研究施設見学会(核融合科学研究所)を開催(2024年8月6日)
2024年8月6日(火)、「ぎふ理系女子はばたき応援プロジェクト」の取組の一環として研究施設見学会バスツアー(核融合科学研究所)を開催し、中高生および中高の教員18名が参加しました。
参加者は岐阜駅で大型バスに乗車し、大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 核融合科学研究所(土岐市)を訪問しました。
はじめに、2グループに分かれて研究者のガイドで研究施設の見学ツアーを行いました。施設見学では、核融合研究で用いられている装置や模型、制御室を回りながら核融合の仕組みや装置の役割、研究内容などに関する説明を受けました。
施設ツアー後の真空実験では、研究者が水やマシュマロを用いながら真空空間がもたらす効果について目の前で実験しながら中高生にわかりやすい言葉で説明しました。また、超伝導列車の実演では、発泡スチロールと強力な磁石で作られた列車模型と液体窒素を用いて、実際に列車の模型を走らせながら超伝導とは何かについて紹介しました。
最後に、女性研究者によるキャリアトークを行いました。登壇した研究者は、災害・紛争下などで脆弱な立場にある人々も利用できるエネルギーの開発を志した学生時代のお話や研究内容、出産前と後での研究スタイルの変化、仕事のやりがいなどについて熱く語りました。
参加者からの質疑応答では、「核融合研究との出会いは?」「親のアドバイスと自分の進路希望にズレがあるときはどうすればよいか?」「どのような進路を辿れば核融合科学研究所の研究者になれるのか?」など数多くの質問が寄せられ、研究者はすべての質問に対して真摯に回答してくださいました。
参加者アンケートでは、「超伝導列車の実演や真空実験が楽しかった(中1、中2)」「普段入ることのできない研究施設を見学したり研究者の話を聴くことができて良かった(中2)」「自分の好きな化学も核融合研究に役立つことが分かった(中3)」「研究者のイメージがより具体的になった(高2)」「今までは『理系=固い』イメージだったが、見学や体験を通じて理系に興味を持ち、色々なことを調べたいと思った(中1)」「進路の選択肢がひとつ増えた(中2)」などの感想が寄せられました。
実験装置について説明する研究者
制御室を見学する参加者
真空実験の様子
超伝導列車の実演
女性研究者によるキャリアトーク