ジャイアントパンダのトレーニング中
(2020/1/30 掲載)
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いろんなチャレンジが自分の力になる
私は高校生の頃に動物に関する勉強をしたいと考えていました。その頃,王子動物園でのアジアゾウの繁殖への取り組みに岐阜大学が関わっていることを知り,岐阜大学への進学を決めました。大学で私の就職に最も影響した授業は「動物園学」の授業です。動物園の役割を学び,子供の頃に遊びに行っていた動物園の違った魅力を感じました。研究室も,動物園との共同研究を行っている動物繁殖学研究室に所属し,シロサイの繁殖研究に取り組みました。
そして現在,進路選択のきっかけとなった王子動物園で飼育研究員として働くことができています。現在は主にジャイアントパンダの研究や飼育の補助をしています。研究を進める中で,大学の講義や研究室で学んだ繁殖学の知識やホルモン測定の技術がとても役に立っています。一方で飼育やトレーニングの技術は,実践したり,先輩に教えてもらったりして初めて気付くこともたくさんあります。動物園での研究は飼育員や獣医師,ときには大学などの他機関との協力で成り立っています。自分と違った立場や視点から出た意見は参考になりますし,勉強になります。悩むことも多いですが,これからはジャイアントパンダだけでなく園内の動物たちのより良い飼育管理や繁殖につながるような研究を進めていきたいです。
動物を相手に研究をしていると,なかなか思うように進まないことも多々ありますが,その失敗から学び,次に生かすことが大切だと考えています。みなさんも失敗をおそれず,いろいろな事にチャレンジしてください。そこから得られるものがあるはずです。そしてその経験が将来の目標が見えた時に自分の力になってくれていると思います。
(外部リンク: 神戸市立王子動物園)
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