来なのか」という基本的かつ重要な
情報が欠けたままとなっています。
近年、シークエンシング技術の発達により、大規模な塩基配列の解読が可能になっています。
ワサビでも、山根を代表者とするゲノムプロジェクトが進行中であり、現在解読中です。
その過程で、世界に先駆けてワサビの全葉緑体ゲノム(約150kb)解読に成功しました(山根投稿準備中)。
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