2. GUIによるプロット¶
2.1. 実験データの取り込み¶
まず、用いる実験データの取り込みを以下の手順に従って行う。
図のように、
を選択する。用いるデータを選択する。この時、
で を選択し、 にチェックを入れる。データが表にまとめられ、データの取り込みが完了した。
2.2. log plot
¶
次に、取り込んだデータを変換して片対数グラフを作成する。
最初に、リゾチウムの散乱曲線のlogプロットから作成する。
表を右クリックして
を選択し、列を追加する。追加した列を右クリックし、
を選択する。次に、 \(I(q)\) の対数を取る。 \(ln\) を選択し、 を押して \(ln()\) を表示する。
\(ln()\) の \(()\) 内に列を追加するために、Col("1")を変更する。
1列目Col("1")= \(q\) 、2列目Col("2")= \(I(q)\) なので、Col("2")を選択し、 を押す。
\(I(q)\) の対数を取ることが出来た。
し、列4[Y]に続いて、列4[Y]を右クリックし、
を選択する。よって、下図の散乱曲線を作成することが出来た。
2.3. グラフの整形(散乱曲線)¶
以下に、藤澤研で使用するフォーマットで、プロットしたグラフの整形を行う。
出来たグラフを見たとき、軸が
と4つ存在しており、すべての軸に数値が書かれている。また、軸のめもりが外側に付いている。この軸のめもりを内側にし、表示される数値を、 と のみにするため、軸の編集を行う。 軸の編集は、めもりの数値あたりを右クリックし、 を選択して行う。下図が表示され、左側にある
、 、 、 の軸を指している。 すべての軸において、 と を にする。そうすることで、外にある軸のめもりが内に表示される。 さらに、 と の軸の数値を非表示にするため、この2つの軸において、 のチェックを外す。よって、次の図のように軸を編集することが出来た。
また、めもりの数値の大きさ(フォント)を変更する時は、以下のように操作する。
を選択する。
や では文字の種類、 で大きさを変更することが出来る。 例として、 を、9から24にする。
以下のようにフォントを変えることが出来る。
次に、軸のタイトルを編集する。
まずはX軸から行う。X軸のタイトルが表示されている空白あたりを右クリックし、
を選択する。図の画面で編集する。
今回X軸は、 \(q\) ( \(\rm{A^{-1}}\) )である。これを下図のように打ち込み、 を押す。
同様にして、Y軸を \(log(I(q))\) 、右軸は無いため 、上のTitleを と打ち込む。
続いて、グラフの凡例を編集する。
右クリックを押し、
を選択する。下図が表示され、は残して打ち込む。
さらに、グラフの凡例の枠を編集するときは、以下のように操作する。
を選択する。 は色、 は枠線の種類、 は枠線の太さを編集出来る。
例えば、枠を点線にするときは、下図のように選択して
する。また、グラフの表示範囲を編集するときは、
表示されているめもりの数値をダブルクリックして行う。
例えば、0から0.6の範囲で表示されているグラフを、0から0.5までにしたいときは、以下のように編集する。
その結果、グラフは下図のようになった。
最後に、グラフの線を編集するときは、
グラフを右クリックし、
を選択する。図の画面が表示される。
や は線の種類、 は太さ(幅)、 は色、 は透明度を編集することが出来る。
以上のやり方で、リゾチウムの散乱曲線のグラフの作成が出来る。
2.4. kratky plotのグラフのプロットから編集まで¶
同様にして、リゾチウムのkratky plotのグラフを作成する。
表を右クリックし、
を選択し、列を追加する。追加された列5[Y]を右クリックし、
を選択する。表を右クリックし、
を選択し、列を追加する。続いて、列5[Y]を右クリックし、
を選択する。よって、図のようにkratky plotのグラフを作成することが出来た。
リゾチウムの散乱曲線を作成したときと同様にしてグラフの編集を行い、図のリゾチウムのkratky plotのグラフが完成した。
以上のように、GUIによるプロットでグラフを作成する場合、実験データを選択し、数式を自分で打ち込み、計算して出た数値をグラフ化させる。さらに、グラフ軸の編集まで行わなければならない。