研究施設見学会(スーパーカミオカンデ)を開催(2024年8月2日)

2024年8月2日(金)、「ぎふ理系女子はばたき応援プロジェクト」の取組の一環として研究施設見学会バスツアー(スーパーカミオカンデ)を開催し、中高生20名が参加しました。

参加者は岐阜駅で大型バスに乗車し、飛騨エリアからの参加者の集合場所である道の駅宙(スカイ)ドーム・神岡へ向けて出発しました。途中でトイレ休憩をはさみながら約3時間かけて宙(スカイ)ドーム・神岡に到着後、参加者は5グループに分かれて道の駅に併設されているひだ宇宙科学館カミオカラボでの宇宙と素粒子に関する展示や映像資料を見学しました。

その後、参加者は低公害バスに乗り換えて東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設に移動しました。東京大学の研究施設内で昼食をとったあと、広報担当の職員および東京大学の女子大学院生によるキャリアトークを開催しました。
キャリアトークでは、登壇者3名がスーパーカミオカンデで行われている研究内容研究者を志した理由などについて語った後、参加者からの質問に答えました。参加者からは「スーパーカミオカンデは地震に強いと聞きましたが、2024年1月に発生した能登半島地震による影響はありましたか?」「理系科目の勉強内容に難しさを感じており、アドバイスが欲しい」などの質問が寄せられ、登壇者からは「地下施設は地震に強く、地震で実験が止まることはなかった」「普段使っている日用品の成分とその効果や楽器から音が伝わる仕組みなど、身近なモノや体験と結び付けることで化学や物理がより理解しやすくなる」といったように、ご自身の進路選択や受験勉強の経験にも言及しながら女子中高生にアドバイスとエールを送りました。

その後、参加者は再び低公害バスに乗車してスーパーカミオカンデに移動しました。スーパーカミオカンデにつながる入口で全員ヘルメットを着用し、保安係員の誘導のもと専用区域に入坑しました。
専用区域内では、広報担当者から現在行われている実験内容や設備、国内外から集まる研究者などに関する説明を受けながら施設内部を見学しました。

見学後は、低公害バスの乗車場所まで徒歩で移動し、バスに乗車してスカイドーム神岡に戻りました。スカイドーム神岡に到着後、飛騨エリアからの参加者は解散し、岐阜駅からの参加者については大型バスに乗り換えて再び約3時間かけて岐阜駅に戻り、解散しました。

参加者アンケートでは、「普段入ることができない場所に入ることができてワクワクした。貴重な経験ができた(中1、高1)」「帰宅したらニュートリノやダークマターについて調べてみたい(中1)」「参加したことで理科や科学への興味が高まった。職業選択の参考になった(中2、中3)」「キャリアトークで広報担当者や東京大学の女子大学院生の方々の生の声を聴くことができて、とても参考になった(中2、中3)」などの感想が寄せられました。


ひだ宇宙科学館カミオカラボの見学

広報担当者によるスーパーカミオカンデの紹介

大学院生によるキャリアトーク

スーパーカミオカンデ内からトークする大学院生

スーパーカミオカンデの見学

2024年10月04日