研究施設見学会

核融合科学研究所とサイエンスワールドを見学(2023年8月2日)

8月2日(水)、本学男女共同参画推進室は「ぎふ理系女子はばたき応援プロジェクト」の取組の一環として研究施設見学会バスツアー(核融合科学研究所、サイエンスワールド)を開催しました。

土岐市の核融合科学研究所と瑞浪市のサイエンスワールド(岐阜県先端科学技術体験センター)を訪問する今回の取組には定員を上回る応募があり、当日は女子中高生と教員合わせて30名が参加しました。

核融合科学研究所では、職員による説明を受けながらテレビドラマの撮影にも使用された制御室や世界最大級のプラズマ閉じ込め装置「大型ヘリカル装置」、真空実験や超伝導列車実演を見学しました。

また、女性研究者3名によるキャリアトークでは、研究者を志した理由や仕事のやりがい、育児と仕事との両立についてなど、経験に基づいて分かりやすくお話くださいました。

サイエンスワールド(岐阜県先端科学技術体験センター)では、科学実験ショーを体験し、熱気球、飛行機、ヘリコプターが飛ぶ原理について学んだほか、鏡を使った工作や間違い探しなどにも挑戦しました。

参加者アンケートでは、「様々な現象を目の前で確認できたり、授業で習ったことの復習になったりと、とても有意義な時間が過ごせた」「物理や化学をより一層頑張って勉強しようと考えるきっかけになった「女性研究者の話を聞くことができて進路選択の幅が広がった」などの感想が女子中高生から寄せられました。

また、参加した教員からは、キャリアトークに登壇した女性研究者の言葉に励まされたことや自分自身も前向きにチャレンジしていきたい、といった声が届きました。

施設見学(核融合科学研究所)

施設見学(核融合科学研究所)

2023年08月09日

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館バスツアーを開催(2023年10月29日)

2023年10月29日(日)、「ぎふ理系女子はばたき応援プロジェクト」の取組の一環として研究施設見学会バスツアー(岐阜かかみがはら航空宇宙博物館)を開催し、女子中高生9名が参加しました。

はじめに、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館のシアタールームにて「宇宙開発を支える東海の技術者」と題した映像を視聴しました。続いて、川崎重工業株式会社 航空宇宙システムカンパニーの女性技術者である牧澤 遼 様が、仕事内容ややりがい、現在の職業につながる学生時代の出会いや経験などについて、スライド資料を用いながらキャリアトークを行いました。トーク後の質疑応答の時間には、ものづくりが好きになったきっかけや受験勉強のコツなど様々な質問が参加者から寄せられました。

キャリアトークの後は、航空・宇宙エリアの見学ツアーを行いました。航空機やロケットの実物や模型を観ながら、技術開発の歴史や種類、特徴、役割などについて博物館スタッフによる詳細で分かりやすい解説に耳を傾けました。

ランチタイムは、屋外の芝生広場でお弁当を食べながら、キャリアトークで登壇くださった牧澤様から今後のキャリアプランや学生時代にやっておくとよいこと、女子中高生へのエールの言葉をいただきました。

午後は、館内のセミナー室にてプログラミングロボット体験を行いました。博物館スタッフによる説明のもと、ロボット、ロボットに指示を認識させる色別シール、地図を用いながら、指定された出発地から目的地までのルートに沿ってロボットを動かすプログラミングに挑戦しました。プログラミングに基づいて動くロボットを前に、色別シールの貼り方や適切なルートなどについてグループごとに協力しながらミッション達成を目指しました。

参加者アンケートでは、「宇宙開発には様々な分野の技術者が協力していることがわかった」「これまで理系分野にあまり関心がなかったが興味を持った。とても楽しかった。」などの感想が寄せられました。秋晴れのなか、充実した内容の研究施設見学会となりました。

航空エリア見学

宇宙エリア見学

プログラミングロボット体験

2023年12月13日

研究施設見学会(スーパーカミオカンデ)を開催(2024年8月2日)

2024年8月2日(金)、「ぎふ理系女子はばたき応援プロジェクト」の取組の一環として研究施設見学会バスツアー(スーパーカミオカンデ)を開催し、中高生20名が参加しました。

参加者は岐阜駅で大型バスに乗車し、飛騨エリアからの参加者の集合場所である道の駅宙(スカイ)ドーム・神岡へ向けて出発しました。途中でトイレ休憩をはさみながら約3時間かけて宙(スカイ)ドーム・神岡に到着後、参加者は5グループに分かれて道の駅に併設されているひだ宇宙科学館カミオカラボでの宇宙と素粒子に関する展示や映像資料を見学しました。

その後、参加者は低公害バスに乗り換えて東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設に移動しました。東京大学の研究施設内で昼食をとったあと、広報担当の職員および東京大学の女子大学院生によるキャリアトークを開催しました。
キャリアトークでは、登壇者3名がスーパーカミオカンデで行われている研究内容研究者を志した理由などについて語った後、参加者からの質問に答えました。参加者からは「スーパーカミオカンデは地震に強いと聞きましたが、2024年1月に発生した能登半島地震による影響はありましたか?」「理系科目の勉強内容に難しさを感じており、アドバイスが欲しい」などの質問が寄せられ、登壇者からは「地下施設は地震に強く、地震で実験が止まることはなかった」「普段使っている日用品の成分とその効果や楽器から音が伝わる仕組みなど、身近なモノや体験と結び付けることで化学や物理がより理解しやすくなる」といったように、ご自身の進路選択や受験勉強の経験にも言及しながら女子中高生にアドバイスとエールを送りました。

その後、参加者は再び低公害バスに乗車してスーパーカミオカンデに移動しました。スーパーカミオカンデにつながる入口で全員ヘルメットを着用し、保安係員の誘導のもと専用区域に入坑しました。
専用区域内では、広報担当者から現在行われている実験内容や設備、国内外から集まる研究者などに関する説明を受けながら施設内部を見学しました。

見学後は、低公害バスの乗車場所まで徒歩で移動し、バスに乗車してスカイドーム神岡に戻りました。スカイドーム神岡に到着後、飛騨エリアからの参加者は解散し、岐阜駅からの参加者については大型バスに乗り換えて再び約3時間かけて岐阜駅に戻り、解散しました。

参加者アンケートでは、「普段入ることができない場所に入ることができてワクワクした。貴重な経験ができた(中1、高1)」「帰宅したらニュートリノやダークマターについて調べてみたい(中1)」「参加したことで理科や科学への興味が高まった。職業選択の参考になった(中2、中3)」「キャリアトークで広報担当者や東京大学の女子大学院生の方々の生の声を聴くことができて、とても参考になった(中2、中3)」などの感想が寄せられました。


ひだ宇宙科学館カミオカラボの見学

広報担当者によるスーパーカミオカンデの紹介

大学院生によるキャリアトーク

スーパーカミオカンデ内からトークする大学院生

スーパーカミオカンデの見学

2024年10月04日

研究施設見学会(核融合科学研究所)を開催(2024年8月6日)

2024年8月6日(火)、「ぎふ理系女子はばたき応援プロジェクト」の取組の一環として研究施設見学会バスツアー(核融合科学研究所)を開催し、中高生および中高の教員18名が参加しました。

参加者は岐阜駅で大型バスに乗車し、大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 核融合科学研究所(土岐市)を訪問しました。

はじめに、2グループに分かれて研究者のガイドで研究施設の見学ツアーを行いました。施設見学では、核融合研究で用いられている装置や模型、制御室を回りながら核融合の仕組みや装置の役割、研究内容などに関する説明を受けました。

施設ツアー後の真空実験では、研究者が水やマシュマロを用いながら真空空間がもたらす効果について目の前で実験しながら中高生にわかりやすい言葉で説明しました。また、超伝導列車の実演では、発泡スチロールと強力な磁石で作られた列車模型と液体窒素を用いて、実際に列車の模型を走らせながら超伝導とは何かについて紹介しました。

最後に、女性研究者によるキャリアトークを行いました。登壇した研究者は、災害・紛争下などで脆弱な立場にある人々も利用できるエネルギーの開発を志した学生時代のお話研究内容、出産前と後での研究スタイルの変化、仕事のやりがいなどについて熱く語りました。

参加者からの質疑応答では、「核融合研究との出会いは?」「親のアドバイスと自分の進路希望にズレがあるときはどうすればよいか?」「どのような進路を辿れば核融合科学研究所の研究者になれるのか?」など数多くの質問が寄せられ、研究者はすべての質問に対して真摯に回答してくださいました。

参加者アンケートでは、「超伝導列車の実演や真空実験が楽しかった(中1、中2)」「普段入ることのできない研究施設を見学したり研究者の話を聴くことができて良かった(中2)」「自分の好きな化学も核融合研究に役立つことが分かった(中3)」「研究者のイメージがより具体的になった(高2)」「今までは『理系=固い』イメージだったが、見学や体験を通じて理系に興味を持ち、色々なことを調べたいと思った(中1)」「進路の選択肢がひとつ増えた(中2)」などの感想が寄せられました。

実験装置について説明する研究者

制御室を見学する参加者

真空実験の様子

超伝導列車の実演

女性研究者によるキャリアトーク

2024年10月04日

研究施設見学会(岐阜かかみがはら航空宇宙博物館)を開催(2024年10月27日)

2024年10月27日(日)、「ぎふ理系女子はばたき応援プロジェクト」の取組の一環として研究施設見学会バスツアー(岐阜かかみがはら航空宇宙博物館)を開催し、中高生、保護者および中高の教員(合計17名)が参加しました。

はじめに、川崎重工業株式会社の女性社員2名によるキャリアトークを行いました。キャリアトークでは、これまで携わってきた仕事の内容や自ら開発した製品紹介のほか、ものづくりや実験が好きだった中高生時代の過ごし方や進路選択の経験、転職や仕事のやりがいなどについて対話形式で語りました。

女性社員2名によるキャリアトークの後は、東海エリアで活躍する航空宇宙関連企業が誇る高い技術力について紹介するオリジナル映像を視聴しました。

続いて、航空エリアおよび宇宙エリア(特別企画展)の見学ツアーを行いました。航空エリアでは、豊富な知識に基づいたガイドによる説明を聴きながら、施設に展示されている貴重な機体の数々を前に飛行機の歴史や機体によって異なる構造上の特徴などについて学びました。宇宙エリア(特別企画展)では、宇宙開発の歴史や近年の宇宙開発競争、最新の研究動向などについてガイドから詳細かつ分かりやすい説明を受けたほか、没入体験シアターでは美しい映像と臨場感あふれる音声でまるで月面基地を探検しているかのような体験を楽しむことができました。

見学ツアーの後は、宇宙飛行士候補者選抜試験体験教室を行いました。博物館スタッフから宇宙開発の現状や宇宙飛行士に求められる人物像について説明を受けたあと、参加者はミラーライティング、ブロック組み立て、コミュニケーションパズルに取り組みました。それぞれの取組では、鏡越しに作業する宇宙飛行士の任務の難しさを体験したり、平面図だけを見て他の参加者と相談しながらブロックを組み立てたり、言葉の聞き取りだけで指示された図形を正確に配置していく体験など、宇宙飛行士に求められる能力や資質(正確な作業、冷静な判断力、仲間との協調性、豊かな想像力など)について参加者とともに楽しく体験することができました。

参加者アンケートでは、「これまで理系進路を考えていなかったが、今回のツアーを通じて理系もいいなと感じた(中1)」、「宇宙やロケット、航空機について知ることができて将来の参考になった(中1)」「今までは航空機の整備の仕事に就きたいと思っていたが、話を聞いて設計にも興味を持った(中2)」「子どもの進路選択にどのようにアドバイスすればよいかわからなかったので、このようなイベントがあるとありがたい(保護者)」「キャリアトークで進路選択の経験や仕事への思い(やりがい)を直接聞く機会があることは中高生にとって有意義だと感じた(教員)」などの感想が寄せられました。

川崎重工業株式会社の女性社員によるキャリアトーク

見学ツアー(特別企画展)

見学ツアー(航空エリア)

宇宙飛行士候補者選抜試験体験教室

2024年11月27日