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更新情報
2022.4.01. 集合写真を追加しました
2022.3.25. 参加者情報を更新しました
2022.3.23. final サーキュラーを回覧しました
2022.3.22. プログラムを掲載しました
2022.3.11. 招待講演者の講演タイトルを掲載しました
2022.2.25. 1st サーキュラー, ウェブページを公開しました
集合写真
研究会開催の主旨
超新星残骸は、衝撃波層の形成や重元素供給、宇宙線加速をともなって、星間物質や銀河の進化に多大な影響を与えます。最近の研究で、超新星残骸周りの星間物質の非均一性が、さまざまな高エネルギー物理過程を理解する上で本質的であることが明らかになってきました。例えば高密度星間雲は衝撃波侵食を耐え抜くことで、宇宙線陽子起源のガンマ線放射や磁場乱流増幅を引き起こし、超新星残骸の非対称性にも影響します。高精度エックス線分光観測からは、不均一に分布する星周物質の存在や、低温星間雲との相互作用を介した放射が捉えられつつあります。磁気流体力学計算の躍進は、衝撃波と粒状星間媒質の衝突という新しい視点を提供し、数値計算と観測結果の直接的な比較を可能にしました。
観測・理論研究者が一同に会し、超新星残骸における最新成果を共有し議論する場を定期的に設けることは、真理の探究はもとより研究コミュニティの持続的発展の観点からも極めて重要です。世界的にも厳しい状況が続く中、今年もオンラインによる遠隔開催とする運びとなりました。本研究会が、研究者間での有意義な意見交換の場となり、超新星残骸の本質を探究する一助となれば幸いです。
開催日
2022年3月28日(月)–29日(火)
開催形式
zoom を用いたオンライン遠隔開催
SOC
佐野栄俊(国立天文台)
馬場 彩(東京大学)
山崎 了(青山学院大学)
井上剛志(甲南大学)
福井康雄(名古屋大学)
問い合わせ先
hsano [at] gifu-u.ac.jp ( [at] --> @)
Acknowledgement
This workshop was supported by JSPS KAKENHI Grant Number JP21H01136 (Grant-in-Aid for Scientific Research (B), "Cosmic-ray acceleration in supernova remnants revealed by ALMA", PI: Hidetoshi Sano).
Image credit
1. Gamma-ray map of RX J1713.7-3946 superposed on the ISM proton contours (Fukui et al. 2021, ApJ, 915, 84) ADS .
2. Tycho's supernova remnant (Credit: X-ray: NASA/CXC/RIKEN & GSFC/T. Sato et al.; Optical: DSS).
3. The youngest SNR G1.9+0.3 (Credit: X-ray: NASA/CXC/NCSU/S.Reynolds; Radio: NSF/NRAO/VLA/Cambridge/D.Green et al.).
4. ALMA CO result of the LMC SNR N63A (Sano et al. 2019, ApJ, 873, 40) ADS .
5. 3D MHD simulation of the SNR shocks propagating into the inhomogeneous ISM (Shimoda et al. 2015, ApJ, 803, 98) ADS .
6. Numerical simulations of SNR event in the cloudy ISM (Slavin et al. 2017, ApJ, 846, 77) ADS
7. Neutral iron line in the SNR IC 443 (Image: neutral iron, Contours: CO, Nobukawa et al. 2019, PASJ, 71, 115) ADS .
8. XMM-Newton RGS spectrum toward the SNR Cygnus Loop (Uchida et al. 2019, ApJ, 871, 234)ADS .