他グループの証明

現在、細孔性錯体に関する論文を執筆中です。

このテーマは、学生時代から関わっていて、この分野で書くのは、
これで最後かと思っています、おそらく。
類似の文献を調べているときに、ビックリすることがありました。

10年前に、
ある細孔性錯体が、イソプロピルアルコールを取り込む際、
下のように、細孔が歪み収縮する中間過程を経ることを、発見しました。

無事、論文(Angew. Chem. 2007, 6662)で公表されたのですが、
「本当に正しい実験結果なのか?」
と、イマイチ、自信がもてませんでした。

でも、5年後に、
米国研究グループが、この現象を、
下のように、計算で証明していました(J. Am. Chem. Soc. 2012, 4207)。

うれしいことです。

現在進行中の、一次元鎖錯体の研究でも、
誰かに影響を与えるような発見をしたいものです。

2018年03月20日