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第4回応用気象シンポジウム2026【終了】

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●目的:
テーマ:「観光分野における気象データ利活用の最先端」
 
令和6年より、大学院生と社会人が共に学びを共創する岐阜大学「気象データアナリスト養成プログラム」が開始され、令和8年3月をもって第3期受講生が修了を迎えます。地域社会や産業において、気象データによるビジネス課題の解決や新規ビジネスの創出が期待されています。第4回目となる応用気象シンポジウムでは、「観光×気象」をメインテーマとして、気象データ利活用に関心を持つ研究者、技術者、市民が一堂に会し、第1部として観光分野における気象データ利活用の最先端に関する知見を共有します。また、第2部では第3期受講生6グループによる気象ビジネス提案と気象データ分析のグループワーク成果発表を通じて、気象データ利活用の未来について議論します。
 


日時 :令和8年3月19日(木)13:00~16:30(受付:12:30~)
場所 :岐阜市文化センター2F小劇場
    〒500-8842 岐阜市金町5丁目7番地2
    https://gifu-culture.info/
参加費:無料(事前申込制)
申込み:令和8年3月10日(火)12:00まで
    専用の申込みサイトでお申し込みください。
    定員を超えた場合は、申込期日前に締め切ることがございます。
    申込サイトはこのページの下部にあります。
 


●プログラム:
 
・開会
 
・第1部:13:00-14:30
 招待講演1「観光分野における気象データ利用と社会実装(雲海AI予報システムの紹介)」
         大橋 唯太(岡山理科大学・教授)
 
 招待講演2「岐阜県高山市における歩行者数データの利活用と気象データの交わるところ」
         堀 涼(名古屋大学・日本学術振興会特別研究員)
 
・第2部:14:30-16:30
 特別企画「グループワーク成果発表会」
         気象データアナリスト養成プログラム2025 修了生     
 
・閉会
 


★招待講演1
「観光分野における気象データ利用と社会実装(雲海AI予報システムの紹介)」
 岡山理科大学教授・大橋 唯太

 
講演概要
気象データは、観光分野でも重要な情報として活用されています。日本全国には雲海スポットがたくさん存在しており、シーズンになると多くの観光客やカメラマンが幻想的な光景を楽しみに集まってきます。しかし雲海は気象条件に大きく左右されるため、事前に予報情報があると個人の旅行や地域の観光事業でも役に立ちます。これまで講演者が取り組んできている雲海AI予報システムの開発と、その運用を通しての地域との連携事例を紹介したいと思います。
 
講師略歴
1995年 岡山大学理学部卒
1997年 岡山大学大学院理学研究科修士課程修了
2002年 京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了
2002年 産業技術総合研究所 特別研究員
2004年 岡山理科大学総合情報学部 講師
2008年 岡山理科大学総合情報学部 准教授
2012年 岡山理科大学生物地球学部 准教授
2019年 岡山理科大学生物地球学部 教授



★特別講演2
「岐阜県高山市における歩行者数データの利活用と気象データの交わるところ」
 名古屋大学日本学術振興会特別研究員・堀 涼氏

 
講演概要
2021年ごろより岐阜県高山市の観光エリアにAIカメラを設置して、歩行者数データを収集してきました。このデータは、オープンデータとして高山市HP上で公開しているほか、研究室ではデータ利活用するためのアプリ開発や歩行者数の将来予測の開発などを行ってきました。現在では,このデータは同市において自治体や事業者に活用されつつあります。講演では、ここまでに至る経緯や、データ利活用において気象データと関係する点について紹介させていただきます。
 
講師略歴
2021年 名古屋大学 情報学部 人間・社会情報学会 卒業
2023年 名古屋大学 大学院情報学研究科 社会情報学専攻 博士前期課程 修了
2023年 名古屋大学 大学院情報学研究科 特別研究員 DC1
2025年 名古屋大学 大学院情報学研究科 社会情報学専攻 博士後期課程 修了
      名古屋大学 大学院情報学研究科 特別研究員 PD
      名古屋大学 未来社会創造機構モビリティ社会研究所 研究員



★特別企画
「グループワーク成果発表会」
  岐阜大学気象データアナリスト養成プログラム2025・修了生
 
 

 
企画概要
岐阜大学気象データアナリスト養成プログラムでは、社会人と大学院生の混成グループによるグループワークを半年間かけて実施します。今年度の6つのグループは、観光、農業、防災といったテーマで「気象×◯◯」の分析に熱心に取り組みました。この特別企画では、第3期受講生6グループによる気象ビジネス提案と気象データ分析のグループワーク成果発表を行い、気象データ利活用の未来について議論します。聴講者の皆様の投票により優秀賞を決定します。
 


★ 開会前イベント1
「気象データアナリスト養成プログラム2025修了式」
日時 :令和8年3月19日(木)11:00~12:00
場所 :岐阜市文化センター2F小劇場
 
シンポジウム開会前に同じ会場にて,気象データアナリスト養成プログラム2025 の修了生に修了証を授与します。お時間がございましたらご臨席ください。
 



★ 閉会後イベント2
「懇親会」
日時 :令和8年3月19日(木)18:00~20:00
場所 :玉宮折衷ダイニングmoto(外部サイトhotpepper)
 
シンポジウム閉会後18:00より、別会場(玉宮折衷ダイニングmoto)にて懇親会を開催します。事前申込制です。会費は5,000円です。懇親会に出席希望の方は、シンポジウム参加申込の際にチェックを入れてください。懇親会への参加申込者は、シンポジウム受付の際に会費をお釣りのないようにお支払いください.


●お申し込み
 参加を希望される方は,以下のサイトにアクセスし,1.氏名,2.氏名フリガナ,3.E-mailアドレス,4.所属先,5.懇親会(会費制)への参加希望,6.特別講演者への質問,7.事務局への連絡事項をご記入の上,以下の期日までにお申し込みください.3月13日以降に参加者には確認のメールをお送りします.送付されない場合には,事務局までご一報ください.
 
申込み期日 :令和8年3月10日(火)12:00まで
申込みサイト:申し込みはこちら(外部サイトMicrosoft Forms)


●主催・後援 
主催: 国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学工学部附属応用気象研究センター
共催: 国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学高等研究院人工知能研究推進センター
後援: 気象ビジネス推進コンソーシアム
●お問い合わせ
岐阜大学工学部附属応用気象研究センター事務局 (〒501-1193 岐阜市柳戸1-1)
TEL&FAX: 058-293-2439  
E-mail: amet@t.gifu-u.ac.jp
 

開催報告


  
令和8年3月19日(木)13:00~16:30に岐阜市文化センター小劇場にて,第4回応用気象シンポジウム2026を開催しました.年度末の忙しい中,全国各地から81名の皆様にご出席いただきました.

今回のシンポジウムのテーマは、「観光分野における気象データの利活用」です。2024年の訪日外国人旅行者数は年間3500万人を超え、インバウンド需要の拡大を背景に、日本の観光産業は自動車産業に次ぐ基幹産業となりつつあります。観光は、地域資源を直接、経済価値へと転換できる産業であり、地域社会にとって今後ますます重要な役割を担っていくと考えられます。一方で、観光産業を取り巻く環境は決して安定的とは言えません。国際情勢の不確実性、担い手不足、オーバーツーリズムなど、多くの課題に直面しています。こうした状況の中で、観光産業には「量的拡大」から「質的向上」すなわち「付加価値の向上」への転換が求められています。

その鍵の一つが、気象データの利活用です。気象は、観光客の行動、需要、利便、さらには安全・安心にも大きく影響します。データを正しく理解し、適切に意思決定へと結びつけることが、観光産業の「稼ぐ力」を高める上で不可欠になっています。
 
第1部の特別講演では、2名の研究者より気象データ利活用に関する先進的な研究事例をご紹介いただきました。
 
まず、岡山理科大学の大橋唯太先生より、観光分野で需要が高まる雲海予報システムのAI活用についてご紹介いただきました。AIモデルによる雲海発生条件の解明や、SHAP解析で得られる重要な気象特徴量について興味深い解説がありました。また、雲海スポットでの観光支援や地域連携の事例も紹介されました。システム運用における様々な課題についても共有いただき、同じ目標・課題を抱える技術者・研究者にとって気づきの多いご発表をいただきました.週間予報や発生時間帯の予報公開が進められており、今後の観光業界への波及効果に大いに期待したいところです。

●岡山理科大学・大橋唯太先生:講演資料はこちら→
観光分野における気象データ利用と社会実装(雲海AI予報システムの紹介)


●岡山理科大学・大橋唯太先生のご講演の模様はこちら
 


また、名古屋大学の堀涼先生のご講演では、岐阜県高山市では、AIカメラによる歩行者数や車両数のデータと気象データを組み合わせ、観光振興とまちづくりに活用している実例を分かりやすくご紹介いただきました。産官学連携のもと、飲食店や土産物店、都市計画などでデータを用いた実証実験を実施し、例えば、歩行者数の増加予測に合わせて飲食店の営業時間を延長し売上増加を実現するなど、具体的な成功事例が紹介されていることが印象的でした。歩行者数の未来予測にはProphetとLightGBMのハイブリッドモデルを用い、天候やイベントなどの要因も加味しており、観光分野における気象データの利活用の可能性についても議論されました。

●名古屋大学・堀涼先生:講演資料はこちら→
岐阜県高山市における歩行者数データの利活用と気象データの交わるところ

●名古屋大学・堀涼先生のご講演の模様はこちら
 

また,第2部では,特別企画として、気象データアナリスト養成プログラム第3期修了生による「グループワーク成果発表会」を開催しました。気象データアナリスト養成プログラムとは,岐阜大学が実施している大学院生と社会人を対象とした気象データ利活用のための高度人材育成プログラムです。第3期生の1年間の学びの成果を発表する場として、ここに6つの班によるグループワーク成果発表を行うとともに、特別講演の2名の講師の先生から貴重な講評をいただきました。観光、農業、防災といった分野をテーマに、まだまだ荒削りなところもありますが、気象データの社会実装や新規の気象データビジネスにつながる芽を感じ取っていただけたら幸いです。
 
以下は6つの班の講演タイトルと講演資料となります。
●グループ2:講演資料はこちら→
観光客行動に影響を与える気象要因の解明と地域特性


●グループ3:講演資料はこちら→
流域雨量指数を用いた早期避難支援


 ●グループ4:講演資料はこちら→
温暖化で「みかん前線」北上中?​


  ●グループ5:講演資料はこちら→
気象×農業の分析


 ●グループ6:講演資料はこちら→
「絶景予報」で町おこし!​


●特別企画「グループワーク成果発表会」の模様はこちら

 
なお、参加者の皆様による投票により,グループ4が第1回WDAベストレプレゼンテーション賞が授与されました。

第4回応用気象シンポジウムにご出席いただいた皆さんが,それぞれの立場で新たな気象×○○の気づきを得て,未来の気象データ利活用のきっかけになれば幸いです。このシンポジウムを開催するにあたり,岐阜大学人工知能研究推進センターより共催、気象ビジネス推進コンソーシアムより後援のご協力を頂きました。この場をお借りしましてご支援に厚く御礼申し上げます。
 

令和8年4月20日 吉野純

 


この情報に関してご意見・ご要望がある場合は以下までご連絡下さい.

 

Tel : 058-293-2431  Fax : 058-293-2431
E-mail : amet@t.gifu-u.ac.jp