今年はどう生きる? (040119)
気がついたら昨年の3月から更新が滞っておりました。楽しみにしていただいている人はほとんどいないでしょうが、申し訳ありません。
おいらは、出身が石川県なので、昨年は、ニューヨークヤンキースに移籍した松井秀喜選手にくぎ付けになっていました。石川県には、新たに BS を契約した人が多かったに違いありません。機械や世の中に取り残された感のあるおいらの実家にもいつの間にか、BS が導入されていたぐらいです。
それはともかく、昨年末に NHK で組まれた松井秀喜選手の特集「松井秀喜 ベースボールの神様に抱かれて」は、驚くべき内容でした。作家である伊集院静氏との対談で、松井選手は中学2年生以来、人の悪口を言ったことがないというのです。にわかには信じられない思いでしたが、思い当たることがありました。
松井選手が高校3年生の夏、最後の甲子園に出場した時のことです。伝説ともなった、5打席連続敬遠。出塁ランナーがいなくても敬遠された打席ですら、彼は黙々とボール球を見逃し、平然と1塁へと向かったのです。結局、彼の母校はその試合で敗れ、彼の高校野球生活は終わりを告げました。
相手高校の作戦に非難が集中し、大きな社会問題となったことを覚えています。おいらも憤りを感じていましたから、松井選手がどのような対応をするか、ある意味、興味深くニュースを見ていました。でも、物足りないぐらいに彼は静かに、あれも作戦です、と批判する発言を引き出したいマスコミをかわしていました。松井選手の味方が大半だったはずなのに。
悪口を言ったことがないというのは本当にちがいない、今はそう確信しています。だから彼はあれほどのオーラを示すのでしょう。ひるがえって自分の周りで耳をそばだてれば、悪口、陰口の類いがすぐに聞こえてきます。そして、おいら自身、不覚にも言ってしまうことがあります。悪口を言わないこと、これがどれほど大変なことか、常人にはわかると思います。ですから、今年は少なくとも陰口は言わない、言いたいことがあれば直接本人に言う、これを自分に課したいと思います。松井選手のようなオーラを少しでも自分の身につけたいですから。
松井讃歌のようになってしまいました。松井選手のファンでない方、ごめんなさい。