近来、元素は、五行に当るとて、行の字の中に、炭の字を加へたる新字を作りて、炭素の訳字とするなど、枚挙するに遑あらずどこかにこういう字、あるのでしょうか。 明治の化け学関係の本を見ると出てくるのかしら。 あるいは、科学史の本に写真でも出てないかしら。
国語審議会による当用漢字の制定にともない各新聞社がこれを採用したことは、永年の懸案であつた活版作業の機械化を、当面の問題として採り上げる有力な因子となつた、朝日新聞社においても、戦前からのモノタイプに関する研究を再開し、その完成を急ぐとともに、活版作業の全面的機械化の方針が決定せられた、研究の進むにしたがつて新聞活版作業の特殊性に鑑みて、新聞専用機の製作開始することになり、文字盤の収容字数、文字の配列が再検討されることとなつた、本調査はその要請に応えて東京本社印刷局が用語委員会ならびに調査研究室の協力によつて完成したものである。(原文、旧漢字)「因子となつた、」「決定せられた、」「再検討されることとなつた、」の読点は、現代なら句点(。)になりそうなところです。 実は、この序、3っつの段落があるのですが、句点は3っつしか出てきません。 つまり、ちょうど段落の最後に句点が出てくるようになっています。 それなりに規則はある、ということにはなりますね。
a 洗濯物を乾かしたが、まだ濡れている。aの方が落ち着きは悪い。 「乾かす」は、「乾燥」という結果まで重視する動詞だから、「濡れている」状態は許さないためである。
b 洗濯物を干したが、まだ濡れている。
難しい本を読ま されそうになっ た よ。こういう基本的なルールを念頭におくと、動作・行為を表す動詞でも、その結果に注目する動詞(=有対他動詞)が、複合動詞の後部要素に来るというのは、ごくごく自然なことに思える。
行為 ありよう(様態)時 持ちかけ
隠居の顔を見しつて。もう向うからくると。今日はおはやうござりますの。 イヤお暑いの寒いのと。挨拶しかけるやうになり。(十返舎一九『六あみだ詣』初編下)
*古典文庫の翻刻ですが、「今日」に振りがなが振ってないので、「きょう」なのかもしれません。、)
ほ ほ ていこの言葉、表記がおもしろい。「這う」は普通「はう」。 でも「這う這うの体」だと「ほう」、ということになる。
そこから逃れるように引き返すと、這う這うの体で土淵村に到着した。長尾誠夫「早池峰山の異人」『ミステリー傑作選29あの人の殺意』講談社文庫
未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形多くの活用形では、「ハ」という活用しない部分(=語幹)がきちんとある。 だから、ある活用形がハウからホーに変わっても、他の活用形を参照してハウにもどるのは、かなり簡単なことなのである。
ハワ−ない ハイ−ます ハウ(ホー) ハウ(ホー)−人 ハエ−ば ハエ!
ハオ−う ハッ−て
ハウ(ホー)−て