精子解析学
動物における繁殖障害の原因究明,診断と治療に向けて
精子鞭毛の超活性化雲合と先体反応の調節機構の解明
産業動物を含む哺乳動物の精子は,卵子と受精する前に受精能獲得,鞭毛の超活性化運動および先体反応と呼ばれる一連の変化を遂げなければ卵子に侵入できない.これらの変化は,受精に不可欠であり,欠損すると妊娠が成立しないので,動物の繁殖を調節する中心的な機構の一つとなっている.
ここでは,鞭毛の超活性化運動と先体反応の調節機構に未解明の部分が残されているため,これを明らかにすると同時に,動物における繁殖障害の原因究明,診断と治療への応用を目指している.