*「聖徳天王」は「称徳天皇」だろう。ただし、即位は 764年なので「護国之寺」はそれ以前のことになる。
米豆良之伎吉美我伎麻佐婆奈家等伊比之夜麻保登等芸須奈尓加伎奈可奴(万葉集 4050番歌)これは「めづらしき君が来まさば鳴けと言ひし山ほととぎす何か来嗚かぬ」と読むことになるという。
奈良時代においてタバコなる語があったとする。 そのとき、「コ」は甲乙どちらの万葉仮名で書かれる可能性が高いか。 根拠をあげて述べなさい。奈良時代に確実にあった語でもよかった。 けれども、さきの「仲良し原則」には例外もある。 「仲良し原則」だけで、ある語のオ段音の甲乙を判別するのはちょっと危険。 結局のところ、学生レベルなら、一番正しい解答は「辞書で調べる」とでもなりかねず、バツも与えにくいのだ(院生だったらこんな解答、許さない)。
僧玄ムの頭を埋めた墓であるところから頭塔の名が生じたとするが,土塔の転訛である(『世界大百科事典』平凡社)なるほど、と思うと同時に、しまった、とも思った。 「頭塔」というめずらしい単語を聞いて、疑問を持つべきだったのだ。
頭塔を彼(=玄ム)の首塚というのは俗説で,767年東大寺僧実忠が造った土塔である(同)