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呼吸器外科紹介

呼吸器外科のスタッフ紹介

教授: 岩田 尚(胸部外科学会認定医・呼吸器外科専門医・外科学会認定医,専門医、指導医、がん治療認定医)
講師: 白橋 幸洋(外科学会認定医,専門医・呼吸器外科専門医、がん治療認定医,肺がんCT検診認定医)
医員: 山本 裕崇(外科学会専門医)、がん研究センター東病院留学中
医員: 松本 光善(外科学会専門医)
医員: 宮本 祐作(外科学会専門医)
医員: 小室 裕康
医員: 萩原 清彦

特色

 原発性肺癌,転移性肺癌,肺良性腫瘍,縦隔腫瘍,肺嚢胞性疾患,肺感染症などの呼吸器全般の手術を行っています。低侵襲手術を目指し,内視鏡併用手術を積極的に行っています。当院の呼吸器内科と合同のカンファレンスを開き,専門的な立場から議論し,患者さんにとって最適な治療方針を決定しています。また当科に併存する心臓血管外科,消化器外科グループとも合同でカンファレンスを行い,消化器癌や心臓疾患を持つ呼吸器疾患患者に対しても,安全に手術可能です。

症例数・治療・成績

過去5年間の主な呼吸器外科手術数は,下記のごとくです。

2007年

2008年

2009年

2010年

2011年

肺悪性疾患

61

80

92

117

123

肺良性疾患

31

25

33

22

29

縦隔疾患

16

13

18

23

20

胸膜・胸壁疾患

2

2

11

2

1


原発性肺癌の5年生存率

 ここ数年は手術症例が増加傾向で,2011年の手術症例数は174例でした。胸腔鏡手術 を積極的に行い,近年はエンドカメレオンという術中に視野方向を容易に調整するこ とができるハイビジョン硬性鏡を導入し,より安全で精度の高い手術が可能となって います。2003年からは胸腔鏡のみの手術も行っており,術後も順調に経過されていま す。

 原発性肺癌はI?II期に対しては外科切除を原則としています。III期以上に対しては縦隔リンパ節の転移の陽性の有無をPET、縦隔鏡または経食道エコー下針生検を用いて診断し,陽性症例に対しては術前化学療法を施行しています。IA期の5年生存率は82%です。早期肺癌に対しては,胸腔鏡を用いた低侵襲手術を積極的に行い,すりガラス陰影を呈する末梢小型肺癌に対しては,肺の生理学的機能を駆使した区域切除を積極的に行い,呼吸機能の温存をめざした身体にやさしい手術が可能です。隣接臓器合併切除を要する局所進行肺癌に対しても心臓血管外科,整形外科の協力のもと安全に手術が可能です。小細胞癌はI,II期で手術および化学療法を行っています。2012年2月には岐阜県初のロボット支援肺葉切除術を施行し成功させました。
 
 転移性肺癌は原発巣がコントロールされた症例に対して手術を行っています。両側転移であっても区域切除などを駆使し,術後呼吸機能と根治性を目指した手術を積極的に行っています。その後の新たな再発病変に対しても、呼吸機能を考慮し積極的に手術を行っております。
 
 縦隔腫瘍は胸腺腫が2011年は9例であり,完全切除が望めない浸潤性胸腺腫で は化学療法後に手術を施行しています。また大血管の合併手術も施行しています。嚢腫例は胸腔鏡下で手術を行っています。
 
 重症筋無力症に対する拡大胸腺摘除術に対しては,胸骨吊り上げ式の内視鏡手術を行っており,若年女性からも好評を得ています。
 
 嚢胞性肺疾患は,原則的に胸腔鏡下に手術を施行しています。巨大肺嚢胞に対しては,ティッシュリンクという電気凝固装置を用いて安全に手術を施行しています。

 肺感染症は,肺アスペルギローマに対する胸腔鏡下肺葉切除術,膿胸症例に対する胸腔鏡を併用した掻爬術などを行っています

 悪性胸膜中皮腫に対する胸膜肺全摘術を行い、良好な結果が得られています。

岐阜大学大学院医学系研究科病態制御学講座 高度先進外科学分野(第1外科)