動物部門
美濃加茂農場
飛騨牛繁殖研修事業
飛騨牛繁殖研修事業は、岐阜大学応用生物科学部付属岐阜フィールド科学教育研究センターの美濃加茂農場において、岐阜県およびJA全農ぎふと協同で取り組む事業です。 本事業では、岐阜大学、岐阜県、JA全農ぎふが産官学一体となってそれぞれの特色を生かし、繁殖農家の担い手を育て、近年減少傾向にある岐阜県内飛騨牛生産の現場における、新たな繁殖農家の就農者獲得を目指します。 これにより岐阜県内における飛騨牛生産システムの強化と、地域の活性化を図ります。
研修生の受け入れ
飛騨牛は岐阜県内の畜産業を支える重要な役割を果たしていますが、現在、就農者の高齢化や担い手不足が原因で、飛騨牛の頭数そのものが減少し続けています。 これを食い止めるために、新たな肉用牛農家を増やすことが求められますが、新規就農には様々なハードルがあるため、希望者がいてもなかなか就農への一歩が踏み出せません。 美濃加茂農場での研修事業は、そうした就農希望者を支援するための研修施設としての機能を果たします。 研修では産官学の特色を生かし、JA全農ぎふの所有する最大180頭の肉牛を用い、岐阜大学教員や関係者による肉牛の適切な飼養管理技術の教育、そして研修終了時には就農までの徹底したサポートが岐阜県から受けられます。
臭気モニタリング
飛騨牛繁殖研修事業では、美濃加茂農場の新牛舎2棟を用いて、最大180頭の肉牛が飼育されるため、大量の堆肥が出ることが予想されます。
そのため、堆肥から出る臭気の原因であるアンモニアのモニタリングを行い、ホームページ上で公開します。
美濃加茂農場臭気モニタリングデータについて
教育研究について
美濃加茂農場には黒毛和種の肉牛に加え、豊かな自然が豊富にあることから、岐阜大学応用生物科学部の様々な教育研究に利用されています。 また、他学部の教育利用や近隣の住民の方々への公開講座、そして園児、特別支援学校の方々への教育活動も行なっています。
授業科目
- フィールド科学基礎実習(応用生物科学部生産環境科学課程)
- 食品生命科学実習Ⅰ(応用生物科学部応用生命科学課程)
- 植物科学実験実習Ⅰ(生産環境科学課程応用植物科学コース)
- 牧場実習(生産環境科学課程応用動物科学コース)
- 動物行動管理学実験実習(生産環境科学課程応用動物科学コース)
- 牧場実習(応用生物科学共同獣医学科)
研究活動
- フィールド科学教育の開発
- 作物の機能開発と管理に関する研究
- 動物の繁殖・飼育・保護・管理に関する研究
地域への取り組み
農機具取り扱いに関する教育、肉牛を用いた動物系公開講座、筍掘り、牧場見学、職業体験など
所在地
圃場・建物
多目的牛舎
哺乳牛舎
堆肥舎
圃場
放牧地
実習
人工授精
牛引き
給餌
体尺測定
エコー検査
体重測定
対外活動
園児による牛の写生
筍掘り