出版物の紹介|岐阜大学 動物園生物学研究センター

書籍「オオサンショウウオを知る 守る そして共に」

 

書籍「広島市安佐動物公園50周年記念 
オオサンショウウオを知る 守る そして共に」

(公益財団法人広島市みどり生きもの協会,2021年9月発行) 

 

開園50周年を記念して,当園のオオサンショウウオに関する研究や保全活動等をまとめた書籍です。本書は,オオサンショウウオの入門書として,安佐動物公園の歴史書として,あるいは動物園の多様な仕事を知る本として,様々な読み方ができると思います。オオサンショウウオの世界,動物園の世界に浸ってください。
(広島市安佐動物公園HP 案内文より)

 

7章に共同研究の内容を少し紹介させていただいています。
(動物繁殖学研究室,動物遺伝学研究室)

 

 

<目次>
はじめに
1章 オオサンショウウオとは
2章 飼育方法
3章 飼育下繁殖への挑戦
4章 飼育下繁殖達成後の活動
5章 継続した野外調査と保全活動
6章 普及啓発への取り組み
7章 共同研究で迫るオオサンショウウオの新知見
  ★屋外飼育下の雌雄オオサンショウウオにおける生殖腺活動の季節性と繁殖活動(楠田哲士)
  ★オオサンショウウオのDNAを用いた性判別法の確立をめざして(松村秀一,久保統生)
8章 動物園にできること
あとがき

 

広島市安佐動物公園のWebサイト
50周年記念誌「オオサンショウウオを知る 守る そして共に」ができました!!のサイト
オオサンショウウオ研究・保全活動記念誌の販売を開始(10/1)のサイト

 

 

 

 

雑誌「生物の科学 遺伝」 2021年9月号(ハシビロコウ 特集)

 

生物の科学 遺伝 2021年9月号
特集「ハシビロコウの生物学と保全」

(エヌ・ティー・エス,2021年9月発行) 

 

【ハシビロコウの過去と今を知って,未来を考える】

独特な容姿や生態が注目され人気のある,動かない鳥「ハシビロコウ」。現在,世界の飼育個体数の約3分の1以上にあたる14羽が日本の動物園で飼育されているが,絶滅危惧種でありながら生き物としてはほとんど研究されておらず,その多くが謎に包まれている。そんな謎の鳥ハシビロコウについて,分類・生態・形態・進化・遺伝・性別・繁殖・飼育・歴史・保全活動・撮影などかつて無い多様な観点から,各分野のエキスパートたちが紹介・解説する。ハシビロコウが好きな一般の方や,生き物・動物園関係の方,またハシビロコウについての貴重な資料として,鳥類や生物系の研究者などにもおすすめの1冊。絶滅危惧種であるハシビロコウの未来について,考えるきっかけになれば幸いです。(エヌ・ティー・エス 案内文より)

 

<目次>
巻頭グラビアT  日本のハシビロコウ 百態
巻頭グラビアU  ウガンダ・ハシビロコウ「世界ふしぎ発見!」取材記
巻頭グラビアV  ウガンダのハシビロコウの生息地

 

【総  論】 ハシビロコウの生物学と保全─特集企画に際して(出版社の許可を得てPDF掲載)
         楠田 哲士(岐阜大学)
【分  類】 ハシビロコウの分類─一科一種の「変わったコウノトリ」はペリカンだった!?
         西海 功(国立科学博物館)
【生  態】 ハシビロコウの生態─湿地における魚食生活
         川上 和人(森林総合研究所 )
【コ ラ ム】 生息地ウガンダで野生のハシビロコウを追う
         山嵜 隆央(テレビマンユニオン)
【形  態】 ハシビロコウの形態─大きなくちばしと長い脚の役割
         川上 和人(森林総合研究所)
【繁  殖】 鳥類におけるさまざまな性判別法とハシビロコウのDNAによる性判別
         吉田 智紀/楠田 哲士/山本 彩織(岐阜大学)/小川 裕子(恩賜上野動物園)
【歴  史】 日本初のハシビロコウ─黎明期の飼育研究への挑戦
         宗近 功(進化生物学研究所)
【飼  育】 上野動物園におけるハシビロコウの飼育の歴史と現在
         葛西 宣宏/永田 裕基(恩賜上野動物園)
【繁  殖】 日本の動物園におけるハシビロコウの産卵事例
       ─千葉市動物公園における産卵記録とその考察
         松本 和人(千葉市農政センター/元 千葉市動物公園)
【飼  育】 ハシビロコウの繁殖に成功したベルギーのペリダイザ動物園を訪ねて
         小松 美和(高知県立のいち動物公園)
【繁  殖】 新しいハシビロコウ展示と繁殖への挑戦─アジア地域での成功を目指して
         佐藤 哲也(神戸どうぶつ王国)
【繁殖生理】 ハシビロコウの飼育下繁殖にむけた繁殖生理解明への挑戦
         金原 弘武/楠田 哲士(岐阜大学)
【保  全】 ウガンダ野生生物保全教育センターにおけるハシビロコウの保全活動
       ─生息地の動物園が果たす役割
         長倉 かすみ(横浜市緑の協会)
【一  般】 日本全国のハシビロコウに会いに─来園者目線で伝えたい,
       ハシビロコウの「いま」と「これから」
         鈴木 詩織(ハシビロコウ愛好家)

 

エヌ・ティー・エスのサイト
Amazonのサイト

 

 

雑誌「生物の科学 遺伝」2021年3月号(動物園・畜産学 特集)


生物の科学 遺伝 2021年3月号
特集「動物園・畜産学の最前線」

(エヌ・ティー・エス,2021年3月発行) 

 

飼育員や獣医師など生き物に関わる仕事を目指す方,現職の方も必読!
動物飼育の総合科学「応用動物科学」を一挙紹介・解説!

 

「応用動物科学」は「畜産学」を基軸に発展・誕生した学問であり,家畜のみならず,動物園動物,野生動物,家庭動物など多様な動物を扱っている。「応用動物科学」は従来の「畜産学」では捉えきれなかった諸問題;動物の飼育環境への配慮,地球環境の保全への貢献等に対し,より幅広く総合的な観点で自由に探究して多様な解決策を見出そうとする「リベラルアーツ」であり,発展途上の学問分野である。本書では「応用動物科学」のなかでも「畜産」と「動物園」を取り上げ,その両者の関わりも紹介する。両者は全く別の分野と捉えられがちだが,どちらも動物飼育の総合科学である。(エヌ・ティー・エス 案内文より)

 

<目次>
総論「応用動物科学」とは
   土井 守(岐阜大学)
1 ニワトリ卵の生物化学─ヒヨコを生み出し,支える栄養成分
   岩澤 淳(岐阜大学)/村井 篤嗣(名古屋大学)
2 動物と草地の科学─放牧による里山の保全と利用
   八代田 真人(岐阜大学)/土井 和也(酪農学園大学)/中嶋 紀覚(岡山県新見市地域おこし協力隊)
3 動物発生工学:体外受精技術を応用したウシの生産─さまざまな技術が融合した家畜生産
   日巻 武裕(岐阜大学)
4 動物の環境生理学─動物の環境応答と体内時計
   大塚 剛司(岐阜大学)
5 応用動物行動学─畜産と動物園におけるアニマルウェルフェアへの取り組み
   二宮 茂(岐阜大学)
6 動物の遺伝学:動物の味覚の遺伝と進化─味覚受容体の塩基配列には環境適応の歴史が反映されている
   松村 秀一(岐阜大学)
7 動物園動物の栄養学─家畜から動物園動物の栄養管理への展開
   八代田 真人/星野 智(岐阜大学)
8 動物園における絶滅危惧種の繁殖学─繁殖生理を調べて飼育に生かす
   楠田 哲士(岐阜大学)
9 動物園に対する畜産学の貢献─野生動物の飼育を実現するための大きな役割
   高見 一利(豊橋総合動植物公園)

 

エヌ・ティー・エスのサイト(冊子版・PDF版の購入ができます)
Amazonのサイト

 

 

書籍「動物園学」

 

「動物園学」
村田浩一・楠田哲士 監訳
(文永堂出版,2011年8月1日発行) 
ISBN:978-4-8300-3234-9

 

2009年に出版された「Zoo Animals: Behaviour, Management and Welfare」(Oxford University Press)の翻訳版。「本書は動物園を体系的にまとめた 1 冊です。膨大な量の動物園に関する知識と技術が網羅されて記載されています。関係者のみならず,広く動物に携わる方々に役立ちます。」(文永堂出版案内文より)。
 
目次は,文永堂出版のサイトへ。

 

 

 多くのセンタースタッフや卒業生が翻訳に参加しています。
  ●楠田 哲士(動物繁殖学研究室) 
  ●八代田真人(動物栄養学研究室) 
  ●下川 優紀(卒業生,東京動物園協会) 
  ●足立 樹 (卒業生,九十九島動植物園) 
  ●松田 綾乃(卒業生)

 

 

書籍「動物園動物管理学」

 

「動物園動物管理学」
村田浩一・楠田哲士 監訳
(文永堂出版,2014年3月10日発行)
ISBN:978-4830032343

 

2010年に出版された「Wild Mammals in Captivity - Principles and Techniques for Zoo Management」(University of Chicago Press)の翻訳版です。「飼育下哺乳類の生物学や行動学に関する最新情報を集めて,現代の動物園でそれらを最大限活用するために編纂された秀逸な書です。動物園関係者,動物園動物に関わる獣医師などに必携の書です。」(文永堂出版案内文より)

 

 目次は,文永堂出版のサイトへ。

 

 多くのセンタースタッフや卒業生が翻訳に参加しています。
  ●楠田 哲士(動物繁殖学研究室)
  ●二宮 茂 (動物管理学研究室) 
  ●八代田真人(動物栄養学研究室)
  ●松村 秀一(動物遺伝学研究室)
  ●足立 樹 (卒業生,九十九島動植物園)
  ●松村亜裕子(卒業生,盛岡市動物公園)
  ●横山 卓志(卒業生,静岡市立日本平動物園)

 

 

書籍「神の鳥ライチョウの生態と保全―日本の宝を未来へつなぐ」

 

「神の鳥ライチョウの生態と保全ー日本の宝を未来へつなぐ」
楠田哲士 編著
(緑書房,2020年12月20日発行)
ISBN:978-4895315791

 

国指定の特別天然記念物であり、絶滅危惧種のニホンライチョウ。古くから日本人に愛されてきた美しい鳥のために,私たちが知るべきこと,できることとは?最前線でライチョウ保全に取り組む専門家たちが「神の鳥」を未来に残す方策と課題を考える。ライチョウの生態と魅力,日本人との関わりの歴史,現状と課題,そして未来について,ライチョウを取り巻く状況を網羅的に知ることができる,ライチョウ本の決定版。各分野の70名を超える専門家が執筆にあたり,わが国で取り組まれている,あるいは挑まれてきた,この鳥についての研究や保全の全体を俯瞰できる内容となっている。ライチョウの研究や保全活動に携わる方はもちろん,登山者や野鳥愛好家など,ライチョウに興味があるすべての方におすすめの一冊。(緑書房の案内文より)

 

 目次は,緑書房のサイトへ。

 

●本書の売上の一部は動物園生物学研究センターを通じ,ニホンライチョウの保全にかかわる研究や活動に活用されます。