nanten2.jpg NANTEN24-m millimeter/sub-millimeter radio telescope alma.jpg ALMAAtacama Large Millimeter/submillimeter Array nro45m.jpg NRO45Nobeyama 45-m radio telescope aste.jpg ASTEAtacama Submillimeter Telescope Experiment 29814106593_dacc5454e4_c.jpg CTACherenkov Telescope Array (Credit: Gabriel Pérez Diaz, IAC / Marc-André Besel, CTAO) gifu11m.jpg Gifu University's 11-m radio telescope

News&Topics

2022年7月15日

【研究費採択】2022年度国立天文台大学支援経費

2022年度国立天文台大学支援経費「超新星残骸の多波長解析研究拠点の構築: 宇宙線の起源解明に挑む (研究代表者: 佐野栄俊)」が採択されました。

2022年5月26日

【論文受理】超新星残骸 SN 1006 に付随する星間ガスの精密定量

主著論文「An Expanding Shell of Neutral Hydrogen Associated with SN 1006: Hints for the Single-Degenerate Origin and Faint Hadronic Gamma-Rays」が、The Astrophysical Journal 誌に受理されました。

2022年4月1日

【着任】岐阜大学 助教

国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学のテニュアトラック助教として着任しました。

過去のニュースは  
 

Motivation

課題は、「星の一生」を理解することにある

 夜空に煌めく星にも生と死があり、数千万年から百億年という長い生涯をかけて循環しています。星間空間中の水素ガスが集まって星が作られると、星内部では炭素や酸素などの元素が合成されます。一生の最期には形成された元素を放出し、それが新しい星の「種」となるのです。
 私たちの体を構成する元素も、この輪廻のなかで生み出された、という事実を知ったのは、私が中学生の時でした。時間も空間のスケールも異なる宇宙と私たちが、目に見えなくても確実に繋がっていることに、身震いを覚えた記憶があります。「自分の人生のすべてを懸けて、この繋がりの一端でも解明できたら、どんなに素晴らしいことだろう」。そう思ったのが、この研究者の道を志したきっかけでした。現在私は、星の一生の未解明部分のひとつである「星の消滅の現場(超新星残骸)」の研究を進めています。

 
星の一生と物質のリサイクル(福井康雄 著「大宇宙の誕生」より)。
 

Research Interest

多波長解析で探る超新星残骸の素顔

 近年、複雑な天文現象を理解する手法として、2つ以上の観測波長データを組み合わせた解析(多波長解析)が注目されています。これは、観測波長ごとに捉えられる物理現象が異なることを利用して、ひとつの天文現象を多角的に分析する試みです。例えば波長 2.6 mm の電波では、星の元になる水素分子ガス雲 (−263度) を捉えられますが、エックス線では1000万度のプラズマや宇宙線電子からの放射を検出できます。
 超新星残骸 (※1) は、電波からガンマ線までほぼ全ての波長で明るく輝くため、多波長解析に適した天文現象です (図1)。私は、従来ほとんど行われてこなかった、電波とエックス線やガンマ線データの組み合わせに着目し、宇宙物理学100年来の謎である、宇宙線の起源とその加速機構を探る研究を進めています。

※1: 星の一生の最期の爆発で作られる高温の膨張ガス球。
   毎秒1万㎞の衝撃波や重元素放出、粒子加速などを伴って、宇宙空間に多大な影響を与える。

多波長観測で明らかになった超新星残骸 RCW 86 の素顔。

 

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