3. Python スクリプトによるプロット

次に、自分で関数を設定すること無く、 Python スクリプトによってグラフを作成できる、より簡単な方法を紹介する。

QtiPlot はデフォルトで muParser および Python でスクリプト操作を行うことが出来る。

3.1. 使用するスクリプトファイル

  • log_plot.py :
    datファイルを読んで log_plot を出力する
  • kratky.py :
    datファイルを読んで kratky_plot を出力する

3.2. スクリプトの実行方法

最初に、リゾチウムの散乱曲線のlogプロットから作成する。

まず、スクリプト言語の設定をする。

Scripting ‣ Scripting language... を選択する。

../_images/k.input0.png

muParser ‣ Python にする。

../_images/k.input0.5.png

続いて、 ウィンドウ ‣ Script Window を選択する。

../_images/k.input1.png

ファイル ‣ Open でファイルを開く。

../_images/k.input2.png

ソフトの log_plot.py を選択し、 QtiPlotScript Window が起動される。

../_images/k.input3.png

すると、Script Window に図のように書き込まれる。

../_images/k.input4.png

ここで、 nstart はデータの読み始め行を示し、 nend は読み終え行を示す。データに応じて変更する。

../_images/k.input5.png

最後に、 Execute ‣ Execute All を選択し、スクリプトを実行する。

../_images/k.input6.png

プロットする対象の実験データを開く。

../_images/k.input7.png

よって、図のようにリゾチウムの散乱曲線のグラフが完成した。グラフの編集を行うことなく、ソフトによって表からグラフの軸まで全て作成されている。

../_images/k.input8.png

同様にして、リゾチウムの kratky plot のグラフを作成する。

Script Window において、 ファイル ‣ Open を選択する。

../_images/k.input9.png

ソフトの kratky.py を選択し、 QtiPlotScript Window が起動される。

../_images/k.input10.png

Execute ‣ Execute All でファイルを開き、プロットする対象の実験データを開く。

../_images/k.input11.png

よって、図のリゾチウムの kratky plot のグラフを作成することが出来た。

../_images/k.input.png

以上のように、 Python スクリプトによるプロットでグラフを作成する場合は、すべて手作業で関数を打ち込んだり、グラフの編集をすることなく、データの選択だけでグラフを完成させることが出来る。