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蛍光分光光度計 (Fluorescence Spectrophotometer)

日本分光 FP-8600, 浜松ホトニクス Quantaurus-Tau, Quantaurus-Qy


日本分光 FP-8600
設置場所:機器分析室3

装置の概要
本装置は、光を試料に照射しエネルギーを吸収し、発光するフォトルミネッセンス(蛍光・燐光)を測定する装置である。また、検出感度を自動的に調整するオートゲイン、オートSCS機能、自動高次光カットフィルタを装備し、従来の燐光寿命測定と燐光スペクトル測定に加え、燐光による固定波長測定、 定量測定、時間変化測定を行うことができる。サンプルは、溶液、粉末、固体、薄膜に対応が可能で、溶液試料を液体窒素温度に冷却する事もできる。

仕様
光源:150 W Xeランプ
波長範囲:励起側 200 – 850 nm(励起)および0次光
     蛍光側 200 – 1010 nm(蛍光)および0次光
バンド幅:1, 2.5, 5, 10, 20, L5, L10 nm(励起)
     2, 5, 10, 20, 40, L10, L20 nm(蛍光)
波長分解能:1.0 nm(励起)、
      2.0 nm(蛍光)(546.1 nmにおいて)
波長正確さ:±1.0 nm(励起)、±2.0 nm(蛍光)
ソフトウェア:励起・蛍光スペクトル測定、定量測定、
       固定波長測定、時間変化測定、
       3Dスペクトル測定

浜松ホトニクス Quantaurus-Qy
C11367-01(小型蛍光寿命測定装置)
設置場所:機器分析室3

装置の概要
本装置は、サブナノ秒~ミリ秒の蛍光寿命を測定する装置です。試料をサンプル室にセットし、計測ソフトウェアに数項目の指示を入れるだけの簡単操作で、高精度な蛍光寿命・PLスペクトルを短時間で測定することができる。基本的な測定ならば、わずか60秒ほどで解析結果まで導き出すことが可能である。蛍光寿命の応用は多岐に渡るが、代表的なものとして、有機金属錯体の分子内、分子間電子移動やエネルギー移動反応、有機EL素子の開発に欠かせない材料の蛍光やりん光寿命計測、蛍光蛋白質のFRET(エネルギー移動)、太陽電池やLED用の化合物半導体の良否判定等がある。同じ波長でも蛍光寿命の異なる物が複数存在し、存在比率がどれほどであるかなど、より多くの情報を得ることが可能である。

特徴
・フォトンカウンティング法による高感度計測
・100 ps~の時間分解能(デコンボリューションによる)
・極低温(-196ºC)での測定が可能(対象:溶液)
・りん光計測が可能 ・蛍光異方性の時間分解測定
 (オプション)
・蛍光スペクトル測定 ・省スペース、コンパクトな設計

仕様
蛍光測定波長範囲:300~800 nm
励起光源:LED光源7種類
     (280,340,365,405,470,590,630 nm)
サンプルホルダ:溶液用(標準:10 mm角セル対応)
測定時間レンジ:2.5 ns~50 µs/full scale
りん光計測:50 µs~50 ms/full scale
りん光励起波長:(280,340,365,405,470,590,630 nm)
         から選択
時間軸チャネル:512,1024,2048,4069 ch
総合時間分解能:<1 ns(IRFのFWHMにおいて)
解析機能:最大5成分までの指数関数Fittingによる蛍光寿命解析、スペクトル解析

浜松ホトニクス Quantaurus-Tau
C11347-01 / C11347-02
(絶対PL量子収率測定装置)
設置場所:機器分析室3

装置の概要
本装置は、フォトルミネッセンス法により、発光量子収率の絶対値を瞬時に測定する装置である。サンプルホルダをセットし、計測ソフトウェアに数項目の指示を入れるだけで、発光量子収率や励起波長依存性、PL励起スペクトルなどを短時間で測定できる。基本的な測定ならば、わずか1分ほどで解析結果までを導き出すことが可能である。量子収率測定装置は、開発から研究分野における様々な分野で行われている。代表的な物に有機EL材料、白色LEDやFPD用蛍光体など各種発光材料の品質向上、有機金属錯体の研究、色素増感太陽電池用色素の基礎特性の評価、生物分野における蛍光プローブの効率測定などがある。サンプルは、溶液、粉末、固体、薄膜に対応が可能で、溶液試料を液体窒素温度に冷却する事もできる。

特徴
・発光材料の絶対量子収率を測定(PL計測)
・積分球の採用により全光束を測定
・裏面入射型冷却CCDセンサーの採用により、超高感度、
 高S/N測定
・極低温(-196ºC)での測定が可能(対象:溶液)
・励起波長の自動制御
・省スペース、コンパクトな設計
・豊富な解析機能:発光量子収率測定・励起波長依存性
・発光スペクトル・PL励起スペクトル

仕様
PL計測波長範囲:300 nm~950 nm(C11347-01)
        :400 nm~1100 nm(C11347-02)
励起光源:150 W Xeランプ
励起波長:250 nm~850 nm(C11347-01)
    :375 nm~850 nm(C11347-02)
バンド波長:FWHM 10 nm以下
励起波長制御:自動
波長分解能:<2 nm(C11347-01)/
      <2.5 nm(C11347-02)
AD分解能:16bit
ソフトウェア:発光量子収率の測定、蛍光体発光効率測定(量子収率×吸収率)、量子収率の励起波長依存性、発光スペクトル(ピーク波長、FWHM)、PL励起スペクトル、色計測(色度、色温度、演色性など)再吸収補正

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E-mail:kiki@gifu-u.ac.jp
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