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岐阜県 和紙 とキーワードを並べられた時、私たちが思い浮かべるのは、先ず美濃和紙という言葉ではないでしょうか?
美濃和紙 それは紙の規格(B版)を決める程、人口に膾炙していたものです。
私達岐阜県人が、子供の頃からよく使っていた言葉“B紙”(B全紙のこと)を他県では模造紙といっていると聞いて、驚いた記憶はこの地方に住んでいれば誰にでもあると思います。
それは、美濃市にとどまらずこの岐阜市に於いても紙漉きというものはなかったにせよ、 今の川原町は紙関連の店が並ぶ湊町としてたいへん栄えたということですし、和紙を使った岐阜提灯や和傘、最近復活された水団扇とその特産品は多いと思います。
事務員の記憶を辿って行けば、今から45年位前には長良にも提灯職人の家があって、提灯に和紙を張る作業をしてみえたことを記憶していますし、高校の頃に、少しだけ習った華道では、お花を包む油紙というものがあって、長良橋のたもとの河原で油紙を干していた記憶があります。色々と思いめぐらすと生活の中に和紙というものがちゃんと存在していた時期もあったのです。

岐阜とはきってもきれない和紙、それは、何処でどんなものが生産されていたのか?
今となっては、伝統工芸としてのみ残っている部分もありますが、幸い先人が歩いた記録もあります。
そういった本を手がかりに、美濃和紙をめぐること 何時頃、何処で、どんな和紙が作られていたのかを見て行きたいと思います。(随時更新)

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