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誘導結合プラズマ発光分析装置(ICP-AES)

堀場 Jobin Yvon ULTIMA2


堀場 Jobin Yvon ULTIMA2
設置場所:機器分析室7
装置の概要
  電子材料、セラミックス、超伝導材料等の先端材料や生体試料中に存在する微量元素、水、土壌、大気など環境中に存在する元素を解明することが、物質の諸性質を研究する上でしばしば必要となる。誘導結合プラズマ発光分析法(ICP-AES)は、このような目的に対して有用である。この方法では多元素を同時に極微量から高濃度までの広い濃度範囲にわたって定性的ならびに定量的に分析することができる。
 ICPでは、高周波の誘導コイルを使用してアルゴンガス流中に6,000~10,000 Kの温度に加熱されたアルゴンイオンを作る(誘導結合プラズマ、ICP)。その高温プラズマが原子の励起を促進し、測定感度を向上する。そのため、測定条件を変更することなしに、1 ppb以下の極微量から1,000 ppmまたはそれ以上の濃度範囲にある元素を検出可能である。また、高い温度の励起源を用いることで、ほとんどすべての化合物をその構成元素に分解することができるため、他の原子スペクトル法で問題となっていた共存物質の影響や、分子種由来のバックグランドの影響を大幅に低減することができる。
 観測される発光スペクトルの波長から試料中に存在する元素を特定ができ、その発光強度はその元素の原子数に比例する。それゆえ、個々の波長で光を検出することによって試料の定性分析を、その強度を測定することによって分析対象元素の定量分析を行うことができる。ICP-AESでは、ほとんどの金属元素およびホウ素、炭素、ケイ素、リン、硫黄などのいくつかの非金属元素を含めた70以上の元素を一斉に定性・定量分析が可能である。
仕様
1) 堀場 Jobin Yvon ULTIMA2
 高周波電源部: 周波数 40.68 MHz,
 出力 0.8~ 1.55 kW 、測定波長範囲: 120~800 nm
 付属装置: 超音波ネブライザー、水素化物発生装置、フッ化水素酸試料用トーチ、有機溶 媒導入用トーチ、
 高塩濃度用トーチ
2) マイクロ波加熱試料分解システム(CEM, type MDS-2000) 超音波ネブライザー

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問い合せ先

岐阜大学
生命科学総合研究支援センター
機器分析分野
〒501-1193
岐阜県岐阜市柳戸1-1

E-mail:kiki@gifu-u.ac.jp
TEL 058-293-2035