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[長良イベント]

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長良イベントの詳細(英語?) (パスワードが必要)

論文:Phisical Review Letters Vol.87 No.21 212502 [ PRL online]

"長良"って何?[まだ英語です]

イベントの紹介

 このイベント(事象)は、大学院生の岩田陽助によって2001年1月18日に発見されました。 写真乾板のもっとも下流側のプレートでした(詳しくはE373)。
 図中のAとBと書いてある飛跡は、それぞれダブルハイパー核とその崩壊の娘の(シングル)ハイパー核です。 Cと書いてあるのは、その止まっているところでプラスの電気を帯びた原子核にマイナスの電気の粒子が吸 収されて核を壊していること、また、図の中で点々となっている飛跡の濃さの移り変わりから、 π-(パイマイナス)であると分かりました。止まるまでの飛跡の長さは、13mm以上ありま した。Dと書いてある飛跡の粒子は、写真乾板の外に出てしまいましたが、そこにおいてあったファイバーの ブロックの中で止まっていて、πではなく陽子かそれより重い粒子であることが分かりました。
 ダブルハイパー核は、30年以上前に1例、10年前に1例(詳しくは
E176) の検出の報告があり、我々も昨年1例検出しました。 しかし、どういうダブルハイパー核であるかを一つにきめることができませんでした。この長良イベントは、 誰が見ても順を追って壊れる様子が判断できるほどきれいに飛跡が残っていたため、次のようにどういうことが 起こったのかを一つに決めることができました。
1) Ξ- + 12C ==> 6ΛΛHe + 3H + 4He
2) 6ΛΛHe ==> 5ΛHe + 1H + π-
3) 5ΛHe ==> AH + A'H + neutron(s).


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