大学と動物園の研究連携を進めます

動物園生物学研究センター(Zoo Biology Research Center)

 

動物園生物学研究センター(ZRC)は,岐阜大学技術交流研究会助成を受けて,岐阜大学応用生物科学部 生産環境科学課程 応用動物科学コースの教員・学生有志の活動拠点として,2017年7月に発足しました。また,センターの学生部会が,学生有志により2021年4月14日に発足しています。当センターは,動物園生物学分野の発展を目指す研究・教育推進ネットワークです。

 

岐阜大学の応用動物科学コースには,動物園等の動物を研究対象とする教員も多く,卒業論文・修士論文・博士論文などで学生が研究に取り組む例も増えてきています。また,動物園・水族館に就職して,飼育・繁殖や保全の最前線で活躍している卒業生がたくさんいます。すでに個別に実施されている研究や人的なネットワークをベースにしながら,分野間や組織間の有機的な連携を進めて,情報発信にも努めることで,動物園等のさらなる発展や希少種保全・生物多様性保全のさらなる推進,そしてそれを支える人材育成等に少しでも貢献できればと考えています。

 

センターには,動物園水族館動物を対象とした調査研究や動物園・水族館に関連する活動を行う教員と学生,そして動物園・水族館へ就職した卒業生が所属します。また,研究室配属前の学生やセンターに関心のある学生は学生部会に所属します。現在のところ,動物繁殖学研究室,動物栄養学研究室,動物管理学研究室,動物遺伝学研究室,動物ゲノム多様性学研究室,比較生化学研究室がセンターの活動に参加しています。

 

学生の正式な所属または入学先は,岐阜大学応用生物科学部 生産環境科学課程(応用動物科学コース)および大学院自然科学技術研究科 生物生産環境科学専攻 応用動物科学領域となります。学部3年生の研究室分属希望者や他大学からの大学院進学希望者,3年次編入希望者は,各種入学案内や応用動物科学コースのHP,各部門(各研究室)のHPなどを確認してください。

 

各部門の研究成果は,次のような研究会や学会,シンポジウム等で発表しています(今後の予定含む)。

 

 ●野生動物保全繁殖研究会(2017年発足) … 主に動物園動物生理学部門
 ●飼育野生動物栄養研究会(2018年発足) … 主に動物園動物栄養学部門
 ●動物の行動と管理学会(2019年発足)  … 主に動物園動物行動学部門
 ●日本野生動物医学会
 ●ライチョウ会議    など

 

 

 

【補足】
学外の研究者や動物園水族館との連携のため,繁殖分野については,岐阜大学技術交流研究会助成を受けて,動物園水族館繁殖研究アライアンス(ZARAS)を発足しています。当センターは,その学内拠点として位置づけています。動物園・水族館と「希少動物の保全繁殖活動の一層の発展・促進に寄与すること」を目的として,日本動物園水族館協会生物多様性委員会との連携をさらに強化します。2021年4月1日,「公益社団法人日本動物園水族館協会と動物園水族館繁殖研究アライアンスとの配偶子バンク事業の提携に関する基本協定書」を締結しました。

 

 

 

ご寄付のお願い

 

動物園生物学研究センターの活動にご賛同いただける個人や企業様からのご支援・ご寄付をお待ちしています!
国立大学法人の運営は,国からの予算やそれに伴う教員数の毎年の削減により,非常に厳しい状況にあります。研究費の削減も著しく外部資金がなくては持続的な研究を進めることができない状況にあります。皆様からのご支援は,センターの活動資金(主に教育・研究費)としてたいせつに使わせていただきます。寄付先の研究室(部門や教員等)や大まかな使途をご指定いただくことも可能です。各研究室の教員へご連絡ください。

 

連絡先不明な場合やご相談は,  までお願いします。各スタッフにお取次ぎします。手続き方法をお知らせしますので,お気軽にご連絡いただけると幸いです。

 

様式(寄附申込書)は,こちら。事前に上記メールアドレスまでご連絡ください。

 

 

これまでに下記の皆様からご支援をいただきました。改めて感謝申し上げます。

 

 ●学術研究助成(寄附金)(岐阜大学事務部を通して手続きさせていただきます。日付は学内承認日)
   2016/8/10 YY様  30,000円 : 動物園動物の繁殖研究
   2019/9/16 DF様  20,000円 : ニホンイシガメの研究 
   2021/4/14 MM様 119,900円 : 希少野生動物の保全繁殖研究
   2021/5/10 緑書房様(書籍「神の鳥ライチョウの生態と保全」の売り上げより) 
             225,203円 : ニホンライチョウの保全にかかわる研究と活動

 

 ●第19回ライチョウ会議ぎふ大会(2020)への協賛(開催経費)
   日本野鳥の会岐阜 様         100,000円
   野生動物救護獣医師協会岐阜県支部 様 100,000円
   ライチョウ基金 様          250,000円
   テクノ中部 様            100,000円
   岐阜県獣医師会開業部会 様      100,000円

 

 ●資料の寄贈
   2012/3/30 小林登美子様,小林桂株式会社
         「THE EGGS OF JAPANESE BIRDS」Vol.1-16(1932-1940)60セット
         たいへん貴重な資料ですので,博物館や動物園にも寄贈させていただいています。

 

 

 

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