トップNEWS長良高等学校1年生を対象とした出前講義を行いました。

NEWS

長良高等学校1年生を対象とした出前講義を行いました。

2012/06/22

 平成24年6月13日(水)に長良高等学校の1年生401名を対象とした出前講義を実施しました。
 
 応用生物科学研究科修士課程1年の杉本美貴さんは白衣姿で登場し、「酸性土壌に強い植物を作るために」と題し講義を行いました。講義の前半では、酸性土壌において植物が生育阻害を受ける原理を説明したのち、遺伝子組み換え技術を用いた酸性土壌耐性植物の創出を目指し行っている研究について説明しました。進路選択については、中学生時代に遺伝子組み換え技術を用いて作成された青いバラを見たことで理科に強く興味を持ったことなどを紹介しました。最後に、「将来の自分を思い描いて、そうなるためにはどんな情報が必要なのかを考えて行動して。」と伝えました。
 連合農学研究科博士課程3年の張文梅さんは、「JA出資農業生産法人の役割に関する研究と留学生活」と題し講義を行いました。講義の前半では、日本農業において少子高齢化に伴い農業を担う人材の不足が深刻化している現状を紹介したのち、新しく登場した農業生産法人の地域農業の振興に果たす役割と効果に関する実証的研究について紹介しました。後半では、留学に至った経緯や留学して感じたこと、日本と中国の違いなどを話し、「どの道でも成功する可能性がある。選んだ道を後悔しないで進んで。」とメッセージを送りました。
 連合農学研究科特別協力研究員の近藤勇介さんは、「研究者の紆余曲折な半生と昼間飛ぶ蛾」と題し講義を行いました。講義の前半では、ガとチョウの違いについて紹介した後、昼行性のガでは、オスがメスを探し当てる際に、視覚とフェロモンのどちらを利用しているのか、また何を認識しているのかについて、風洞とガの標本を用いた実験により得られたデータを交えながら説明しました。後半では、挫折を経験しながらも興味のあることを続けてきたこれまでを振り返り、「失敗しても挫けないで。根気よく続けて。」と伝えました。
 
 講義作りでは、どうすれば専門知識のない高校生にわかりやすく伝えられるかを考えながら、スライドや話す言葉の細部にまで注意を払い修正を重ねていきました。講義を行った3名は、今回の経験を通して聞き手に合わせたプレゼンテーションの大切さを改めて学ぶことができたようです。

出前講義についてはこちら

NEWS LETTER
人材バンク
カモミールカフェ
カモミールネット
相談窓口