東陽テクニカ SKYSCAN1172-GU |
装置の概要
工業材料・食品・生体試料・有機材料・軽金属等のサンプルの3次元内部構造を非破壊・高分解能で観察できるマイクロCTスキャナである。SKYSCAN1172-GU型は撮像の拡大プロセスにおいてサンプルステージとX線カメラが同時に移動する最新の設計アーキテクチャを採用したシステムですので、従来のX線CTと比較して、数倍の速さでスキャンを実行でき、最高空間分解能は1μm以下を達成する。測定手順は非常に簡単で、サンプルを試料台にセットし、倍率を決め、その透過像が180度または360度回転した時に測定範囲からはみ出ないことを確認すれば、あとは測定開始のコマンドをクリックするのみである。得られたデータの再構成は標準装備のNReconソフトウェアか高速再構成ソフトウェアのInstareconにより短時間で行うことができる。Instareconソフトウェアを使用すると1 K×1 K のデータが約25秒で再構成可能であり、再構成されたスライスデータはBMP、TIF、JPG等のフォーマット及び数値データフォーマットで保存できる。定量解析ソフトウェアも充実しており、CT-Analyzerを用いると、空隙、パーティクルの分布、体積や表面積計算を行うことができる。また、3つの直交象限を同時に表示するData Viewerでは任意の断面情報を観察でき距離を測定出来る。さらに3次元表示ソフトウェアのCT-Volume、CT-Voxにより測定結果の3次元表示イメージやビデオイメージを作成することも可能である。SKYSCAN1172-GUには標準ステージの他に、冷却ステージ、加圧・引っ張り試験が可能な各種ステージも用意されている。 |
岐阜大学
生命科学総合研究支援センター
機器分析分野
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