岐阜大学 応用生物科学部
生産環境科学課程応用動物科学コース
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   淡水生物園(在来水生生物保全池)は,
     ニホンイシガメとカスミサンショウオの保全と研究を行うための人工池です。


    第1期工事の様子(カメ自然飼育ゾーン)
    第2期工事の様子(カメ研究飼育ゾーン)

    第3期工事の様子(サンショウウオ自然飼育ゾーン)
    その後の追加工事・補修工事

    淡水生物園の完成後の様子

(淡水生物園の概要ページに戻る)

第1期工事  カメの自然飼育ゾーン
2010年9月2日の様子: 管理者の了解を得て,場所を確保。ちょっとした空き地(藪)を借りました。学生たちと草刈りを行いました。約 100 uの小さな土地です。

2010年9月3日の様子: 業者と現場確認と位置決めを行い,早速重機が入りました。あっという間に更地になり,外周のブロック枠施工のための掘削が始まりました。

2010年9月6日: コンクリートブロックが運び込まれ,外周のコンクリート基礎の工事が始まりました。

2010年9月7日の様子: 外周のコンクリートブロックが積まれ始めました。

2010年9月8日: 大雨のため工事中止

2010年9月9日の様子: 外周のコンクリートブロックが積み終わりました。あとはこの上にフェンスを乗せます。近くにあった排水槽との接続工事も始まりました。

2010年9月10日: フェンス材料の打合せ

2010年9月14日の様子: 排水溝がつながりました。池部分の掘削作業がいよいよ始まりました。池は3つです。重機で掘削を行い,次にまずクッション代わりにブルーシートを敷きました。池のサイズに合わせてブルーシートの上に黒い遮水シートを切り,池に敷きます。さらにもう1枚厚手のシートを重ねます。   

2010年9月15日の様子: 昨夜からお昼頃までの雨ですっかり池に水が溜まってしまいました。黒光りしていた遮水シートも泥で汚れてしまいました。シート張りの作業の途中だったため,止む無くバケツで水をかきだすことになりました。が,途中で力尽きて断念。ポンプを買いに走り,機械の力を借りました。

2010年9月16日: シャベルを使って池の形やサイズ,土手の高低の調整を行いました。そして3枚目のシートが3つの池すべてに敷かれました。

2010年9月17日: 1番目の池が完成!

2010年9月21日: 2番目と3番目の池が完成!そして外周のネットを張りました。あともう少し。

2010年9月28日: 細部の調整と追加工事を実施中。なかなかです。。。

2010年10月4日: カメの脱走防止と外からの動物の侵入防止のため,ネットの上下にアングルを入れ,補強作業を始めました。

2010年10月4日: カメを運搬中,ゴロゴロとちょっと窮屈ですが。。。 そして第1号,人工池投入。どんどん投入!やっとここまできました。とりあえず当面はアカミミガメもクサガメもイシガメもスッポンもここで生活してもらい,池での動きなど様子をみていきます。万一脱走してしまっても(そんなことあったら困りますが)ここは構内。人工池のすぐ隣は,捕獲してきた元の小川なので安心です。もちろん監視も厳重です。
    ポイっ!

2010年10月5日: 翌日の池の様子は,というと。甲羅干しをしたり,泳ぎ回ったりしていました。一安心。まだ工事はしばらく続きます。

2010年10月12日: 池の囲いの中をさらに3つにブロック塀で区分けし,3群または3種を分けて飼育・研究できるようにしました。

2010年10月13日: 2箇所の入口の前に足洗い場&排水口を作りました。子ガメの脱出防止も兼ねています。

2010年10月16日の様子: アカミミガメの甲羅干し。

2010年10月26日: 環境生態科学コースの3年生が施設の周辺に植樹してくれました。当日は環境コースの授業「環境デザイン学」の一環として行われ,日頃の授業の実践編として,デザイン性にも配慮して植樹されました。数年後には立派に葉をつけて大きく成長していることでしょう。みんなありがとう!

2010年11月25日: 第28回岐阜大学フォーラム『環境ユニバーシティフォーラム』で,応用生物科学部による岐阜大学環境に関する取り組みとして,学部長がこの活動について紹介しました。 アルバムのページへ。

2010年12月10日の様子: 池の水がだいぶ澄んできました。構内で剪定された木を沈めてカメの甲羅干しの場所を増やしたり,木を渡して歩きやすいようにしました。この時期は数匹のミシシッピアカミミガメが甲羅干しをしている程度で,たくさんいたカメたちはほとんどが冬眠したようです。ひっそり静まりかえっています。

2011年2月5日: 未定になっていた未完成部分の工事を進めることができそうです!


第2期工事  カメの研究飼育ゾーン

2011年3月1日: 工事再開!第2期工事がスタートしました。岐阜大学の環境活動の一環として,応用生物科学部と本部の協力を得られることになり,北側の空き地に増築です。予定地内にあった低木をすべて周辺へ移植し,整地しました。
そして,この施設の名称が
「在来水生生物保全池」に確定しました。本部からの工事発注時の名称がこれであったため,この名称を正式名として採用することにしました。(以前の仮称「岐阜県在来爬虫両生類屋外繁殖施設」からの変更です。)

2011年3月2日: 工事区域を決め,丁張りが行われました。

2011年3月3日: 土を掘り出し,コンクリート基礎工事の準備が行われました。この保全池の活動は,株式会社マルヤス建材(地元の建設業者です)の会長さんのご賛同を得て,この工事はマルヤス建材さんの全面協力の下で,工費以上の仕事として行われています。本当にありがとうございます!

2011年3月5日: コンクリート基礎が完成し,ブロックが運びこまれています。奥の雑木林は,カスミサンショウウオの保全飼育ゾーンになるところです。

2011年3月8日: 外周のブロックが積まれました。左の写真は,この中に区画水槽を8区画作り,カメの飼育繁殖実験を行う予定です。右の写真のブロック塀の向こう(雑木林)は,カスミサンショウウオの保全飼育ゾーンになるところです。

2011年3月23日: 区画水槽の丁張りと基礎工事が始まりました。まだどうなるのか見えませんね。区画水槽では,カメを実験用に別けて飼育できます。8区画作ります。

2011年3月24日: すごいコンクリートポンプ車がやってきました。区画水槽の基礎部分にコンクリートが流し込まれました。

2011年3月25日: ここは区画水槽の中です。水場と陸地の境界になる斜面を作っています。どうなるんでしょう。想像がつきますか?

2011年3月26日: 区画水槽のブロックが詰まれ,水場と陸地の境界斜面もできてきました。排水槽と排水パイプも設置されました。

2011年4月7日: ここは区画水槽です。8区画分の仕切りとなるブロックが積まれています。だいぶ形が見えてきました。最近,急に暖かくなり,昨年の第1期工事で完成したほうの池では,ミシシッピアカミミガメがたくさん甲羅干しに上がってきています。駆除個体ですが,研究用に飼育しています。区画水槽が完成したら移動します。

2011年4月11日: 区画水槽一つ一つの水を入れる部分に,防水モルタルが塗られました。水を入れるのが楽しみです。

2011年4月14日: 区画水槽に試験注水を行いました。水漏れはないようです。アク抜きのために一晩水を流します。ちなみに,ここの水は井戸水の汲み上げだそうです。

2011年4月15日: 区画水槽の陸地に産卵場用の砂(長良川の砂)を入れました。バケツリレーです。そして,昨日までの試験注水した水を一旦すべて捨て,区画水槽内の斜面と砂場と水場の境界線に,石を貼り付けました。ちょっとした演出です。本日の完成を目指しましたが,途中で大雨が降り始め,やむなく作業は中断です。

2011年4月18日: 掲示板を設置。ここでの活動の簡単な解説のために使えればと思います。

2011年4月20日の様子: 区画水槽に水をいれてしばらく経ちました。それらしくなってきたので,4月22日にカメを入れます。

第3期工事  カスミサンショウウオの自然飼育ゾーン

2011年5月26日: 工事再開!第3期工事がスタートしました。岐阜大学の環境活動の一環として,応用生物科学部の協力を得て,カスミサンショウウオ自然飼育ゾーン(約40m2の整備を開始しました。

カスミサンショウウオの岐阜市個体群は絶滅の危機に瀕しており,関係機関が保護活動に取り組んでいます。岐阜市のカスミサンショウウオは「岐阜市自然環境の保全に関する条例」において,貴重野生動植物種に指定され,捕獲等が禁止(第9条)されています。その生息域外での保全対策の一環として,岐阜高校で保護飼育された個体の一部をこの施設に移植し,半自然下での分散飼育・繁殖を試みることになりました。この活動は,岐阜市役所自然共生部自然環境課や岐阜県立岐阜高等学校と連携して行うものです。

カスミサンショウウオ飼育ゾーンの周囲に,脱走防止用のねずみ返しを取り付けました。もし壁を登っても逃げられません!

カスミサンショウウオ飼育ゾーンに水場(約14m2を作るため,土を掘って,遮水シートを敷いて,セメント付けて石を並べて,水を溜めてみて・・・,それらしい感じになってきました。夢が膨らみます。
  今日はここまで。まだ途中です。

2011年6月3日: 雨の日や台風が続き,また足止めをくらいましたが,再開です。台風のせいで,水場が葉や枝だらけになってしまったので,すべて取り除き,バケツで水をかき出しました。水場の残りの部分のシート張り,石並べを行い,水場の部分はほぼ完成しました。水は,右写真の右奥から,左写真の左奥へ流れる予定。

2011年6月4日: 今日は門扉の支柱を取り付けてもらいました。そして,管理人の思いつきで,池に橋をかけようと,急遽打ち合わせを行いました。材料を早速準備していただき,仮に並べてみました。歩くところにはさらに板を張る予定です。橋は隣のカメの池にもつながります。

2011年6月7日: ほぼ完成!今日で一応最終工事となりました。門扉やフェンス,排水口が完成,池には橋がかかりました。そして,今日はニホンカナヘビとカエル(ウシガエル?)の訪問者がありました。昨年9月に始まったこの工事は,途中予算的めどもたたず,幾多の挫折や困難もありましたが,最終的には想定外の規模になり,この日を迎えました。また管理人の思いつきによる追加工事も多々お願いし,工事業者さんも学生たちも(ほとんど)文句なく,よくぞわがままにつきあってくれました。本当にありがとう!

しばらく水を流して,アク抜きをしたあと,今月中をめどに岐阜市産カスミサンショウウオ(岐阜市条例指定貴重野生動植物)を移植放流し,半自然飼育実験が開始されることになります。


2011年6月8日の様子: 一晩,井戸水を流して,だいぶ透き通ってきました。今日は,岐阜県立岐阜高等学校自然科学部生物班を尋ねて,変態上陸目前のカスミサンショウウオを見学してきました(→その様子はアルバムのページへ)。その一部がここへやってきます。

追加工事・補修工事
全体の工事は終了し,カメ自然飼育ゾーン(第1期工事),カメ研究飼育ゾーン(第2期工事),サンショウウオ自然飼育ゾーン(第3期工事)の3つのエリアが一応完成しましたが,その後も使いやすさ,作業のしやすさなどを考えながら,追加工事・補修工事を行っています。

2012年3月29日: 保全池の敷地内に,水道と電源が取り付けられました。手洗場ができ,また池へも直接水を入れられるようになりました。この水道は井戸水の汲み上げです。

2012年7月27-28日: カメ自然飼育ゾーンの真ん中を仕切っていたブロック塀を撤去し,見た目にも広くなりました。さらに,サンショウウオ自然飼育ゾーンとカメ研究飼育ゾーンを隔てていたブロック塀の上にレンガを並べ,歩きやすくなり作業しやすくなりました。このレンガは,カスミサンショウウオ側からもカメ側からも,ねずみ返しになっているので,ブロック塀をよじ登っても乗り越えることはできません。

2012年8月4日: 倉庫(物置)を設置。そして,ここの場所や活動の解説板を設置。解説板は,応用動物科学コースの「動物園学実験実習」の課題のひとつとして3年生たちが作成しました。

2012年9月5日: カメ自然飼育ゾーンの排水口を改造し,1口から3口に増やしました。以前は,枝葉が詰まってすぐに排水しなくなっていましたが,これで大丈夫(なはず)。詰まらないためのちょっとした工夫をしてあります。そして,カメ研究飼育ゾーンの池のブロック塀の上にすべてレンガを並べ(半分はできていましたが全部にしました),歩きやすくなり作業しやすくなりました。

2013年1月15日: お披露目。『淡水生物園』の看板を設置しました!この看板はアクアプラントさんに(かなり無理を言って)デザインと製作をお願いしました(快く引き受けてくださいました)。看板の両肩には,ニホンイシガメとカスミサンショウウオのほぼ実物大の模型がくっついています。アクアプラントさんは,上野動物園「アイアイのすむ森」の建物にくっついているパンサーカメレオンのオブジェを製作された方です。そして,看板の中のヒメコウホネの写真は,岐阜市役所自然共生部自然環境課からご提供をいただきました。皆様,本当に有難うございました。よい看板ができました!!
 
このニホンイシガメとカスミサンショウウオ,もぎ取られるぞってみんなから言われます。取らないでね〜。
ニホンイシガメが完成するまでの様子はアクアプラントさんのブログに紹介されています。@ABCD
この看板は,平成24年度岐阜大学活性化経費(地域連携)を受けて設置されました。

2013年8月14日 淡水生物園のカスミサンショウウオの飼育ゾーン周囲に,脱走防止用パネルをつけました。もともと,ねずみ返しをつけてあったのですが,カスミサンショウウオたちも成長し大きくなってきていることが分かり,心配になってきたため,追加でパネルを設置しました。出入り口には子ガメの脱走防止用のパネルを取り付けました。

2013年9月7日 淡水生物園のカスミサンショウウオの飼育ゾーン内に,スプリンクラーを設置しました。カスミサンショウウオたちにとっては,少し乾燥気味の場所に思えるので,プログラムタイマーで1日2回,30分ずつ4箇所で散水が起こるように,ちょっとした仕掛けを行いました。


さいごに,
この保全池の造成は,株式会社マルヤス建材さんの全面協力の下で行われました。作業の一部は,動物繁殖学研究室の学生さんたちがマルヤス会長さんの指導を受けて行いました。また,カスミサンショウウオ飼育ゾーンの造成には,岐阜県立岐阜高等学校自然科学部生物班,世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ,岐阜市役所自然共生部自然環境課の助言を得ました。ここに記して改めて感謝申し上げます。 (池の管理人より)

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