Topics
- 国際会議にてThe Best Poster Award (最優秀ポスター賞) および Frank and Mary Loewus Student Travel Award (学生トラベル賞) 受賞! (2011年12月)
- イチゴの成分研究が新聞で紹介されました! (2011年3月)
- 石原秀晴先生退職記念式典 (2007年6月)
- 『機器分析ナビ』 (化学同人) 発刊! (2007年6月)
- 研究内容がChemical Engineering NEWSに取り上げられました! (2001年8月)
■ 国際会議にてThe Best Poster Award (最優秀ポスター賞) および Frank and Mary Loewus Student Travel Award (学生トラベル賞) 受賞! (2011年12月)
■ イチゴの成分研究とジェラートの紹介 (2011年3月)
中日新聞社、毎日新聞社許諾済・岐阜新聞社提供
■ 石原秀晴先生退職記念式典 (2007年6月)
■ 『機器分析ナビ』発刊! (2006年8月)
これまでの機器分析の教科書は類似な分析法ごとに分析機器が分類されて、詳細な解説がなされるものが主流でした。それらの機器分析の本に従えば、個々の分析法の短所・長所を理解した上で材料に適した分析手法の選択または開発することが研究者の腕の見せ所ということになります。しかし、分析を専門としない研究者や学生にとっては、非常に多種多様な個々の機器分析法の全てを理解するには多くの時間と労力がかかりすぎると思われます。もっと短時間で機器分析を概観でき、大まかでよいから材料分析の道しるべになるべき本がないでしょうか。一方で、産業界で使われる多くの材料は日本工業規格(JIS)に従った分析手法及び分析機器の通則が整っています。すなわち、開発すべき材料が決まれば、JISによって決められた分析法を用いればよいことになります。しかし、実際のところは新規な材料の機能評価や分析にはJIS法をそのまま適用できないことが多くなっています。大企業に限らずベンチャー企業が独自の技術を活かした新しい製品や新規材料作りに取り組んでいる現在、技術者・経営者は目的に応じて使える分析をすばやく判断することが開発成功の鍵であり、大きな利潤に結びつくと考えています。
本書は、上記のような研究者・技術者・学生に向けて機器分析の概略を短時間で理解してもらうこと、また、機器分析のガイドやナビとして使っていただくことを想定しています。すなわち、分析対象別から多様な分析機器を一覧できることです。そのため、これまでの機器分析の書にはみられない分類と構成になっています。また、すべての材料を網羅するために分析対象別の分類の項目を多くすることはせずに、材料分析で最も頻度が高いと考えられるナノからマイクロ領域に渡る観察、構造解析、組成・状態分析、粒子分析、さらに、有機化合物分析、溶液分析の6つに絞りました。
本書の解説内容は分析機器としての初歩的なものであるため、実際の分析を行う場合にはさらに専門的な機器分析書またはマニュアルが必ず必要になります。そのときには、各分類に示した参考文献をご参照ください。また、各項に示したフローチャートや分類法は必ずしも唯一無二ではありません。読者は、機器分析や分析機器をマスターするにしたがって、それから派生する方法や独自の新しい分類法を構築して実践することになることでしょう。
最後に、本書は東海地区の国立大学法人の機器・分析センター専任教員が主に執筆しています。機器分析を専門にしている教職員として、常に接している大学生・大学院生・企業で第一線におられる開発者の方々のみならず専門が異なる初心者の方でもすぐに分かる内容にするよう心がけました。本書に掲載したほとんどの分析機器は、国立大学法人の機器・分析センターなどに設置してある一般的な分析機器です。本書をご一読後、機器測定に興味を持っていただき、全国の国立大学法人の機器・分析センターの装置を積極的に利用していただければ幸いです。
服部敏明・纐纈 守・川口 健・吉野明広
■ 研究内容がChemical Engineering NEWSに取り上げられました! (2001年8月)
研究内容がアメリカ化学会会報誌Chemical & Engineering NEWSに取り上げられました!