ご挨拶
高度な医学知識とともに、社会にも貢献できる病理学教室として、国際水準を維持しつつ、地域の知的研究拠点となることを目指します。
腫瘍病理学教室 教授 原 明
<研究体制>
- 研究対象を病理学を背景とした広い視野で見据え、研究に対するモチベーションを高く維持するため、研究テーマの方向性は何よりも研究者の興味を優先します。
- 教室の伝統的な主要テーマである、腫瘍の発生から予防までの病理学的研究体制を維持するとともに、再生医療、幹細胞医学にも関連した新規病理学分野を開拓します。
- 臨床系講座からの大学院生を積極的に受け入れ、基礎的な研究のみならず、臨床材料を対象とした臨床応用研究を推進します。
<教育体制>
- 研究指向の高い、国際水準の知識を有する大学院生を育成し積極的に海外研究機関と交流します。
- 病理学の基礎として人体病理(診断病理)を重視し、病院病理部と連携した上で地域医療に貢献できる病理医を育てます。
- 学部学生には、教員自らが手本となって、母校、岐阜大学を愛する心を育てたいと思います。
<教室運営>
- 単独分野での独立した研究体制には限界があるため、大学内での複数分野との協力体制を積極的に図ります。マンパワーが不足する地方大学が国際水準の医療、研究レベルを維持し生き残って行くには、分野を越えた横断的なつながりが最強の武器になると考えます。
- 平成20年4月1日より「医療法施行令の一部を改正する政令」および厚生労働省令により、病理診断科が医業に関して広告できる診療標榜科名となりました。今後、病理診断業務の医療、社会に果たす責任がこれまで以上に増してゆくと考えられます。病理専門医が病理診断をしている地域中核医療機関は、高い診療精度を有する高度専門医療機関として周知されることとなり、それに対応し得る病理専門医、細胞診専門医の育成に力を入れます。
- 2018年4月より始まった日本専門医機構が認定する、19の基本診療科からなる専門医制度の病理専門医として、附属病院病理部と一体となって病理診断業務に取り組みます。また、日本病理学会に準拠した病理専門研修プログラムに沿って、若手病理医の育成に努めます。