プロフィール
1998.9.2更新
プロフィール
さすがにこのページの更新をさぼりすぎた感じですね。今日は1998年9月2日、この前から2年近くたちました。
1997年度から、教育学部の一年生対象の「情報教育1」を担当しています。真打ちは
附属カリキュラム開発センター
の村瀬康一郎先生にご担当いただき、たのもしいTAのお二人とともに月曜2限、4人でがんばってます。おかげで「教育学部・情報教育テキスト」の1のレベルだけは、何とか修得に至りました(忘れちゃいけない、わたしの専属家庭教師であるところの夫にも深く感謝)。
それにしても学生には驚きます。去年は絶対初心者の子がデスクトップのアイコンの動かし方を習うと、もう何人かはすぐにそれをチョウチョやハート、星のかたちに嬉しそうに並び替えてました。頭の固い私にはぜったいできなかったことです。今年は、教える側も教わる側も慣れてきて、かなりハードに飛ばしていく授業にも自分たちで予習・復習して対応するという天晴れな姿勢がみられます。基礎だけは教えて、あとの実践は自分たちの自助努力でやらせる、という方針は誤っていなかった。学生の主体性もめばえてます(「亀岡先生」の頼りなさを見ると、学生は自助努力の必要性に気づきます)。とにかく、若い子は柔軟ですね。
研究者としてのインターネット利用も、私にとっては実りの多いものでした。私の中では文学研究が、
インターネット
、そして
フェミニズム
、また情報教育、それからまた
小学校国語の教材研究
などとこれまで以上につながってくるようで、また
リンク集
などを通しての異分野の研究者の成果との接触も貴重でした。
インターネットの理念等については、
VWW
の福島比呂子さん、そして東北大学の
後藤斉さん
から折にふれさまざまに貴重なご教示をいただきました(お名前はレディ・ファースト)。それらをふまえて、いずれ、
「インターネットについてのリンク集」
は時期を見てまた別のかたちに改訂するつもりです。
専門の近現代文学の領域も、かなりホームページが増えてきました。
リンク集
自体も、状況に合わせて大改訂が必要です。が、時間がかかりそうなので、当分はこのままで。
ラフカディオ・ハーン関連のページは、作っていてなかなか勉強になりました。
「日本の庭−『知られざる日本の面影』より−」
は画像が重すぎて大学サイト以外の友人たちからはかなりクレームがつきました(今回の改訂版は少しは軽くなっているはずです)。技術的な問題についていろいろと助言をくださった
Steve Trusselさん
、
それから英語の表現のチェックをしてくださった
Scott Brownさん
ほかの皆さんに感謝します。フランクで親切なお二人からはインターネット空間でのボランティア性というか、できる範囲での助力は惜しまないというありかたを実感しました。
それから、小中高、そして大学院時代の友人たちとのメールのやりとりも少しずつふえてきました。今のところ尾山台中学校の友人だけが空白ですが。ともあれ、21世紀にむけての情報社会の進展の波の中に同時代人としていあわせるというスリリングな状況の意味を自分なりに噛みしめつつ、これからもさまざまなかたちでのインターネット上の出会いがあることを願っています。
* * * * *
ホームページの開設から5カ月たちましたが、いまだ1ヶ月前に書いたコンピ ュータ絶対初心者の域におります。全体像を理解せず、そのつど必要に応じてひ とからその機能のやり方だけ教わる、という場当たり的学習の限界でしょう。で も、なかなかまとまった時間がとれない・・・・・・。
というわけで、中高年層のコンピュータ理解(あるいは不理解)についてのデ ータだけは惜しみなく提供できますので、認知論などの領域で具体的な症例をお 探しの方はどうぞお申し出ください。
リンクリストなどを作っていると、だんだんと専門領域ごとのホームページの 特徴がみえてきました。特にテキストファイルの充実には目を見張るものがあり ます。同時に、リンク集なども数が膨大になってくると、これまたすごい。各ホ ームページごとにどうこれを料理しているか、興味深くみています。
さて、今回「リンク集」に新設した「
文学フィールドワーク
」は文学とトポスという志向性にそって集めていく予定です。データが更新 され移り変わっていくのは、まさにWWWならではでしょう。
だいたいごらんいただければおわかりと思いますが、私のページは研究テーマ 上からも、国文学という領域をはなれたさまざまなみなさんにみていただければ 、と思っています。今のままではまだちょっと練れていませんが、文学あるいは 文学研究という領域がいろいろな方の眼に触れて、忌憚ないご意見がいただける ことをめざしています。
私の専攻する近現代日本文学の領域のホームページについては、できるか ぎりリンクしていきたいと思っています。新規に立ち上げられた方は、どうぞぜ ひご連絡ください。(以上 1996.10.26)
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さて、私の研究領域の詳細は「
研究テーマ
」をご覧ください。
もともと研究のモチーフのひとつに<母性>というイメージがあったため、フ ェミニズム理論の有効性は実感していました。加えてここ数年は、女性・研究者 ・勤務・DI・育児、そこから派生した保育所の問題、小学校の問題、それに加 えて女子学生の就職難の問題エトセトラで自分のいる状況そのものがフェミニズ ム的問題のうきしずむバーミューダ・トライアングル(ちょっと古いかな)化しており、いやおうなしにこれに向き合わざるを得ません。
ともあれ、女・こどもという領域は男社会のなかのゲットーではなく、男性も 含めての現代の社会全般に関わる問題である、というのが、さしあたってのわた しのフェミニズムに関する立場です。
大学の講義では、ここ五年間ほどは文学史を中心に据えています。ここでの< 近代>という概念を、自分のなかで明確にし、学生に伝えるにあたっても、上記 のスタンスはわたしにとってはとても有効でした。
ところで、私は教育学部に籍を置いていることもあって、教える−教わる と いうことに興味をもっています。
これまたこどもの問題として考えるのですが、教わるときには、人間は白紙の 状態でいるのではなく、自分の乏しい手持ちの枠でなんとか対象をとらえようと するものではないでしょうか(これについては、いぜん
小学校教材をあつかった論
でその具体例を考えてみましたので、ぜひご意見をお待ちしています)。と ころが往々にしてこの枠が、理解のための最大の障碍になったりするわけですね 。
こういう考え方は、私自身がインターネットに悪戦苦闘していた時の状態にも ぴったり当てはまっていました。自動車教習所以来のたいへんつらかったこの< 教える−教わる>体験(教える方も大変だったと思います、感謝。)は、あらた めて私にどうやったら効率的に、的確に、苦痛なしに、教え、教わることができ るのかの方法論を知りたいという思いをかきたてます。
それではどうぞ、ごゆっくり私のホームページをご覧ください。
履歴
お茶の水女子大学文教育学部文学科卒業
東京大学大学院人文科学研究科博士課程 単位取得退学
岐阜大学教育学部助教授(1985年4月〜2001年2月)
岐阜大学教育学部教授(2001年3月〜)
since 1996.6
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