位山演習林｜附属岐阜フィールド科学教育研究センター｜岐阜大学応用生物科学部

位山演習林

沿革

岐阜大学農学部附属演習林は、１９３７（昭和１２）年３月、山林局大阪大林区署から５５１haの林野を岐阜高等農林学校に管理移管し設置されました。１９４９年岐阜大学農学部への改組にともない、同学部附属の演習林として現在にいたっています。学生宿舎、管理舎などの施設は１９３９年に完成し、現在の施設は１９７０年に改築されたものです。

地理的情報

演習林の所在地は、岐阜県下呂市萩原町山之口で、東経137°12′14″～137°14′10″、北緯 35°58′40″～36°01′06″の範囲に位置しており、船山（標高１，４７９．５ｍ）の南西斜面に広がっています。林野面積は５５３ha、うち立木地面積が５４５haです。標高は、演習林事務所が７５０ｍ、森林は８２５～１４５１ｍに分布しています。最高点は船山の山頂近くで、ここを源流域とする真ノ俣洞がもっとも深い谷を形づくり、船山から島脇谷山（標高１，３２４．９ｍ）を結び南北に走る稜線から西に流れ出る釜木洞、島木洞、カクラ洞などの小渓流が複雑な地形をつくりだしています。

気候

演習林事務所付近では、冬の最低気温は－１０℃前後、夏の最高気温は３０℃前後です。全体に冷涼で、年間降水量は約２，５００ｍｍ、冬期の積雪量は、事務所付近で０．５～１ｍ、林内で１～１．５ｍに達します。地質は、濃飛流紋岩を基岩とし、褐色森林土を主とした土壌に覆われています。ただし、地形が急峻なため土壌は浅いです。