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平成26年8月17日大雨

平成26年の夏は、太平洋高気圧の張り出しが弱い影響で各地で雨が降りました。“ゲリラ豪雨”“爆弾低気圧”“バックビル現象”等という気象用語が使われるようになりました。異常気象が異常ではなく恒常化するような気配もあるように思います。お盆の最終日8月17日の短時間豪雨の様子をみてきました。

内ヶ谷ダムで水力発電(中日・岐阜新聞9月29日より)

9/28の県議会の答弁 内ヶ谷ダムについて:ダム本来は洪水調整為の治水用のダムである。発電用に関しては、 過去にも一度中部電力と協議した。当時はコストが合わず断念。しかし現在は以前より経費も安価となり、又クリーンエネルギーの普及の観点からも、中部電力に再検討してもらう考えを示した。ダムの形状を大きく変えない範囲で、40mの高低差 毎秒2立方mの平常時放流を利用した発電で、実現すれば発電量は500kwで一般家庭1000戸分程度をまかなえるとする。

海津・大江川の悪臭アオコ撲滅浄化実験月内スタート 2011年09月07(岐阜新聞より)

海津市の大江川では、植物プランクトンのアオコが大量発生し、腐敗した悪臭が問題になっている。その浄化を図る「清流の国ぎふづくり大江川環境対策協議会」の初会合が6日、県庁で開かれ、発生抑制のために川底の堆積物の調査や、揖斐川から同川へ導水し、水質浄化を図る実験を行うことを決めた。
 昨夏になって同川でアオコが大量発生。特に同市海津町の馬目橋周辺の同川支川と本川の合流部で水質悪化や悪臭が相次ぎ、住民から苦情が相次いだ。住民と国、県、市、漁協で調整会をつくり、県がバキュームで除去するなどして発生抑制を図ったが、今夏も7月14日にアオコの発生が確認され、地元から抜本的な対策を求める声が上がっていた。

アオコ

アオコとは、初夏から盛夏にかけて、湖沼・池などに発生する。藍藻類のことで、発生すると水の表面は緑色の粉をふいたような状態となり、ひどくなるとペンキを流した様になる。原因はそこの水の富栄養化で、これは、人間活動の影響による水中の肥料分(窒素化合物やリンなど)の濃度が上昇した結果である。自然に流下している川では、川の自浄作用によりアオコが発生することはないが、流下速度が落ちたり、自浄作用以上の汚水が流れ込んだ場合、発生がみられる。アオコが発生すると、まず景観を損なう。そして、水面が覆われるため、魚や水中の生物が酸欠死する。それが腐敗臭を放つし、又その水を浄水して使用する際には、処理に用いる塩素と反応して、トリハロメタンになる物質がつくられる 。このように、アオコの発生はその水域の環境が劣悪であることを証明することであり、又その水を上水道に変えなくてはならない場合、発ガン性の指摘もされており、環境汚染物質とされている。

岐阜県 “内ヶ谷ダム”事業計画続行を決定(8月31日岐阜新聞より)

国のダム事業の検証の検討について、郡上市の亀尾島川に建設予定である内ヶ谷ダムについて、県は現行計画を継続するに際し、植物・魚類・動物・猛禽類を保護するための環境対策を追加する方針を明らかにした。
具体的には

事業費は3~4億円と試算されている。

内ヶ谷ダム建設計画の継続了承-県事業監視委員会(9月10日岐阜新聞)

先月30日の県の事業計画続行決定について、公共事業の執行を評価・点検する県の第三者機関「県事業評価監視委員会」は9日、現行のダム建設計画継続の県の対応方針を了承した。これを受け、知事は県の方針を決定、10月にも国に報告・補助が認められれば。2015年に本体工事に着工25年の完成を目指すことになる。

内ヶ谷ダム

  • 旧「亀尾島ダム」治水目的の重力ダム(コンクリートの重さで水圧を支えるダム)。
  • 亀尾島川は、福井県境に端を発し、郡上八幡に入る。俗化されていない川でアマゴの宝庫。年間降水量は2800mmと県内有数の多雨地帯で、梅雨・台風等の歳駐中豪雨による出水が下流に及ぼす影響は大きい
  • ダムの規模 
  • 総貯水量 :  11,500千m3
  • 有効貯水量:   9,100千m3
  • 集水面積 :     39.9km2
  • 湛水面積 :      0.46km2
  • 総事業費 :     344億円

総貯水量でみると、徳山ダムの1/60の大きさ。国道19号線から見える阿木川ダムの1/4の大きさ

工事の予備調査着手は昭和53年で、平成17年の段階で戈熊トンネルまで完成しているが、本体工事は未着工。