初期研修での当科実習内容は以下の通りです。
外来初診患者の予診を取ってもらいます。
予診終了後は、初診担当医の前で予診内容についてプレゼンテーションを行ってもらいます。
予診内容を基に予診担当者なりの診断をつけてもらうとともに、予診を担当しなかった研修医はプレゼンテーションを基に自分なりの診断と、診断に足りない情報は何かということを考察してもらいます。
初診担当医は予診を基に初診患者を診察します。
予診で尋ねていない内容や、さらに深く尋ねるべきところなどを中心に診察を進めます。
診察後は予診担当の研修医や、その他の医師に対して診断やその根拠などに関して、簡単な説明や質疑を行っています。
総合病院ならではの分野です。
他科入院中の患者の精神状態に関して診察依頼があります。
せん妄や身体疾患中の抑うつ状態、もともと何らかの精神障害を持つ患者のフォローなど内容は多岐に渡ります。
病棟ですでに何らかの問題が発生して当科に依頼が来る場合がほとんどですので、依頼元の主治医と病棟スタッフとの円滑なコミュニケーションが必要とされます。
この分野に関しても、初診担当医に先立ち診察を行ってもらいます。
初期卒後、臨床研修制度で経験しなくてはいけないとされている疾患(統合失調症、気分障害、認知症)を持つ患者の副主治医として病棟での診療をしてもらいます。
また研修期間中に入院があった場合には、その患者に関しても副主治医として診療に当たってもらいます。
精神科医療に関して4週間にわたり1〜2時間程度のレクチャーを行っています。
現在行っているレクチャーとしては、
「依存性・心因性精神疾患」
「精神保健福祉法、薬物療法」
「統合失調症、精神療法」
「気分障害」
「総合病院精神医学」
「精神疾患の診断と治療(総論)」
「児童青年精神医学」
「老年精神医学、司法精神医学」
「外因性精神疾患」
「隔離・拘束体験」
「神経症」
「パーソナリティー障害」の計12レクチャーがあります。